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戦略的活用で予選突破!知って得するスクランブルゴルフのルールとは?

 

審判のいないゴルフはプレーヤー自身がルールを厳守しなければなりません。そしてスクランブルゴルフではゴルフの競技規則、ローカルルールに加えてチームプレーならではルールが定められています。今回はこれから参加を予定している方のために、スクランブルゴルフツアーの競技ルールについて説明します。予選突破を可能にする戦略的活用術とは?

 

 

チャンスは人数分、ベストの中のベストにプレースを

スクランブルゴルフはセカンド以降、ダブルス戦なら2人、チーム戦なら4人とベストポジションから1人ずつ打つことができます。選んだボールをマークして、そこを起点にグリーン上は後方半径15センチ以内、フェアウェイなどグリーン以外は後方半径30センチ以内のプレースであればOKです。

 

 

マークの右側か左側かで微妙にラインやライが変わることもありますので、動かせる範囲内でよりよい位置を探しましょう。

 

バンカーの中でもこのルールを適用しますが、1人打つごとに砂を均すことができます。たとえば目玉になってしまった場合でも、まずその位置でマークしてボールをピックアップ、砂を均してからプレースして1人目が打ち、以降同じことを繰り返すという流れになります。通常のラウンドであれば「これは1発じゃ出ないね」とボヤくしかない目玉も、スクランブルゴルフならいい条件を整えられ、さらに複数人で脱出を試みることが可能です。

 

あとグリーン以外でもボールを拭けますので、土や泥で汚れた場合はきれいにしてからナイスショットを目指してください。

 

 

ティーショットは採用条件アリ!戦略的ノルマ消化で安全に

スクランブルゴルフのゲーム性を高めているルールがティーショットの採用条件です。ダブルス戦は1人につき最低7回、チーム戦は1人につき最低4回のノルマがあります。メンバー全員がノルマをクリアできれば、残りのホールは誰のティーショットを採用してもOKです。

 

 

つまり飛ばし屋かつ当日絶好調のメンバーがいたとしても、その人のティーショットだけを採用し続けることは叶わず、これがスクランブルゴルフの面白いところだったりします。もしノルマ未達成のまま試合を終えた場合は、該当する1ホールにつき2打罰のペナルティが課せられるので注意しましょう。

 

7回、4回という数字だけ見れば「たぶん大丈夫だよね」となりそうですが、実際にプレーを進めていくとなかなか難しい条件であることが判明します。普段のラウンドでも「今日はドライバーが全然ダメ……」という日があるかと思います。日常で起こることは試合でも起こり得るわけで、調子の上がらない人は1ホールごとに追い詰められていきます。

 

また飛距離優先で考えれば飛ばない人の採用は見送られやすく、そのまま後半に残る傾向があります。一番いいのは全員均等に採用していくことですが、チームを引っ張るキャプテンはメンバー構成や目標スコアなど多角的な判断のほか、先々の見通しも立てておかなければなりません。

 

ナイスショット以外で採用しやすいのは、3打目で取り戻せそうなロングホール、難易度の高いミドルやショートですが、事前にコースを調べておくことで合理的かつローリスクなチームプレーを実現できます。

 

 

スコアタイはカウントバックで決定、バーディー必須の18番

予選会で気になるのはスコアと順位です。順位は参加全チームのスコアによって決まるため、最後の最後までまったくわかりません。予選突破か否か、運命の分かれ道であるカットラインもそうです。何チームが次に進めるかは試合によって異なりますが、当日のインフォメーションボードに掲載されているのでスタート前にチェックしておきましょう。

 

 

で、カットラインです。ダブルス戦はアンダーパー、チーム戦は3~5アンダーが目安という見方もありますが、コースの難易度、コンディション、参加選手のレベルによって上下するため予測不能です。

 

ただどの予選会でも共通しているのはカットライン付近が1打を争う接戦になりやすいことです。複数チームがタイスコアで横一線に並ぶことも珍しくなく、その場合は「18番ホールからのカウントバック方式」によって順位を決定します。

 

具体的には18番ホールのスコアがいい方を上位にして、もし同じ場合は17番ホールのスコアを、さらに同じ場合は16番のスコアというように遡って比較していきます。

 

このルールを踏まえて予選突破を目指すにはまず18番ホールでバーディーを獲ること、上がり3ホールでスコアを落とさないことが重要になってきます。先のティーショットの採用条件と併せて考えると、早めにノルマをクリアして尻上がりに攻めていける状態にしておくのがいいと思います。

 

ひとつ注意したいのはINスタートのチームも「18番ホールからのカウントバック方式」が適用されることです。意外と見落としている方が多いので、INコースから出るときは前半のうちにしっかりスコアを伸ばしておきましょう。

 

 

以上、主だったポイントについて説明してきましたが、ほかにも細かいルールがいろいろあります。詳しくは「競技ルール」と「よくある質問」にてご確認ください。

 

<競技ルール>
https://athlete.golf-l.jp/media/post/14201

 

<よくある質問>
https://athlete.golf-l.jp/media/post/13242

この記事を書いた人

工藤 由行

大会カメラマン兼レポーター。大会当日、練習場やスタートホール、フィニッシュ後に声をかけますので、写真撮影とコメントのご協力をお願いします!