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やりたかったプレーができる!個人戦の比じゃない「スクランブルゴルフ」の爆発力と面白さ

 

個人的に競技大会やオープンコンペに積極的に参加しているゴルファーのみなさんも、一度はダブルス戦やチーム戦に目を向けたことがあるかと思います。しかし「1人から2人、4人になったらどうなるのか?」と、そんな疑問が先に立ってエントリーには至らないのかもしれません。そこで今回は個人戦メインで活動されている方のために、スクランブルゴルフ、そしてチームプレーの魅力を改めて説明します。

 

 

ダブルス戦が叶える「アノ人」との連携プレー

競技でもコンペでも遊びのラウンドでも、必ずコースを一緒に回る同伴者がいます。そしてラウンド中は同伴者のプレーを見ながら、自身のボールを追いかけることになります。

 

いいプレーもあればミスショット、ミスパットもあり、同伴者の動きはよくも悪くも参考になるのではないでしょうか?特に上手い人と回っているときは「なるほど!」と思わされることも多く、打つコツやコースの攻め方を頭にメモしたりするものです。

 

むしろ遠慮せず相談したり教えてもらったりしながら回った方が、好スコアを出せるのかもしれません。

 

でも競技大会という場ではそうもいかず、孤独との戦い、自分との戦いを貫くしかなく、同伴者はあくまでもライバルの1人。普通に会話くらいはするでしょうが、敵に塩を送ることはありません。

 

一方、2人でタッグを組むダブルス戦は同伴者がチームメイトになるため、一緒に戦う同士、運命共同体です。長くゴルフをやっていれば「この人とペアを組んだら面白いかも!」という人がすぐに頭に思い浮かぶのではないでしょうか?

 

 

パートナーに選ぶのは必ずしも自分より上手い人とは限りません。同じレベルの人はもちろん、下手でも一緒にいて楽しい人や頭の回転が速い策士タイプの人など、さまざまな選択肢があります。そのほか夫婦、カップル、兄弟・姉妹、職場の同僚といった日常のパートナーを誘って大会に出るのも面白いと思います。

 

 

チーム戦で味わう「一体感」は想像の斜め上

チーム戦はダブルス戦の倍、4人1組で挑みます。ゴルファーには個性派・こだわり派が多い中、志をともにするメンバーを4人集めるのは大変かもしれません。しかしこのメンバー集めがチーム戦の醍醐味であり、スコアを大きく左右する最重要課題だったりします。

 

たとえば陸上競技のリレーは4人でバトンを渡しながらトラックを駆け抜けますよね?

 

好タイムを出すためには第1走者、第2走者、第3走者、そしてアンカーという個性や特徴を考慮したメンバー構成が大切。さらに言うと足が速ければ誰でもいいというわけではありません。バトンを渡すタイミングなど息ピッタリのチームワークが勝負のカギになりやすく、そのためには4人の信頼関係ができていることが前提条件です。

 

ゴルフの場合も同じことで、あえて言わなくても協力し合えるような強いつながりが、実力以上の結果を生み出します。

 

ちなみに4人のチームプレーはめちゃくちゃ楽しいです(笑)

 

 

4人で遊んでいるようで真剣勝負に挑んでいるという不思議な感覚のまま、18ホールが過ぎていきます。そんなチーム戦の魅力をひとことで言うと「一体感」でしょうか。

 

喜ぶときも悔しがるときも、その瞬間を4人で共有できることが個人戦との一番の違いで、ダブルス戦以上にチームプレーの面白さを実感できます。

 

 

スクランブルゴルフは「2つのマネジメント能力」が試される

スクランブルゴルフには先に述べたダブルス戦とチーム戦、2つの参加方法があります。スクランブルゴルフのルール上、常にベストな条件でボールを打てるためよっぽどのこと(OB連発など全員揃ってトラブル続きとか)がない限り、1人プレーよりいいスコアを出すことができます。

 

ドライバーやパターに苦手意識がある人でも、足りない部分を仲間で補い合うので、ミスに対する不安はかなり軽減されます。その分、普段できないようなフルパワーのスイング、一度も試したことのないチャレンジなど、いわゆる攻めたプレーが可能。スクランブルゴルフなら「ずっとやってみたかった!」という憧れのプレーを実際に体験できてしまうのです。

 

ダブルス戦ならアンダーパー、チーム戦なら4アンダーくらいが予選通過の目安で、とことん噛み合えば我が目を疑うようなビッグスコアを叩き出せます。

 

 

またスクランブルゴルフならではのゲーム性もあり、特に後半になるとティーショットの採用ルールがじわじわ効いてきます。ダブルス戦は1人につき7回、チーム戦は1人につき4回というティーショットの採用条件があり、これをクリアしないとペナルティが課されます。早めにクリアしてしまえば、のびのびと攻めることができますが、未消化分を後半に多く残してしまうとその人だけでなく、チームごと大ピンチに陥ってしまいます。

 

そんなドキドキ感もスクランブルゴルフの魅力です。がむしゃらにプレーするだけではチームプレーのメリットを活かせず、目標スコアに届きません。コースとチーム、両方のマネジメント能力を試されるところが、スクランブルゴルフの本当の面白さと言えます。

この記事を書いた人

工藤 由行

大会カメラマン兼レポーター。大会当日、練習場やスタートホール、フィニッシュ後に声をかけますので、写真撮影とコメントのご協力をお願いします!