2024年3月22日(金)開催「第2回日本プロアマチームスクランブルゴルフ選手権 全国決勝」で見事優勝した「ライジング」石川翔太プロ、大谷五一郎選手、西川忠克選手、佐々木砂知選手のインタビュー記事です。ツアープロやティーチングプロが率いる強豪チームが続々参戦の注目大会。チャンピオン獲得の秘訣は?
イーグルを取り逃すも大量15バーディーで頂点に立つ
【Q】優勝おめでとうございます。今日の勝因はどこにあったと思いますか?
<石川プロ>
青、白、赤と全部のティを使えるチームなんですよ。簡単じゃないコースなので、飛べばバーディーにつながるというわけでもなくスピン量とか跳ね方とかあるので。そこをオールマイティーにみんなのショットが使えたのはよかったと思います。
【Q】15アンダーというスコアについては。
<石川プロ>
予選が今日と同じ57だったんですけどショートホールが全部パーで。今回はショートを全部バーディーにできるようにと考えていて。それを達成できたことが結果につながったと思います。ただ本当に目指していたのは20アンダーだったので、スタートホールの惜しいのも含めてイーグルが取れなかったことが悔やまれますね。実力的に不可能ではないメンバーなので。
【Q】コースの印象はいかがでしたか?
<大谷選手>
我々は栃木から来ていてコウライに慣れていないんですよ。ここの芝には本当に苦労して。4人いるからラインを見て最後に入れることができますけど、もし1人だったらオーバーとか相当やらかしていたと思います。ただフラットなコースなのでプロが言うようにちゃんと考えてやればいいスコアをつくれるのかなと。
<西川選手>
逆目と順目の違い、あと横目の違いもあって。打たないと切れるし打つと行っちゃうし。そこのメリハリがよくわからない状態でやっていた感じですね。
【Q】スクランブルゴルフ、チームプレーの難しいところは?
<石川プロ>
ティショットを4回ずつ打たなきゃいけないじゃないですか。その組み合わせが勝負のポイントであり難しい部分ですよね。
<大谷選手>
前半と後半で使うかどうかの基準も変わるので。
<石川プロ>
特にINコースはシニアとレディスの差があまりないので。いい位置のボールがあるけど、のちのちのことを考えると60ヤード下げて100ヤードから打つとか。
<佐々木選手>
昨日、作戦会議をして私のティショット4つをどこで取ろうかと。本当に難しかったですね。
<石川プロ>
ほぼ一日そのことを考えていてかなり練りましたね。基本は僕、大谷さん、西川さんのどれかで。合間に佐々木さんを絡めながら戦略通りにはできたかなと。
【Q】そのティショットを大谷選手は最後にひとつ残していましたが。
<大谷選手>
苦しかった(笑)
<西川選手>
緊張して引っ掛けましたからね。セカンドは林の中からですから(笑)
<石川プロ>
左の池がちょうど大谷さんの距離で、ラインがひとつしかない状況で。ミスすれば木に当たって落ちるしかないから、そこはもう「リラックスしていこう」と。
練りに練ったティショット戦略がチームを勝利に導く
【Q】かなり緻密に戦略を立てられたようですね。
<大谷選手>
そういうのが好きなんだよね(笑)
<西川選手>
コース上でもプロがああしようか、こうしようかと一生懸命に考えてくれています。
<石川プロ>
めちゃめちゃやっています(笑)
【Q】チームメンバーとしての石川プロの存在は?
<大谷選手>
普段のラウンドでも今日みたいに言ってくれたらいいのにと(笑)それは冗談ですけどプライベートのゴルフと違って、こういう大会でのプロの姿勢はさすがだなと思いました。
【Q】試合中、石川プロはどのようにメンバーの方々を見ていましたか。
<石川プロ>
コースレッスンもやっているので打つときの心境がわかるんです。アマチュアだと「このホールであなたのボールを使うよ」と言ったときのプレッシャーはハンパないはずなので。だからいかにリラックスさせるかしか、メンタルを保たせながら18ホールを回ることしか考えていないですね。
【Q】石川プロが一番若いと思いますが、ご年配のみなさんに気を遣われますか?
<西川選手>
全然ないです(笑)
<石川プロ>
いやいや逆に気を遣ってよ。やばいヤツだと思われるじゃん。
<大谷選手>
結構持ち上げてはくれるよね(笑)
石川プロ、大谷選手、西川選手、佐々木選手、ありがとうございました。上位陣がイーグルでスコアを伸ばす中、バーディー量産の粘り勝ち。結果は僅差でしたがチームワークの強さは群を抜いていたように感じます。次回はディフェンディングチャンピオンとしての活躍に期待しています!