2022年12月16日(金)開催「第2回全日本シニアダブルススクランブルゴルフ選手権2022 全国決勝」にて見事優勝した「いいあんばい」座光寺透選手、両角力選手のインタビュー記事です。着実に攻め続けて9バーディー、ノーボギーの9アンダー。試合本番で強さを発揮する秘訣は?
風がないことが追い風に!緊張感とともにチャンスを待つ
【Q】お付き合いはもう長いですか?
<座光寺選手>
ゴルフつながりで顔見知りになってからもう20年ぐらいになるよね。
<両角選手>
長野県の大会でいつも同じようなところにいるので。それで知り合いになったという感じです。
【Q】今日の勝因はなんだと思いますか?
<座光寺選手>
午前も午後も最初の2ホールでバーディーパットが入らなかったこともあって、緊張感を高めて残り7ホールを締めることができたのかなと感じています。
<両角選手>
2人でやることだからお互いのベストを出せる雰囲気をつくれたのがよかったと思います。最初につまずいたけどお互いに我慢していればチャンスは来るからと。なるべくいつも通りにやるという。あと風がないことが追い風になったというか、ラッキーでしたね。
【Q】当初の目標スコアは?
<両角選手>
やはり10アンダーですよ。
<座光寺選手>
(前後半で)5つずつが目標でしたね。ただ予選を勝ち抜いた上手な方々が集まっているので10アンダーでもダメかもしれないねと言いながらラウンドしていました。
【Q】前半5アンダーの時点で優勝は意識しましたか?
<両角選手>
いやそれはないですね。はじめてのコースだから。
<座光寺選手>
そんな意識はまったくなかったです。同組の相手チームの方々が練習ラウンドで回っていて、その話を聞く限りどうやら後半は甘くなさそうだと思っていたので。
【Q】コースの印象は?
<両角選手>
手入れがしっかりしていて、この時期でもちゃんとスピードが出ているし。暖流はちょっと狭いですけど太平洋の方は思っていたより広めなのかなという印象です。だからノビノビとプレーできました。
【Q】距離はいかがでしたか?
<両角選手>
特に長くはないですよね。
<座光寺選手>
ドライバー、ウェッジの繰り返しだったのでそうですね。シニアの大会だとそのパターンで上手い人たちがいっぱいいるじゃないですか。9アンダーで上がったものだからヒヤヒヤですよ(笑)
<両角選手>
最後のロングでバーディーを取って10アンダーにしていれば(優勝の)可能性があるかと思っていました。でも、それで失敗しちゃうとね。
そこそこにまとめる「いいあんばい」のチームプレーで
【Q】チームとしてのロングホールの攻め方は?
<座光寺選手>
僕は花道に打つ係です。
<両角選手>
自分が先に打って乗ればいいし、乗らなかったら花道に置くという。
<座光寺選手>
グリーンまわりまで飛んでくれたらアプローチにはすごく自信があるので。少なくとも1ピン以内にはつけることができるから。
<両角選手>
それがコンビのバランスですね。
【Q】チーム名のような試合ができましたか?
<座光寺選手>
「いいあんばい」というのはちょうどいいという感じ。加減がいいというか。見た通りじゃないですか(笑)
<両角選手>
どっちかが失敗しても必ずカバーする。ちゃんと噛み合うという意味で。お互いに失敗することはまずないので、だから名前の通り「いいあんばいだね」とよく言われます。
<座光寺選手>
プロじゃないのでスーパーショットを目指しているわけではなくて。だけどそこそこにまとめていくと。
<両角選手>
楽しくやるという趣旨ではじまっていますからね。
【Q】ダブルス戦のどんなところに面白さを感じていますか?
<座光寺選手>
自分がミスしたときは「ごめんさない!」って言いますよね。パターを見ているときは「入れてくれ!」と思いますよね。もちろんその逆もあるわけでそういう無言のやり取りができるのはダブルスの魅力だと思いますね。入れて「ヨシ!」という瞬間が1ラウンドの中で何回あるかというのが面白くて。
<両角選手>
やってみればわかりますけど1人でやる試合とダブルスでは楽しみ方が違いますね。ダブルスに出ていなければ長野から高知まで来てやることは一生ないと思います。こういう機会があって仲間と一緒に来て楽しんで、さらに優勝できたら最高です。
座光寺選手、両角選手、ありがとうございました。攻め方も考え方もまさに「いいあんばい」でしたね。スロースタートを挽回しての優勝はお見事。次は2桁アンダーでヒヤヒヤを回避しましょう!