2023年3月22日(水)開催「第2回日本プロアマダブルススクランブルゴルフ選手権 全国決勝」で見事優勝した「Five Elements」伊藤誠道プロ、山菅利彦選手のインタビュー記事です。終日雨に見舞われたトム・ワトソンゴルフコース。コンディションの悪い中でも8アンダーとナイスプレーでした。
雨天でもショットとアプローチの好調で新チャンピオンに
【Q】山菅選手は昨年の第1回大会にも出ていただきましたよね?
<山菅選手>
去年は伊藤君と一緒ではないですけど別のプロと一緒に出ています。うちは「Five Elements」というゴルフスタジオを港区でやっておりまして、そこで教えてくれているプロが何人かいて今年は伊藤君と出てみようかと。
<伊藤プロ>
山菅さんにはゴルフスタジオで働かせていただく前からお世話になっています。ちょうど山菅さんと前の組に奥様がいらっしゃって2チームで出ようと。ここに来る前もその4人でスクランブルゴルフをしていて、1勝1敗ぐらいのいい感じで勝負していました。
【Q】今日の勝因はなんだと思いますか?
<山菅選手>
こういうコンディションだったのでショットがよくないとスコアもつくれないでしょうから。誠道がしっかり打ってくれたのが一番の勝因ではないでしょうか。
<伊藤プロ>
辛いアプローチを先に寄せていただいたので安心して攻めていけたのがよかったと思います。山菅さんのリカバリーに救われました。
【Q】8アンダーという優勝スコアについては。
<伊藤プロ>
山菅さんと朝のスタートのときに「どのくらいですか?」と聞いてみたら「8~9アンダーくらい行けたらいいね」とおっしゃっていて。最後も山菅さんにピッタリつけていただいて8アンダーになってノルマは達成という感じですね。
<山菅選手>
今日のコンディションでスコアが出にくいだろうなと思いながらやっていて。ただ伊藤君のティショットはほとんど曲がらずにいいところに行けたので。僕はセカンドとアプローチはそこそこよかったんですけど、ここのティショットは狭いので難しくてやっと7ホールを選んだ感じで。
【Q】アプローチで拾ったスコアも優勝につながりましたか?
<山菅選手>
最後のショートは2人ともグリーンを外していましたね。
<伊藤プロ>
パー3は山菅さんの担当ということに決めていたので。ただあそこは右がよくなくて山菅さんは左に外したんですけど、それだったらアプローチでバーディーもあるなと。僕はギリギリを攻めて右に外して作戦通り。実際にチップインしかけて惜しいパーでした。
【Q】下が濡れていて寄せるのは難しそうに見えましたが。
<伊藤プロ>
確かに難しいですけどそこは一杯練習されているので。
<山菅選手>
鍛えられています(笑)
【Q】もう少し伸ばしたかったという気持ちは?
<山菅選手>
前半はスタートの10番でバーディーパットを2人で外しちゃって、取りこぼしがあったんですよ。それも含めてあと2つくらい伸ばしたかったですよね。
プロならではの緊張感、シードの威厳でペアチェンジを回避!?
【Q】伊藤プロはこういう試合形式だと逆に緊張しますか?
<伊藤プロ>
そうですね、1人の方が楽な瞬間がたくさんあるので。やはり僕の方が曲がらないとか決められるとか、まわりからはそう見られるじゃないですか。今回は朝イチ以外のティショットは全部山菅さんから打ってもらって、次に僕が打つというルーティンをつくっていました
。先にフェアウェイに置いてもらえると安心できるんですけど、曲がった瞬間にこれはヤバイぞと(笑)
<山菅選手>
そういう瞬間はいっぱいあったね(笑)
<伊藤プロ>
でも調子は悪くなかったのでしっかり振っていけたし、全然大丈夫でした。
【Q】山菅選手から見て伊藤プロの強みはどこだと思いますか?
<山菅選手>
ショートゲームは一級品です。昔から上手かったんですけど今年の2月に合宿をやったあとはショットもよくなってきて。ショットが揃えばスコアもいいはずなので今年は楽しみです。
【Q】ゴルフスタジオに所属しているプロは何名くらいいますか?
<山菅選手>
8名くらいいますね。ただティーチング専門のプロが多いのでツアー系だと伊藤君ともうひとり山形君かな。
<伊藤プロ>
その2人とあと冠で矢野東さんがいて。
<山菅選手>
東も出ようと言ったら出そうだけどね。「来年は出ろ」って言っておきます(笑)
【Q】来年出るとしたら奥様のチームと選手交代はありそうですか?
<伊藤プロ>
さっき奥様に「どうされますか?」と聞いたら「来年はペアをチェンジで」と言われて(笑)でもディフェンディングチャンピオンなので同じペアで出ないと失礼ですよね。
<山菅選手>
シード権があるからどうしようもないと(笑)
伊藤プロ、山菅選手、ありがとうございました。スコアメイクに苦しむペアが多い中、要所をきっちりまとめてつかんだ優勝でしたね。本当におめでとうございます。次回は矢野東プロにも是非お声かけください。