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スクランブルゴルフの正しい誘い方【孤高のアベレージゴルファー編】

 

ゴルファーにはいろんな人がいて、意外と多いのが自分との戦いに徹するタイプです。プレー中は基本無口。真剣過ぎるがゆえにスコアが悪いときは機嫌も悪く、周囲に緊張感を与えてきます。コース上ではなるべく笑顔でいてほしい……と、そんな想いからスクランブルゴルフに誘いたくなるわけです。

 

 

チームプレーにメリットを感じられない

練習好きで負けず嫌いな孤高のゴルファーは自己ベスト更新に意識が集中するあまり、ゴルフ本来の面白さを忘れてしまっているような気がします。自分との戦いも大切ですが、ときおり見過ごせない場面に遭遇します。

 

それはミスしたときにイラッとすること。

 

口に出さずとも表情でわかりますよね。本人はいたって真剣なのでしょうが、遊びでイラッとしたらダメです。そういえば昔、ファミコンの途中でコントローラーを投げ捨てて帰ったクラスメイトもいましたが、子どもながらに彼の行く末を案じたものです(笑)

 

せっかくみんなで集まった以上、笑顔でプレーを楽しみたいと。ただそれだけなんですが、人の性格はかんたんに変わらないですし、改心してもらえるような立派な言葉も出てきません。

 

ならば、やり方を変えてみてはどうかと。

 

ということで、そんな孤高のゴルファーに断わられるのを承知の上で「スクランブルゴルフに興味ない?」と聞いてみます。当然「興味なし」と返ってくるわけですが、興味がない理由もちゃんとついてきます。「だって自分のスコアにならないんでしょ?」と。

 

おっしゃる通りで、スクランブルゴルフは自分のスコアではなく、2人または4人というチームのスコアを残すプレー方式です。1打でも多く自己ベストを更新したい人にとって、チームスコアなどラウンドしなかったのと同じ、時間の無駄、帰って寝た方がマシに等しいのでしょう。

 

振り返ればスクランブルゴルフを知る以前の僕もそう思っていました。なので奥の手を発動します。

 

 

そこまでスコアにこだわるなら競技大会へGO

まずは日程を立てて、普通にゴルフに誘います。ベストスコア更新に燃えている孤高のゴルファーなら予定が空いている限り、高確率で話に乗ってくるはずです。

 

ついでに「完璧に仕上げて、ベストスコアを出そうぜ!」とラウンド意欲を駆り立てておきます。

 

伝えていない事実があるとすれば、その日が大会当日であるということ(笑)

 

そして迎えた当日、ゴルフ場に着いてしまえばプレー方式がどうであれ、ルールに沿ってやるしかありません。「聞いてないんだけど……」と文句を言われる可能性大ですが「もし楽しくなかったらエントリー代もプレー代もこっちで持つから♪」くらいの男気をチラつかせて、スタートホールに向かいましょう。

 

あとはご想像の通りです。

 

騙し討ちみたいになっていますが、孤高のゴルファーをベストスコア更新の呪縛から救い、笑顔を取り戻させるためにはこのくらいやむを得ないのかと。

 

チームプレーの素晴らしさを知り、ゴルフ本来の面白さを思い出してもらったところで、ミッション終了。力を合わせて出したスコアを眺めながら、気持ちは次の目標に向かっていることでしょう。

この記事を書いた人

工藤 由行

大会カメラマン兼レポーター。大会当日、練習場やスタートホール、フィニッシュ後に声をかけますので、写真撮影とコメントのご協力をお願いします!