友人をスクランブルゴルフの世界に引き込もうとしたとき、即快諾してくれる人もいれば「それはいいや……」と首を横に振る人もいます。言葉でプレーのイメージを伝えても、スッキリ理解するのは難しいのかもしれません。そこで今回はスクランブルゴルフの誘い方の一例を紹介します。
実際にやってみるのが一番わかりやすい
せっかくスクランブルゴルフの仕事に関わっているので、遊びのラウンドでもときどき採用していて、2バッグで回るときはほぼダブルスのチームプレーにしています。ゴルフ場に着く前からスクランブルゴルフの話をすると、なんかややこしくなりそうなので、声をかけるのは決まって直前です。朝、ティーグラウンドでスタート待ちしているときに「スクランブルゴルフって、知ってる?」と。
悲しいことに「聞いたことがない」という返事がほとんどです(笑)
スクランブルエッグなら知っているけど、とかいう冗談は無視して「とりあえずやってみよう」と、まずは普通にティーショットを打ちはじめます。
誘う側がOBだとグダグダになってしまうため、大振りはせず置きに行くのがポイントその1。いずれにしても朝イチなので安全第一のフェアウェイキープが絶対条件です。
そしてセカンド地点に移動するカートの中または歩いている途中で「条件のいいボールを1つ選んでそこから2人で打って……」と大枠の流れを説明しますが、よほど勘のいい人でもない限り「え?なんで?」となるのが普通です。
半ば強引にプレーを進めてなんとかボギーオン。カップまでの距離が約4メートルと厳しい状況であっても「2人でパーにしようぜ!」と急に熱く語りかけるのがポイントその2。
1人目が外し、2人目が入った瞬間にハイタッチ。仕上げにこの決め台詞(ポイントその3)をお忘れなく。
「これがスクランブルゴルフだ」
そんな感じで、初体験の友人に対してでも、わずか1ホールでスクランブルゴルフの魅力を思い知らせることができます。
もしボギーになってしまった場合は「これが1人だったらダボだよ♪」と手品師みたいな会話術(=マジシャンズ・チョイス)でごまかしつつ、とっとと次に進みましょう(笑)
最初からルールを詰め込み過ぎないこと
経験者であればマークして、起点から半径30センチ以内、グリーン上では半径15センチ以内、ティーショットの採用条件は1人につき最低7ホールで……という基本ルールが頭に入っているはずです。
でも、その日はじめてやる人にとっては、なかなか難しい脳内作業なので、やりながら少しずつ覚えてもらいましょう。競技のときは別ですが、遊びでやるときは多少間違っても問題なしです。楽しんでもらうために、あえてスクランブルゴルフをやっているわけですから、厳しく突っ込まないことが大前提です。
スクランブルゴルフの第一印象はパートナーの「やさしさ」にかかっていると言っても過言ではありません(笑)
プレー終了後、スクランブルゴルフ初体験の感想を聞いてみると10人中10人が「楽しかった!」「面白かった!」「またやりたい!」とニコニコ顔に。実際には1ホール目でスクランブルゴルフの虜になっていたりします。
その日のスコアがよければ競技大会への参加を持ちかけるのもいいでしょう。むしろそうしてください、事務局からのお願いです♪
楽しいことは1回きりで終わらせず、次の道を示してあげるのも誘った側の責任です。2人で楽しさの向こう側を目指しましょう。