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アベレージゴルファーがスクランブルゴルフにハマる本当の理由

 

競技大会に出たい気持ちはあるものの、なんとなく先送りにしている理由のひとつがスコアではないでしょうか?個人戦はもちろんスクランブルゴルフでもスコアで順位や予選通過の可否が決まるため、上を目指すにはそれなりの実力が必要になります。そんな中、ゴルファーの中心層であるアベレージゴルファーのみなさんも、ある意思を持ってスクランブルゴルフツアーに挑んでいます。

 

 

大会エントリーが生まれ変わるきっかけに

アベレージゴルファーの平均スコアは100前後、いいときで90台、スーパー絶好調だと80台の背中が薄っすら見えてくるといったところだと思います。数字以外ではわりと長くこのレベルをキープしているのも特徴。10年、20年以上に渡り現状維持という人も少なくないはずです。

 

 

いずれにしても長くやっているということはゴルフ好きの証拠。ラウンドに誘われたなら予定を入れるでしょうし、練習場でもクラブを振ります。そして迎えた当日、ベスト更新を期待してコースに出るものの、いつもと変わらぬ平常運転のプレーで18ホール終了。目標スコアに達しなくても楽しければOKと、元気にアフターゴルフの飲み会に駆けつけます。

 

では、そのアベレージゴルファーがスクランブルゴルフ競技大会にエントリーするとどうなるのでしょうか?

 

エントリーの経緯はさておき、競技大会に出ると決まったその日から、脱アベレージゴルファーに向けた挑戦の日々がはじまります。遊びのラウンドは楽しいのですが、いつもなにか物足りなさを感じていたところに競技大会という試練が飛び込んできたわけです。これをピンチと考えるかチャンスと考えるかの二択であれば、ゴルファーの本能で後者を取るに違いありません。つまり変わる「きっかけ」を待っていたということ。

 

で、エントリーしたからには自分史上最高のコンディションでその日を迎えようとアスリートスイッチオン。目を三角にして練習場に通い、本番で使えるショットの完成を目指します。

 

 

パーがバーディーになるという感動体験を

大会当日が近づき、気分はすっかりアスリートゴルファーですが、アベレージゴルファーのクセはそうカンタンに抜けるものではありません。志は高いものの、練習の成果は思うように上がらず、ちょっとマシになったかなくらいで運命の本番を迎えます。

 

 

やはり競技大会ということでコースに着いてピリッと緊張はしますが、スクランブルゴルフは1人ではなく2人または4人のチームで参加するため、自分の実力がすべてではないと気を落ち着かせることができます。そして実際にスタートしたあとでチームプレーの本当の意味を知ることになります。

 

スクランブルゴルフで個々に求められるのは「役立つこと」です。一人よがりのプレーではなくチームに貢献するようななにかをホールごと場面ごとに実行し、爪痕を残していかなければなりません。逆に役立ちそうにないときは仲間を頼ることができます。コース上で本気で仲間を頼り、応援できるのはチームプレーの一番の魅力かもしれません。

 

それぞれのプレーがカチッとはまる、いわゆる噛み合った状態になると普段のボギーがパーになり、普段のパーがバーディーになるというスクランブルゴルフ特有の感動体験を味わえます。

 

このときゴルフの本当の楽しさを知り「もっとやりたい」と今までになかった感情が芽生えるのです。

 

 

平均スコア70台の上級者と同じ舞台で戦える

無事試合が終了したところで順位が決まります。スクランブルゴルフとはいえ、上位に名前を刻むにはチームワーク以外にも個々の経験や実力が必要です。プレーは楽しかったけど、結果は残念ながら予選落ちというのもよくある話で、はじめての参加であればガックリ肩を落とさなくても大丈夫です。

 

 

肩を落とす代わりに「次こそは」と闘志に火が着くはずです。むしろその場で次のエントリーを決めるくらいの方がいいでしょう。具体的な目標があれば明日からまたゴルフに夢中になれます。

 

アベレージゴルファーというレベルは変わらなくても、競技大会というステージに立つことで、ゴルフに対する意識はワンランク上になります。あと忘れてはいけないのが、1人で70台やアンダーパーを出せる実力者と同じ大会に出て、対等に戦っているということ。雲の上の存在である上級者チームにいつか勝ってやろうと、アベレージゴルファーでもそんな野心や夢を持てるのがスクランブルゴルフなのです。

この記事を書いた人

工藤 由行

大会カメラマン兼レポーター。大会当日、練習場やスタートホール、フィニッシュ後に声をかけますので、写真撮影とコメントのご協力をお願いします!