冠スポンサーが存在せず、プレーヤーとサポーターを主役とする新スタイルのトーナメント。それが「TWGT(Thanks Women’s Golf Tour)」です。昨年9月、12月と継続開催され第3回大会が4月9日(金)に行われました。賞金総額は過去最高の400万円にアップ。試合当日は計66名のプレーヤーと応援するサポーターのみなさんの熱気に包まれました。今回は大会の雰囲気だけでなく、運営の様子も含めてレポートします。
大会運営は前日スタート!準備万端で明日の本番に備える
注目の大会ということで、スクランブルゴルフツアーの運営スタッフも見学の許可をいただき前日から現地入りしました。試合会場である「裾野カンツリー倶楽部(静岡県)」は条件が揃えば富士山がクッキリ見える場所に位置しています。わたしたちが着いたのはお昼過ぎの13時ですが、既に設営準備がはじまっていました。
コースにはまだプレーしているお客様がいらっしゃるため、とりあえずクラブハウスの控室にて。
クレデンシャルカードなどスタッフ用の備品、配布物一式、賞典パネル、ペットボトルの水。机の上から部屋の隅々まで目移りするほど大量に置かれていました。これら開封・整理するだけでも大変そうです。
充電されながら明日に備える無線機たち。運営の命綱ともいえるマストアイテムです。
こちらがTWGT運営事務局代表の和田泰朗さん。普段のお仕事は「Team WADA! Golf Academy」にてレッスンを行うティーチングプロですが、この日は運営の先頭に立って準備作業に追われていました。大会で使用する荷物一式はアカデミーの本拠地からトラックで運んできたとのこと。開催規模が大きいため、屋外の設営物もそれぞれビッグサイズです。
たとえばこの入場ゲート。風に煽られやすいため広げるのも一苦労といった様子でした。のぼり、ティーフェンス、バナースタンドなどやること満載です。とか言っているうちに想定外の雨が……。急ピッチで机とテントを組み立てます。
多忙な和田さんも関係各所と連絡を取りつつ手を動かし続けます。わたしたちスクランブルゴルフツアーの運営スタッフも微力ながらお手伝いしました。
底部分のタンクに水を注入しておけば。
傾斜に設置しても倒れる心配がありません。
時間には限りがあるので効率よく進めないとゴールが見えません。なのですが3回目の開催にしてスピーディーに準備していくみなさんはまさにプロのオペレーションでした。
和田さんと同じく、IT関係だったり編集業だったり別の本業を持ちながら試合会場に駆けつけているわけですが、信頼関係もチームワークもバッチリ。とても刺激になります!
外で行っていたのは入場からコースまでの導線づくりです。明日は多くのサポーターが来場します。上限600名としていますが、入場ゲートをくぐって受付へ、さらに企業サポーターエリアからコースへとスムーズに導かなければ大混乱になってしまいます。
その間に検温とアルコール消毒もはさむため、人員の配置やレイアウトなどさまざまな工夫が必要です。上の写真は手書きのイメージ図。今日に至るまでの試行錯誤が描かれていました。
クラブハウスに場所を移して次は選手受付の準備を。選手だけでなくご家族、コーチ、企業サポーターの方々もここを通ります。時刻はちょうど16時を回ったところ。プレーしていたお客様が帰られるこの時間になるまで本格的な作業ができないのは運営あるあるです。
つまりここからの約1時間が追い込みタイム。急ぎながらも漏れがないようひとつひとつチェックしていきます。
今では当たり前になっている感染症対策も準備する側の視点で見ると、細かい配慮がなされているのがよくわかります。選手はもちろん、大会に関わる人たち全員の安全を守ることも運営サイドの使命。徹底に徹底を重ねてもなお足りないくらいなのかもしれません。
ビニールシートを張り終えて準備完了。みなさんお疲れさまでした。そしてもう1日頑張りましょう。
さて、明日はいよいよ本番。気になる天気予報は晴れマークなので試合が盛り上がりそうですね。わたしたちも大会の成功を祈りつつ早寝&早起きします!
<TWGT(Thanks Women’s Golf Tour)公式サイト>
https://www.twgtour.com/
【試合当日編(1)】主役はプレーヤーとサポーター!新しいカタチの1DAYトーナメント「TWGT」が支持される理由とは?