2023年3月23日(木)開催「第1回日本プロアマチームスクランブルゴルフ選手権 全国決勝」で見事優勝した「Team BELLE VIE」八木橋実弦プロ、伊東克巳選手、田村浩一選手、酒井明広選手のインタビュー記事です。明るいチームワークで宮崎カントリークラブを攻略。記念すべき第1回大会を制しました。
夢のスコアには届かなかったものの4人の力で優勝を引き寄せる
【Q】チーム名にはどんな意味がありますか?
<八木橋プロ>
この「BELLE VIE(ベルビー)」は美しい人生という意味のフランス語なんですけど、私がやっているインドアゴルフスタジオの名前です。酒井さんだけがうちの生徒さんであとはゴルフ仲間ですね。
【Q】スクランブルゴルフの試合参加はいかがでしたか?
<伊東選手>
一番いいところからショットやパットを打てるわけじゃないですか。普段のゴルフだったらこんなスコアはとても出ないんですけど、自分がツアープロにでもなったかのような気分を味わえて最高に楽しいですね。
<田村選手>
1人だと結構プレッシャーもかかったりするんですけど、4人だとそれがなかったり逆に4人分のプレッシャーがあったりして、そういうところが楽しいですよね。
【Q】八木橋プロは立場的に責任感も大きいと思いますが。
<八木橋プロ>
失敗したときの潮が引いたような空気はすごく寒いですよね(笑)ただチームとしてはそれぞれ不完全だったんですけど、それを補い合ってこのスコアを叩き出したので。自分のミスをなかったかのように進めていくことができました。
【Q】13アンダーというスコアについては。
<八木橋プロ>
僕らは54という果てしない夢を追っていたんですよね。だから12番ホールでパーが出た瞬間にね。でも本当に芝が難しくて1人はスライスする、もう1人はフックする、さらに1人は届かないみたいな(笑)
【Q】宮崎カントリークラブのグリーンは難敵でしたか?
<伊東選手>
高麗のグリーンって本当に難しいなと思いましたね。
<八木橋プロ>
ゴルフスタジオは神奈川の茅ヶ崎でやっているんですけど、付近のコースで高麗はないですね。
<田村選手>
昨日飲み過ぎて下を向くのが嫌で、だからすぐに打っちゃって(笑)
<八木橋プロ>
でも田村さんが結構決めてくれたんですよ。偶然かもしれないですけどほぼ逆目の上りにつけていて、強く打てるというラインでして。
【Q】今日のポイントはやはり18番ホールでしょうか?
<八木橋プロ>
ティショットからものすごくプレッシャーのかかるホールで右にバンカーがあって左にちょっとスタイミーな木があって。酒井さんのティショットが残り140ヤードぐらいまでぶっ飛んでいて。
<酒井選手>
今日は調子がよかったです。
<田村選手>
16、17と取れていたから18番も落とせないと思っていました。
<八木橋プロ>
あれは距離もラインも入るパッティングじゃなかったよね。
さすがプロと唸らせる鳥肌バーディー、ポジティブにチームを引っ張る
【Q】決勝大会に向けてどんな準備をしてきましたか?
<八木橋プロ>
ここに関してはぶっつけ本番でした。ただ予選の姉ヶ崎と大利根では練ランもしていて4回は一緒にやっているんですよ。
【Q】伊東選手から見て、八木橋プロはどんなプレーヤーですか?
<伊東選手>
横浜市のゴルフ協会に所属していたときに一緒に研修会とか出ていた仲なんですよ。でもしばらく会わない時期があって、久しぶりに会ったら「俺、プロになったんだ」と聞いて。とにかくポジティブシンキングなんですよ。悩むぐらいならやってみようとか前向きなことしか言いません。僕の方が年上ですけど頼りにしているところはあります。
【Q】最後に今日の勝因をまとめていただけますか?
<八木橋プロ>
ティショット、セカンド、パット。スクランブルゴルフの醍醐味である補い合いのゴルフができたのかなと。この醍醐味を3人が猛烈に発揮していました。それと伊東さんはシュリンプ打法。反力をつくって300ヤードも打つんですよ。
<伊東選手>
それは言い過ぎですけど。ジュニアの子たちが上にポンとジャンプして打つじゃないですか。僕はずっとその打ち方で、もう60歳なんですけど今がゴルフ人生の中で一番飛んでいるんですよ。コースとの相性もよくて今日は思いっきり振れました。
<酒井選手>
今日はアマチュア3人の調子がよくてプロは大丈夫かなと思っていたんですよ。でも最後の最後にやっぱプロだなと思いましたね。大事なバーディーパットを決めてくれて鳥肌が立ちました。
<八木橋プロ>
そのことを話してくれてよかった(笑)
八木橋プロ、伊東選手、田村選手、酒井選手、ありがとうございました。予想以上に大接戦となった上位争いでしたね。来年はディフェンディングチャンピオンらしいビッグスコアを目指しましょう。54も夢ではありません。