2022年6月20日(月)にABCゴルフ倶楽部で開催された「2022 Summer-Premiumスクランブルゴルフ選手権」チーム戦関西ブロック決勝大会には、各地区の予選を勝ち抜いた28組のチームがエントリー。出場チームのなかから、3組のチームにお話しを伺います。1組目は、「大野ジョージ①」の辻貴博選手、堀口憲二選手、内田健太郎選手、瀬戸秀虎選手です。
3カ月にわたる予選会で8名の選手を選抜して参戦
【Q】スクランブルゴルフ選手権に参加されたきっかけをお聞かせください。
堀口憲二選手
去年、別のスクランブルゴルフ大会には出場した経験があります。この大会は、別の仲間がチームを組んで出た話を聞いて、参加しようとなりました。
内田健太郎選手
普段のゴルフとはまた違って、楽しかったですね。バーディ取ったら、皆で分かち合えたり、失敗しても慰め合えたりできるのでね。
瀬戸秀虎選手
チーム名の「大野ジョージ①」は、一軍って意味なんです。つまり「大野ジョージ②」という二軍のチームもあります。三木ゴルフ倶楽部での予選ラウンドには、2チームで出場しました。残念ながら「大野ジョージ②」は、予選通過がかないませんでしたけど(笑)
堀口憲二選手
僕たち、ゴルフサークルみたいな集まりを作っているんです。その中で、約3カ月にわたって、スクランブル選手権の出場選手を選ぶ予選会をしました。サークルのメンバー15名のうち、予選会で好成績をあげた8名が出場したんです。ちなみに、予選会の1位から4位までが一軍、5位から8位までが二軍です。
内田健太郎選手
僕たちは、毎週金曜日に、ゴルフ練習場に集まる仲間同士なんですよ。ビジネス関連の会合が最初の出会いでした。その会合で、ゴルフが好きなメンバーで練習しようかってことになり、今に至ってます。いわば、オトナのクラブ活動みたいなものですね(笑)。
辻貴博選手
共通の趣味がゴルフですが、年齢も仕事もさまざまな人達の集まりです。
瀬戸秀虎選手
僕は一番ゴルフ歴が長いので、一応、サークルのリーダー的役割をやらせてもらってます。
堀口憲二選手
練習チームの名前は、瀬戸さんにちなんで「セトザップ」って言うんですよ。なんか、世間には似たような名前がありますけど、セトザップの方が歴史は古いです(笑)。「大野ジョージ」は、ビジネスの会のメンバーの名前から付けました。その人は、ゴルフはしないんですけどね。わけあって、改名されたタイミングが、スクランブルゴルフ選手権のエントリーと同時期だったので、チーム名にさせて頂いたんです。
【Q】予選から勝ち上がった精鋭揃いの一軍チームとして、今日の決勝はいかがだったのでしょうか。
内田健太郎選手
紙一重の連続…ですね(笑)
瀬戸秀虎選手
いや、間違いない!紙一重です、ほんとに。たらればやけど、仮に、1センチが運良く寄れてたら、ポコポコっていけてたからね。でも、パターは悲惨でしたね。今日のグリーンは柔らかくて、思っていたより重かったなぁ。
堀口憲二選手
ちょっと、物足りんかったなぁ。僕としたらもっと速いグリーンがええな。
瀬戸秀虎選手
え、物足りんかった?(笑)先週、このメンバーで練習を兼ねてABCゴルフ倶楽部を回ったんですよ。その時は、グリーンの速さは10フィートでした。
堀口憲二選手
今日は、ええとこなかったなあ。先週の練習ラウンドやったら、ええとこがあるんですけど(笑)最終の18番ロングホールでティーショットがバンカーを超えて、フェアウェイと真ん中の…あの木なんやったっけ。
瀬戸秀虎選手
「川岸良兼の木」ですね。フロントエッジまで残り145ヤードの木のところまで飛んだんです。あれは、良かったなぁ、練習ラウンドやけど(笑)でも、今日はね…堀口さんが毎回刻み役をかって出てくれるんです。でも刻みを失敗して、2回も池に入れたんです。なおかつ2回目は、人の球を打って。「あ、俺、人の球打ってるわ」って、その時の堀口さんの顔が良かったかな(笑)
内田健太郎選手
しかしながら、今日はことごとくあかんかったね。
瀬戸秀虎選手
やっぱり、パターは入りだしたら、どんどん入るって感じです。でも、入らんかったら、空気が重苦しくなるね、誰もしゃべらんようになるし。パーやったら、「チーン」ってなってしまいますね。スタートからずーっと。
スクランブルゴルフ選手権を目標に日々の練習に励む
【Q】スクランブルゴルフ選手権の魅力についてお聞かせください。
瀬戸秀虎選手
皆で、わあわあ言いながら回れるのが魅力だと思います。ひとつのバーディに対して、皆で喜んだり、一打一打をののしり合ったり(笑)ラウンド自体を共有できると言うか…。今日はこの後に、同じゴルフ仲間と飲み会があるんです。毎回、スクランブル選手権に参加したその日の夕方から集まって、「ここはあーやった、あそこはこーやった」って言いながら飲めるのが、最高の楽しみです。
内田健太郎選手
普段のゴルフだったら、自分のナイスショットしか覚えてないですもんね。スクランブルは、一緒にラウンドしてるから、良いところも悪いところも含めて全てのショットを覚えてます。いい、酒の肴になりますね。
瀬戸秀虎選手
僕は、「セトザップ」で皆に目標を持ってもらいたくて…かと言って、一般的なゴルフ競技に出るとなると大層ですよね。その点、スクランブルゴルフ選手権なら、競技であってもチームで参加できます。スクランブルゴルフ選手権を目標に決めると、皆が一生懸命練習するようになります。目標を目指して、皆にはうまくなってほしいという願いがあるんです。
堀口憲二選手
目標があることで、練習のしがいがありますね。たとえば、前回のスクランブルで70ヤードを失敗したとしたら、次の試合まで、ひたすら70ヤードのショットを練習するみたいな。自分だけのためじゃなく、チームのためにって練習にも力が入りますね。
瀬戸秀虎選手
最終的には、ミッドアマチュア選手権とかパブリック選手権とかの本格的な試合に出られるようになればと願っているんですけどね。
堀口憲二選手
今回の決勝出場を機に、一軍の「大野ジョージ①」は4人でウェアを揃えました。ほぼ、一軍のメンバーは固定なんでね。二軍の「大野ジョージ②」は、入れ替わりが激しいのでウェアはバラバラです。早く、一軍の僕らを脅かしてほしいけど、まだまだ先やなあ(笑)
辻貴博選手
予選の時にね、後ろの組で回ってた「大野ジョージ②」が歓喜の声をあげてたんですよ。「バーディか?」って聞いたら、「パー取れたあ!」って大喜びでした(笑)それでいいと思うんですよ。たとえパーでも一緒に喜べるってのがスクランブルですからね。
ありがとうございました。気の合う仲間たちと日々の練習に励む「大野ジョージ①」笑い声の絶えないラウンドの様子が目に見えるようです。選抜した2チームで、全国大会へ駒を進める日を楽しみにしています。
執筆・撮影:Ikemoto