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チャンスかそれとも鬼門か?スクランブルゴルフは「ショートホール」で差がつく

 

2人または4人で力を合わせて戦うスクランブルゴルフツアー。試合当日はチームプレーならではのドラマが生まれます。劇的イーグル、してやったりのバーディー、耐えて耐えてのパー、まさかのボギーなど18ホールの足跡がスコアカードに刻まれます。今回はそれぞれ4回遭遇するロングホールとショートホールにスポットを当てみました。長短で生まれるドラマとは?

 

 

ロングホールは全員活躍できるスイートスポット

選手のみなさんの意見を総まとめすると「出たとこ勝負よ♪」とこれといった戦略ゼロ、丸腰のノープランで挑むチームが多かったりします。逆にいえば勝てるプランを引っ下げてコースに出た方がスコアを伸ばしやすく、実際に上位に名を連ねるチームは個々の実力もさることながら、クレバーかつステディな頭脳派プレーが光っています。

 

 

そんな中、注目ポイントとして一様に声が上がるのがロングホール。ティーショットとセカンドを上手くつなげばイーグルチャンスもあり得るゴルフ場のスイートスポットです。イーグルはないにしても3打目がショートアイアンまたはウエッジになるため、余裕でピンをねらいにいけます。事実、ロングホールでのバーディー率は高く「ここで獲らなきゃどこで獲る」ということで、ティーングエリアに着くと同時にボルテージが上がるわけです。

 

あとロングホールだと全員活躍できる可能性があり、チーム戦なら1人1打ずつ、計4打でナイスバーディーというように美しいカタチでまとめられます。

 

ただ試合はトータルスコアで勝負ですから、ホールアウトするごとに一喜一憂している場合ではありません。浮き沈みの激しいゴルフもそれはそれで楽しいですが、試合に関してはやはり安定感が大事です。予選突破を目指すにはコースに潜むワナにつかまらないよう、常に先読みしながらのプレーが求められます。1人が考えて、もう1人がそれを実行してフィートバックするというチームプレーの利点を活かしましょう。

 

 

スクランブルゴルフでもショートホールは鬼門説

おいしいロングホールに対して、ショートホールは侮れない存在です。ガードバンカーがエグ過ぎる、乗りそうで乗らないグリーン、乗ってもラインが激ムズなど、ショートホール特有のツンデレ感は否めません。

 

 

「短い=難しい」はゴルフの定説ですよね。スクランブルゴルフでもそれは変わらず、スコアにもそれが表れています。試合結果ではホールバイホールも公開しており、ショートホールでスコアを伸ばせなかったり、落としたりという様が見てとれます。他のホールと比べてもパーとボギーが目立ち、バーディーチャンスにつけることさえ難しいのかもしれません。

 

気になる方はホールバイホールをチェックしてみましょう!

 

たとえば春先に視察に訪れた「太平洋クラブ 八千代コース(千葉県)」は最終18番がショートホールでした。ラストでパー3はかなり珍しいのではないでしょうか。距離は(使用ティーにより)100ヤードあるかないかというピンまで徒歩1分の好物件。HDCP12ながら池とバンカーが効果的に配置されている名物ホールとして君臨していました。カウントバックも絡んでくるため、意を決して臨みたいところです。

 

ショートホールが鬼門であることは間違いないですが、スクランブルゴルフツアーではその難しさも含めて楽しんでいただければと思います。

 

つまり「短い=難しい=面白い」です。

 

チーム内でニアピン対決でもしながら、打ち上げのネタになるようなベタピンショットを放ってください。

この記事を書いた人

工藤 由行

大会カメラマン兼レポーター。大会当日、練習場やスタートホール、フィニッシュ後に声をかけますので、写真撮影とコメントのご協力をお願いします!