こんにちは、大会カメラマン兼レポーターの工藤由行です。みなさん打ち初めはどうでしたか? 昨年同様に2018年が最高のゴルフシーズンになることを祈っています。さて数日のお正月休みを経て、年明け一発目の大会に行ってきました。4人で好スコアを目指すチーム戦。音も弾道も清々しいあけおめショットをたくさん見ることができました。では大会の様子をレポートにてご確認ください。
2018年1月8日、姉ヶ崎カントリー倶楽部 東コース(千葉県市原市)にて、2017WEEKENDスクランブルゴルフ選手権|チーム戦|関東Bブロック|ブロック決勝大会が開催されました。2ヶ月後に開催のチャンピオン大会進出を決めるセミファイナル。参加したのは秋冬の各予選会を勝ち抜いてきた計35チームです。
成人式の話題で各地が盛り上がっている大会当日。上に目を向けるとあいにくの曇り空で湿度も高めですが、予報に出ていた雨の心配はまだなさそうです。この時期にしては暖かかいこともあり、ドライビングレンジと練習グリーンには早くからたくさんの選手がウォーミングアップに励んでいました。ブロック決勝大会だけあって、どこを見渡してもほどよい緊張感に包まれています。ということで、今回もスタートを待つ選手のみなさんの声を聞いてきました。
「ケロケロ」中島正春選手、森田信子選手、住田直子選手、寺内梓選手。皐月ゴルフ倶楽部のメンバー4人で参戦。中島選手は「去年2位だったので(次は)優勝しかないと思って、今年も来ました。この大会はチームワークが身に染みて大事、1人だけ頑張ってもダメなので」とコメント。実力は既に証明済みですので、今シーズンの優勝を期待していますね。
「チーム西遊記」西川和子選手、髙橋俊光選手、小林雅人選手、野手将之選手。それぞれ役割があるという意味でこのチーム名に。小林選手は「うちにはエース2人がいるので参加しているだけです(笑)去年もチャンピオン大会に行っているので、今年もとりあえず18位以上を」とのこと。パター要員(?)として参加の西川選手のパッティングとともに目標の9アンダー、届くといいですね。
「帰ってきた四匹のおっさん」大木勝博選手、金岡秀行選手、近藤信行選手、岩本英貴選手。メンバー全員が片手シングルという強者揃い。スタートを前に「勝って当たり前とまわりに言われて来ているのでそういうプレッシャーもあります(笑)。和気あいあいとみんなで楽しくやれたらいいです」とコメント。みなさん競技慣れしているということで、とても落ち着いていらっしゃいました。目が覚めるようなビッグスコアを期待しています!
「秋本君かぁ~、ありよりのなし!」関夕介選手、秋本俊行選手、佐藤佑也選手、森田智博選手。「今日は1人予約で集まりました(笑)」という冗談はさておきゴルフと仕事のお仲間だそうです。目標と戦略については「予選も1位だったのでもちろん1位で。ウチは年功序列で若い2人にまかせて、年寄り2人はなるべく仕事をしないように」と省エネ(?)なゴルフを展開するようです。秋本選手は“ない”とのことですがなるべく“ある”方で頑張ってくださいね。
1番、OUTコースのスタートホールにやってきました。464ヤード(女性は416ヤード)のロングホールですが、男性陣にとってはやや長めのパー4とも考えられ比較的2オンを狙いやすいホールです。特に飛ばし屋メンバーを抱えているチームとしては序盤から差を付けられる絶好のチャンス。新春に相応しいロングドライブを期待しましょう。
チーム戦といえばお揃いのチームウェアも楽しみのひとつです。今大会で最も目立っていたのがこちらのチーム。冬のゴルフコースに映えるこのウェア、なんと既成品ではなくオリジナルだそうです。こういうところから4人の結束力とモチベーションを高めていくんですね。これから参加される方も是非、個性溢れるウェアコーディネートを楽しんでみてください。
INスタート組にとっては前半最後となる18番ホールです。ほぼ真っ直ぐなパー4、338ヤード(女性は262ヤード)なのでティショットでグリーンにどれだけ近づけるかがポイント。概ね100ヤード手前でセカンドショットを打ちますが、4人いれば1人はワンピン以内に寄せてきます。バーディーチャンスをみんなで見守って、見事カップイン。チーム戦のハイタッチは相変わらず賑やかですね。
冷たい風が出てきたあたりで前半戦が終了。気になってしかたがないハーフスコア速報をチェック。トップは「チームライオン」の7アンダーでスタートから4連続バーディーと怒涛の勢いのままフロントナインを終えています。全体的にはオーバーがゼロ、全チームがパープレー以上のスコアを記録しており、新年に相応しい赤文字(アンダーは赤文字で記載しています)がいっぱいでした。上位から下位までほぼ団子状態の中からスコアがどう動くのか、後半戦の展開が楽しみです。
再び18番ホールのグリーンで、今度はOUTスタート組のプレーを見てみましょう。グリーンに向けてはやや打ち上げになるため、ピッタリ距離を合わせるのは難しいようです。大き過ぎると奥のバンカーに転がるので、スピンをかけてピン側に止めたいところ。上位争いではカウントバックも絡んでくるので、もうひと踏ん張りしましょう。
14時を過ぎたころ、ポツポツと雨が降りはじめました。その後は強く降ったり止んだりを繰り返しながら、少しずつコースを濡らしていきます。でも、天候の良し悪しに関係なく選手のみなさんはプレーにしっかり集中していました。大切なのは平常心とこの状況をとことん楽しむことなんですね。一緒に戦うお仲間がいればなおさらなのかもしれません。
さて18ホールのプレーを終えたチームが続々と戻ってくる中、スコア争いは上から下まで密度の濃い超大接戦。これまで何度も見ているスコアボードですが、同一スコアに次から次へと滑り込んできて、1打で順位が5つくらい変わるほどです。こうなるとスコアを確認するスタッフの目も真剣で、間違いがないように注意しながらボードに貼り付けていきます。ではお待ちかね、結果発表&表彰式に行ってみましょう。
第3位は「Team NK」増本有作選手、今田林太郎選手、山本圭介選手、吉原淳一郎選手。1イーグル、10バーディー、1ボギーの11アンダーと最後の最後で準備を落としたもののスコア的には見事な3位フィニッシュ。最終18番ホールまでティショットを残した山本選手は「ドライバーを右の林に入ってしまって3オン、2パットのボギーですね。緊張しました(笑)」と振り返ってくれました。次回はでたとこ勝負としながらも、最上位を求める姿勢は変わりません。
第2位は「セゴビアンズ」宇津木仁選手、小柳式夫選手、永田邦春選手、石山晃選手。11バーディー、ノーボギーの11アンダー。小柳選手は「僕が不甲斐なかったです(笑)。決められるパットを決め切れなかった、あと2つ3つは行けたかなと」とコメント。ちなみにプレー順について聞くとティショットはオナーが最後に回るローテーションで、アプローチは苦手な順に打っていくということで、実力に裏付けされたチームワークのよさが印象的でした。
第1位は「鬼のジャンボ軍団」尾崎由紀子選手、川辺泰子選手、城埜尚之選手、伊藤将也選手。1イーグル、10バーディー、ノーボギーの12アンダーと後半からの猛チャージで逆転勝利。チーム名の由来は尾崎さんのゴルフに対する姿勢が“鬼”のようだからとか。「前半で2つ取りこぼして上がってみたらまわりがいいスコアだったので、後半の目標を8アンダーにして」と目論見どおりに出足から5連続バーディーを奪って、その勢いのままフィニッシュ。「次も“鬼”についていきます(笑)」と再び高みを目指すようです。
選手のみなさん、お疲れさまでした。結果はさておき、お仲間とともにチームプレーを楽しめたのではないでしょうか。そしてチャンピオン大会進出を決めたチームのみなさん、おめでとうございます。では3月18日(日)オールドオーチャードゴルフクラブでお待ちしています。エントリーも忘れなく!
2017シーズンは3月開幕。各選手権とも拡大リニューアル、スクランブルゴルフの魅力を堪能できる大会を多数開催。大会公式サイトにてエントリー受付中。
2017全試合スケジュールはこちら