自然とそろう足並み。沸き立つ闘志。4人で目指すのはただひとつ。太平洋クラブCUPのファイナルが行われる太平洋クラブ 御殿場コースです。こんにちは、大会カメラマン兼レポーターの池田美菜子です。今回私がお伺いしたのは2017年9月4日に太平洋クラブ江南コース(埼玉県)で行われた“2017ゴルフライフスクランブルゴルフ選手権 太平洋クラブCUP”のチーム戦関東Bブロック決勝です。今回はチーム戦ということで、いつもと少し違った角度でこの日をレポートしていこうと思います。

レポートの前に、ファイナルが行われる太平洋クラブ 御殿場コースとはどういうコースなのかをご紹介します。太平洋クラブ 御殿場コースは秀峰・富士山の麓にある由緒あるトーナメントコース。男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズの開催コースとして、数々のドラマを生み出してきました。米国ゴルフダイジェスト誌が発表した「The best courses in 100 countries」の日本部門で第2位にランクインしたこともあり、名実共に日本を代表するゴルフコースです。

太平洋CUPのファイナルはそんな日本を代表するコースで行われるということもあり、ブロック決勝に勝ち進んできた選手の気魄のこもったプレーには圧倒されました。特に大事なところを確実に決めてくる、頼りになるキャプテンの存在がどのチームにもいらっしゃいましたね。さながら剣道の団体戦のようでした。

剣道とゴルフ、実は共通する部分が多いってご存知でしたか? 実は私は学生の頃に剣道を嗜んでいたのですが、ゴルフのスウィングは剣道の面の振りかたに似ているとよく言われています。肩関節や肘関節を目標に向かって伸ばしていくところはほぼ同じとも言われます。(私のゴルフの腕が一向に上手くならないのは置いておいて……)

私はそういった技術的なこと以外にも、このスクランブルのチーム戦で共通点を見つけました。「大将が最後に確実に決める」ことです。大将(最後に打つ人)に勝負がかかっているとき、その人のプレッシャーは計り知れません。しかし、それを決めてくるのが大将という訳です。どの大将戦もなかなか見応えがありました。

この日は最終ホールのグリーン周りで上がってくるチームの戦況を見守っていたのですが、最後のひとりでバーディパットを決めるチームが多いこと! プレッシャーを跳ね除け、決めるところで決めてハイタッチ。どのチームも頼りになるキャプテンがいました。プレッシャーに強いというよりも、チームのために決めなければいけないという使命感を感じる試合でしたね。

ペア戦よりもスコアが出やすいチーム戦ですが、この日のカットラインは7アンダー。6アンダーでは通過できないというハイレベルな戦いとなりました。「あの時の1打を決められていれば…」と悔しい思いをしている選手もいましたが、多くのチームが「このチームで出られてよかった」「いいコースで気持いいラウンドができた」と清々しい笑顔でこの日を終えられていたように思います。

そんなハイレベルの戦いをトップで通過したのは11アンダー、チーム名「Wのりゆきと球拾い2名」の皆さん。なんとこの日、一番のハイライトであるイーグルを決めた立役者がチームの紅一点である中西敏江選手。チーム名の「Wのりゆき」である兼子範之選手と西谷憲之選手はドライバー300ヤード超えの飛ばし屋だとか。キャプテンの津下和久選手曰く、関東Aブロックの太平洋クラブ佐野で予選を通過し、ブロック決勝にコマを進めたのですがブロック決勝で惜しくも通過ならず。今回はリベンジだったそうです。ファイナルでは前日から御殿場入りで気合を入れて臨むということで、Bブロック決勝王者として上位を目指してほしいですね!

続いて10アンダーのカウントバックで2位に入ったのがチーム名「wai wai」の皆さん。チーム名の通り仲が良く、ワイワイ楽しいゴルフ仲間の皆さんでした。プレッシャーに打ち勝って獲った最終ホールのバーディには全員でハイタッチ。とはいえ、皆さん今回のスコアに満足していないようで、前半であと4つは伸ばせたと悔しがる場面も。ファイナルの御殿場に向けてはチーム名のようにワイワイできればスコアもついてくると思います!ぜひ頑張ってくださいね。

同じく10アンダーのカウントバックで3位に入ったのは、チーム名「NMN」の皆さん。幼馴染の4人チームで試合に出ようと言い出したのはキャプテンの磯部直亮選手。ゴルフを始めたのはバラバラだったそうですが、大人になって一緒にゴルフに行くようになったとか。大人になってから楽しくゴルフができるなんて、理想の幼馴染ですよね。18番のバーディパットがこの日一番のハイライトだったそうです。ファイナルではもう少し調整してスコアを伸ばし、ベスト3を目指すとのこと。楽しみにしてます!

この日も熱い戦いが繰り広げられていました。4人での団結力、プレッシャーを乗り越えてのファイナル出場を決めた皆さんおめでとうございます!3月の御殿場でまたお会いできるのを楽しみにしています。

2017シーズンは3月開幕。各選手権とも拡大リニューアル、スクランブルゴルフの魅力を堪能できる大会を多数開催。大会公式サイトにてエントリー受付中。

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