11月22日の「いい夫婦の日」、ゴルフライフスクランブルツアー「2017いい夫婦ペアスクランブルゴルフ選手権」の決勝大会が、千葉県の姉ヶ崎カントリー倶楽部/東コースで行われました。この日は「スクラッチの部」30ペア60名、「新ペリアの部」14ペア28名での競技が同時に行われ、3つの予選会場を勝ち抜いてきた猛者たちが集いました。スクラッチの部の上位9ペアには、来年3月9日にカレドニアン・ゴルフクラブで行われる「2017スクランブルゴルフチャンピオン選手権」への出場権が与えられます。

この日は天気は良かったものの朝から冷え込み、7時44分のトップスタート時にはまだコース上に霜が残っている状態。寒さに負けないよう厚着をしつつ、どのペアも入念にウォーミングアップをして試合に臨んでいました。

この試合の出場条件は「夫婦であること」。普段から夫婦でゴルフをする人はいても、一緒に競技に出る機会はあまりないもの。どのペアも普段とは違った雰囲気のなか、お互いに助け合い、補い合いながら真剣なプレーを楽しんでいました。

ペアスクランブルの魅力である「ミスしてもカバーし合える」という特徴が、夫婦のペアではさらに際立ちます。奥さんがミスした場面こそ、旦那さんはいいところを見せる絶好の場面かもしれませんし、その逆も然りです。

とくに、ナイスプレーを一緒に喜べるのは、夫婦円満の妙薬。旦那さんのナイスショットを、奥さんの強いメンタルを目の当たりにして、お互いを見直すいい機会になるかもしれません。

2人の「入れ!」という声もむなしく、カップをなめる惜しいパッティング。でも、ナイスショットだけでなく、悔しいプレーも一緒に楽しめてしまうのもペアスクランブルの醍醐味です。

普段、男女混合ペアにはレディスティのアドバンテージがあるものですが、この日の姉ヶ崎CCは、かつてダンロップオープンや美津濃ゴルフトーナメントなどが開催されたトーナメントコース。男性6458ヤード、女性でも5708ヤードもの距離があり、プレーヤーたちを苦しめました。

夫婦ペアの競技なら、普段はちょっと恥ずかしいペアルックも堂々と着られて、夫婦仲もちょっとホットになります。コースも華やかになり、今年はバラバラでも「来年は揃えようかな」なんて思っているペアも多かったはず。

全身お揃いでなくても、カーディガンやセーターなどを同じにするだけでもOK。柄や色目を揃えてコーディネートしたり、シューズを一緒にするなどの気の効いた工夫はオシャレな感じが増します。

ウェアだけでなく、キャディバッグやヘッドカバーなどを揃えるのもオシャレ。意外なところで、「普段の旦那さんのルーティン」である朝のエナジードリンクを一緒に、というご夫婦もいました。

スクラッチの部は、石原紀一選手、浩美選手の「うなりくん」ペアが7アンダーというビッグスコアで優勝しました。前半インコース35からの後半アウトコースで30という大爆発。普段は浩美選手が先に打つところを、今回は打順を逆にしたことで攻めの姿勢が表れたのがよかったとのこと。ちなみに石原ご夫妻は、新婚ほやほやだそうです。おめでとうございます!

スクラッチの部2位は、36-31の6アンダー、鈴木有希子選手、隆之選手の「歳の差なんて」ペア。ペア名のとおり、歳の差なんと29歳というご夫婦です。前半、有希子選手のショットの調子が上がりませんでしたが途中から復調すると、後半はパッティングが冴えてスコアを伸ばしました。有希子選手が先に寄せて、隆之選手が思い切って入れに行くというチームプレーがうまくハマったとのことです。

スクラッチの部3位は、34-34の4アンダーで雨宮千恵美選手、博之選手の「teamメオト」ペア。前半は博之選手が活躍して2アンダーで回り、後半は千恵美選手が爆発。15番でチップイン、16番では奥から約5メートルのパットを決めて連続バーディに貢献するなど、夫婦のコンビネーションが噛み合いました。

新ペリアの部の優勝は、並木隆博選手、美佳選手の「TMペア」。グロス40-40の80ストロークで、HC8.4。サンクチュアリ霞南GCでの第1予選会を最下位通過でしたが、決勝大会での大逆転は、スクランブルの面白さに新ペリア方式の幸運が重なったこの試合ならではの結果といえます。競技初参加で優勝という並木さんご夫婦、競技という非日常を大いに楽しまれたとのことです。

新ペリアの部の第2位は、磯部直亮選手、利江選手の「TeamN&T」ペア。この日が23年目の結婚記念日だというお二人。普段は別々のゴルフも多いそうですが、この日は助け合ってのゴルフが好結果を生みました。長くて打ち上げの多い姉ヶ崎CCのコースに利江選手は苦しんだそうですが、直亮選手の活躍で4バーディを奪う奮闘。記念日に花を添えました。

新ペリアの部3位に入ったのは、宮川学選手、桂子選手の「ケイコとマナブ」ペア。ペア名は同名の雑誌から取ったそうですが、雑誌が創刊されたのとお二人がご結婚されたのが同年という縁があるそうです。前半はダボスタートとバタついて42と振るいませんでしたが、後半13、14、15番と連続バーディなど爆発して35。HC4.8で見事3位に滑り込みました。

この日は、出場したどの選手も、夫婦での真剣なゴルフを楽しんでいました。普段、倶楽部競技などに出ている人も、「この試合は格別」と言います。ほどよい緊張感のなかで夫婦でプレーするゴルフは、助け合い、補い合うことでお互いの意外な一面を見ることができ、夫婦の絆を深めること間違いなしです。来年は予選の枠も拡大される予定ですので、みなさん、ふるってご参加ください!

開催日:2018年3月9日(金)
「キャロウェイゴルフOpen」「茨城プレミアム」「いい夫婦ペア」「WinterOpen」決勝大会の規定上位ペアのみが参加できる選手権。
チャンピオンを決めるに相応しい決戦の地として、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県)にて開催。

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