こんにちは、大会カメラマン兼レポーターの工藤由行です。前日のペア戦から一夜明けて今度は4人の力でコースを攻めまくるチーム戦。泣いても笑ってもこれが最後のブロック決勝ということで、気を引き締めて現場に行ってきました。ではレポートとともに今大会の雰囲気を味わってください。
2017年12月14日、太平洋クラブ 成田コース(千葉県成田市)にて、太平洋クラブCUP|チーム戦|関東Cブロック|ブロック決勝が開催されました。10月~12月の各予選会を勝ち抜いてきた21チームが参加。チャンピオン大会進出が決まるということで、忘年会の予定も溶けてなくなりそうなほど、各ホールで熱いプレーを見ることができました。
日が出ているにもかかわらず、気温はマイナス9度と昨日より寒さが増していました。吐息が白いのは当然として、コースもあちらこちらが白く見えます。そんな中、練習グリーンではたくさんの選手が1打ずつ距離を詰めるように今日のコンディションを確かめていました。ペア戦は黙々と練習する雰囲気でしたが、チーム戦は談笑しながらのリラックスムードです。そのスキを逃すまいと、選手のみなさんの声を聞いてきました。
「関東51会」のみなさん。チーム名の通り、メンバー4人とも昭和51年生まれの同い年。今日の目標を聞いたところ「パープレーじゃなくて5アンダー、じゃなくて優勝を目指します!」とスタート前の目標宣言をわかりやすくアップグレードしてくれました。年齢と同じくらい息ぴったりのチームプレーで優勝しちゃいましょう!
「ブラックウォッチ チームA」のみなさん。メンバーの2人が参加できなくなってしまい、急きょ代打で呼ばれた岩井さんは「もしこれで通ったら、自分が御殿場に行きます(笑)」とコメント。持ち味でもある飛距離はドライバーの調子があまりよくないとのことですが、1人少ないという逆境に負けず、3人のパワーを見せつけてほしいです。それはさておき、ブルゾンっぽいポーズになっていますね(笑)
「HMS」のみなさん。太平洋クラブの会員を中心に結成したチームは個々の都合によるメンバーチェンジを数回経て、今に至っているようです。みなさんの地元が埼玉県でメンバーに“埼玉勝さん”がいるなんて縁起がいいというか勝ったも同然のようですが、パターをしっかり決めて7アンダーを目指すとのこと。神がかったパットを期待しています!
「USMK123」三村千早、小糸基夫、神田好司、篠原素介。この大会のために静岡県から3時間半かけてやって来てくれました。「チーム名はメンバー4人の頭文字なんですが、Uと123の人が参加できなくなって(笑)」と謎の文字列を解説しつつ、地元で評判のうなぎ屋さんを教えてくださいました。成田みやげとして、御殿場行きの切符をどうぞ!
ペア戦と同じく1番、OUTコースのスタートホールにやってきました。目の前にはデジャブのような景色が広がっていますが、今日は2人ではなく4人1組のチーム戦です。ティーグラウンドでは仲間のファーストショットを他のメンバーが見守るというおなじみの光景が見られます。ここでミスが続くと、アンカーに重圧がのしかかってくるわけですが、そうならないよう早めにフェアウェイキープしておきましょう。
1組目のスタートから約2時間後、前半最後の18番ホールです。今大会で最も長い524ヤード(女性は421ヤード)、クネクネと曲がった先にひょうたん形状のグリーン、カップは左奥の段の上。セカンド、サードショットとも高い精度が要求されるホールです。3打目で残り100ヤード近くにつければバーディーチャンスが生まれそうですが、これがなかなかピンにからまず、傾斜でコロコロと戻ってきてしまいます。カップから遠のくボールとともに「あっ、あー」というため息まじりの声が数多く聞こえてきました。
お腹が空いてきたところで前半戦が終了。とりあえずハーフスコア速報をチェックしてみましょう。トップは5アンダーの「アルバトロス」、1打差の4アンダーで「Livable」が続くスリリングな展開になっています。ペア戦でもそうでしたが、INコースの方がスコアを出しにくい状況は変わらず。ただチーム戦では4回チャンスがあるため、コースの攻め方に多少のアレンジが加わるはずです。後半戦に期待しましょう。
すでに日が西に傾いている午後、コース上には冷たい風が吹いており、ピンフラッグも横になびいていました。再び18番ホールのグリーンで、OUTスタート組のプレーを見守ります。惜しいところでバーディーパットが決まらず、パーでフィニッシュするチームが目立ちました。そんな中、8組目のチームが豪快なセカンドショットで見事2オンに成功、読み切れば入りそうな絶妙な位置でイーグルチャンスを得ることに。結果は4人とも惜しいパットでカップインならず。とはいえ順位を左右する貴重なバーディー、最後にスコアをひとつ伸ばせてよかったですね。
アテストエリアではプレーを終えたチームのスコアチェックがはじまっています。スコアボードを見ると、上位と下位の差は大きく、3位争いが混戦模様。カットラインはイーブンパー付近にありますが、最終組の到着までどうなるかわかりません。激戦を終えた21チームの運命はいかに? 実力を余すことなく発揮した上位3チームはこちら方々です。
第3位は「はちみつとゆかいな仲間たち」のみなさん。7バーディー、1ボギーの6アンダーと大接戦の3位争いを制しました。「今日は寒くてみんなベストな実力は出せなかったんですけど、チームワークでなんとか6アンダーまで持って行けました。しっかり練習して、本番では爆発したいなと思っています」とチャンピオン大会に向けた意気込みを語ってくれました。
第2位は「Livable」のみなさん。7バーディー、ノーボギーの7アンダー、前後半ともに上位キープのまま好スコアを記録しました。「目標スコアが65だったので満足しています。今日はみんな2オンに成功しているので、次は飛距離を武器に必ず優勝します」と前向きにコメント。飛ばし屋軍団のパワーゴルフで宣言通りになることを祈っています。
第1位は「愉快な動物たち」のみなさん。9バーディー、ノーボギーの9アンダーと2打差をつけての完勝でした。前半の好位置より折り返した後半からはバーディーを量産しながら形勢逆転。「チームワークもよかったですが、セカンドショットがベタピンになることが多く、後半はバーディーラッシュでした。御殿場ではガンガン攻めますよ」と今日以上の結果を目指すようです。
選手のみなさん冷たい風の吹く中、お疲れさまでした。そしてチャンピオン大会進出を決めたチームのみなさん、おめでとうございます!まだまだ寒い日が続きますので風邪に気をつけながら、練習やクラブの調整に励んでください。それでは3月14日(水)御殿場でお待ちしています。エントリーも忘れなく!
2018シーズンは2018年4月開幕。エントリー受付開始は、2018年1月16日(火)を予定しております。
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