こんにちは! 大会カメラマン兼大会レポーターの池田美菜子です。ふいに大会に現れては皆さんの勇姿を写真に収めつつ、出場者の皆さんの生の声や大会中の出来事をお届けできればと思っていますので、ぜひ大会レポートのチェックもお忘れなく。赤いビブスを見かけたら「写真撮って―!」の声をお願いします! バッシバシ撮りますよー!
突然ですが、“ペア”というと皆さんは何を思い浮かべますか? 男女のペア、スポーツのダブルス戦、ペアルック……色々あるかと思いますが、その“男女ペアで、スポーツのダブルスで、ペアルック”をすべて満たした大会があるのをご存じでしょうか? そう、『2017ミックスペアスクランブルゴルフ選手権』です。今回はそんな「これぞペアによるペアのための大会」のレポートをお送りします!
自転車走行ほどのマイペースで全国に大雨による爪痕を残した台風五号。その速度によっては今回の2017年8月9日開催、2017ミックスペアスクランブルゴルフ選手権の関東Aブロック決勝の開催も危ぶまれるということで、運営スタッフを始め、多くの出場者の皆さんも気象情報に釘付けだったことと思います。
当日の朝のニュースでは、「台風五号は午前3時に温帯低気圧に変わり、台風一過となるでしょう。最高気温は東京で37度。“危険な暑さ”が予想されるので出来る限り外出を避け……」と言っているではありませんか。天気は良さそう。というより、良すぎそう。この瞬間に出場者の皆さんは覚悟を決めたことと思います。運営スタッフも全員“危険な暑さ”に覚悟を決めました。何を着ていけばいいのか……。
とはいえ、関東Aブロックの決勝。皆さん生半可な気持ちではなく、暑い中で暑いなりの工夫をしながら参加をしていました。今回の2017ミックスペアスクランブルゴルフ選手権|関東Aブロック決勝には、第1予選会~第5予選会に参加した全160ペアの中から勝ち抜いた80ペアが参加。このブロック決勝で、さらに29ペアが2018年の3月22日に太平洋クラブ 成田コースで行われる『2017ミックスペアスクランブルゴルフ選手権|チャンピオン大会』という全国大会への出場権を手に入れることが出来ます。
さて、今回の大会は男女ペアであることが必須条件。男女ペアが必須の競技なんて、個人的には社交ダンスくらいしか思い浮かびません。ということで、今回参加されていた男女ペアの方々をご紹介しましょう。とはいえ、今回は顔出しNGという方もいらっしゃったので、コメントを中心にピックアップします。
一番多かったのがご夫婦で参加されているペア。完全な上下ペアルックのコーディネートもご夫婦ペアが多かったようです。ご夫婦ペアの中には「昨年も参加して、決勝への切符を手に入れたのですが、事情があって決勝大会に出られなくて。昨年決勝で着ようと思って買ったペアルックを今回着てきました。すごく暑いけど、これが着られて本当に嬉しい。昨年のリベンジなので頑張ります!」と燃えていた方も。ファッションに関しても「完全なペアは少し恥ずかしいので、柄だけ合わせました」や「色を合わせてみました」というコーディネートも多くいらっしゃいましたね。
他にも「今回はペアを組んでいるけど、普段はライバルなのでペアなんて着たくない」という方や「夫婦円満の秘訣」、逆に「夫婦じゃないので、ペアルック着て夫婦と思われても困ります(笑)」とぶっちゃける方もいらっしゃって、ウェアを選ぶ理由は人それぞれでした。
当日は高温と高湿度によって、プレー中は「とにかく暑そう!」。日傘をさしたり、日焼け防止にアンダーウェアを着たり、凍らせた飲み物を持ち歩いたり、氷のうで頭を冷やしたり。そんな中でもお互いに声を掛け合って、カバーをしあってプレーする姿が多く目につきました。
男女ペアで意外と頼もしいのが女性。というのも、レディスティは結構前に設けられていたりして、男性がティショットを大きく曲げてしまっても、女性はレディスティから堅実にカバーという場面も。女性でも活躍できるシーンが多く、観ていても楽しめました。旦那が外したバーディパットをねじ込んだ奥様もいらっしゃったりして、家庭での力関係が少し心配でもあります(笑)。
そんな暑さとの戦いでもあった関東Aブロック決勝を5アンダーの3位で通過したのは、チーム名「BALANCE BEAM」池田一智選手、池田知未選手のペア。恥ずかしがり屋のお二人はお写真NGということでしたのでコメントをご紹介します!「とにかく暑過ぎました。自己評価はあまりよくないです。ボギーが先行してしまった……。前半もう2~3縮めておければよかったんですが、最後1.5メートルのバーディパットを決めきれなかったのは悔しいです」とのことでした。
6アンダーの2位に入ったのはチーム名「もだ~と」船越秀人選手、君島実幸選手のペア。「暑さと関係なく、今日は2人ともあまり調子がよくなかったですね。8アンダーくらいを狙っていたんですが、2人が2人とも調子が悪かったので、しょうがないね、3位に入れればラッキーだねって気持ちでプレーできました」とのことでした。最初からトップを狙ってのプレーというモチベーションの高さが光るお二人でした!
そして同じく6アンダーのカウントバックで1位に輝いたのはチーム名「ダッシュ」の岡田誠選手、岡田麻美選手ペア。恥ずかしがり屋の奥様の代わりに、頼りになる旦那様が写真撮影とコメントに応えてくれました。「すべて僕が活躍しましたね(笑)。なんて、ところどころ彼女が活躍してくれたのが勝因かな。ショートホールで1センチないくらいに寄って。あわやホールインワンでしたよ。そのバーディが大きかったですね。今回このブロック決勝に向けてバリで合宿をしたんでプレーが絶好調だったんです。なので、ファイナルに向けても準備万端にして臨みたいと思います!」とのことでした!
1アンダーのカウントバックで勝ち抜いた全29ペアが全国大会でもあるファイナルへの出場を決めました。関東Aブロックの他に、関東Bブロック決勝、中部大会決勝、関西大会決勝から勝ち抜いた猛者たちが集まるファイナル。これはまた、見ごたえがありそうです! ペアでの戦いに興味を持った方は、ぜひ2017WEEKENDスクランブルゴルフ選手権のペア戦に挑戦してみてください。敷居もそんなに高くないので、ペアの競技入門としてはオススメです!
最後に、この日ペアルックを着ていた皆さんのコーディネートをご紹介します! 参加者の皆さんは今後の参考に、アパレルメーカーの方はぜひ今後の商品開発に参考になさってくださいね(笑)。
2017シーズンは3月開幕。各選手権とも拡大リニューアル、スクランブルゴルフの魅力を堪能できる大会を多数開催。大会公式サイトにてエントリー受付中。
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