こんにちは、大会カメラマン兼レポーターの工藤由行です。2017シーズンはまだ続きますが、年内という意味ではこれが最後の大会になります。クリスマス直前でも選手のみなさんのゴルフ熱は冷めることなく、一番欲しいプレゼントは上位入賞&チャンピオン大会進出といったところではないでしょうか? 大盛況となった大会の様子をレポートにまとめましたのでご覧ください。

2017年12月23日、石岡ゴルフ倶楽部(茨城県小美玉市)にて、2018WEEKENDスクランブルゴルフ選手権|ペア戦|関東Bブロック決勝大会が開催されました。エントリーしたのは秋冬の予選を勝ち抜いてきた59ペア。冬ゴルフとペアスクランブルに長けた実力者揃いです。チャンピオン大会進出を賭けて、1年の締めくくりに相応しいハイレベルな戦いが繰り広げられました。

もうこれしか言うことがないのかと呆れるくらい朝は寒いです(笑)。吐息もコースも真っ白ですが、これが冬ゴルフとすべて受け入れて楽しむしかありません。しかしながらスタート直前の気温はマイナス3度の氷点下にもかかわらず、ドライビングレンジは熱気に包まれていました。1コイン分を打ち終えた選手からは「あー温まった!」との声も出ていて、いいウォーミングアップになったみたいです。

ドライビングレンジの隣りにある練習グリーンは広々としていて日当たりもよく、パッティングの最終調整はもちろんパートナーとのコミュニケーションの場にもなっています。そんなわけで練習と会話が一段落したスキをつきつつ、選手のみなさんの今大会にかける意気込みなどを聞いて回りました。

「大分かぼす」塚原園美選手、横須賀哲夫選手。大分のご出身かと思いきや、たまたま近くにあっただけという“大分かぼす”をそのままチーム名にしたそうです(笑)そんなゴルフ仲間のお2人は近くの水戸からの参戦。今大会のためにウェアも揃えてくださったとのことで、チャンピオン大会目指して頑張ってください。

「よこやんえのやん」榎本大祐選手、横倉英人選手。栃木からお越しのお2人は今大会だけでなく、すまいだーカップやいい夫婦ペアスクランブルなど他の大会にも参加していただいています。今日の目標は3アンダーでトップ10入り、チャンピオン大会進出。ゴルフライフのトートバッグもご愛用していただいているようで、とても嬉しいです!

「Aqours」柴木健介選手、松本裕樹選手。大学の先輩と後輩でともにゴルフ部。前回のオールドオーチャードは砲台グリーンに苦戦したそうですが、今回はフラットなコースなのでバッチリとのこと。最初から決めてかからず、ホールごと状況に応じた判断で攻め方を変えるようです。前半3アンダーという目標、期待しています。

「シゲチャン&カズクン」渡辺一広選手、本多重房選手。高校時代から40年以上のお付き合いだそうです。今日はホームコースである福島県の宇津峰カントリークラブから5チームがエントリー。お仲間でありよきライバルチームとのスコア争いは楽しそうですね。気になるという池の存在に注意しながら、好結果を残してくださいね。

「チーム皐月」岡安達也選手、野尻龍次選手。栃木県と足立区から来ていただいたお2人はともに会社勤めとのことで、土日祝開催の今大会に参加。ペア歴は約5年、とにかくフェアウェイにボールを置くことを念頭にアンダーで回るのが今日の目標だそうです。予選2位通過の実力を思う存分に発揮してくださいね。

1番ホールのティーグラウンドです。335ヤード(女性は295ヤード)と距離も短いので、フェアウェイからパーオンといういい流れをつくりたいところ。あまり飛ばし過ぎると右のバンカーに入ってしまうため、距離の加減と方向性が重要です。木漏れ日を浴びながら、お手本のような美しいスイングでナイスショット!

9番ホールのグリーン上では前半最後のプレーが行われています。奥の方がまだ固い状態のため、ピンを越えるとオーバーしてバンカーに飛び込んでしまいます。セカンドショットの精度がポイントになりますが、みなさん上手く距離を合わせてきます。とはいえ真横につけても油断は禁物。自分の役割を果たしながら、2人でカップインを目指しましょう。

左のバンカーから放たれたボールは吸い込まれるようにカップに入って、見事チップインバーディー!この勢いを後半につなげてくださいね。

前半戦終了の時点でトップに立ったのは「ちょい悪オヤジ」塩田節生選手、芳賀一雄選手。ハーフスコア31とスタートから3連続バーディーを奪うなど絶好調、2位に2打差をつけて首位独走中です。アンダーを記録したのは全体の4分の1に当たる15ペア。天候は安定しているものの、固く締まったグリーンに苦戦している模様です。

再び9番ホールですが、今度はINスタートの組によるプレーに変わっています。これを入れるかどうかで、チャンピオン大会進出が決定するかも……という大事な場面。ラインを見る目は真剣そのものです。

無事全ホールを戦い終えたあとは「ありがとうございました!」のあいさつとともにしっかり握手。スコア争いという意味でペア同士はライバルになりますが、コース上では4人1チームみたいなものです。ホールごとに健闘を称え合うなど、一緒に盛り上がることがそれぞれの好スコアにつながったりします。ということでお待たせしました、結果発表です!

第3位は「NICKELBACK」松本真由美選手、佐々木賢選手。7バーディー、1ボギーの6アンダーと、序盤の出遅れを後半からの3連続バーディーを含む猛追で取りもどしました。好成績の理由については「ティーショットがすごく噛み合って、ほとんどパーオンできました。なによりもパターがよく入ったことですね」と振り返ってくれました。チャンピオン大会については出るからにはもちろん優勝をねらうとのこと。今日のようなプレーができればその通りになりそうですね。

第2位は「稲中打っ球部」中川宏治選手、稲葉良選手。7バーディー、1ボギーの6アンダーと、最終18番ホールでひとつスコアを伸ばして大接戦の2位争いを制しました。「チャンピオン大会には出られるかな……くらいで、優勝までは考えてなくてまさかメダルなんかいただけると思っていなかったので。上がり3ホール、特に18番を意識して話し合いながらプレーした結果、バーディーになって上出来でした」と最後まで諦めなかったことが功を奏した模様。入賞おめでとうございます!

第1位は「R31」横田竜汰選手、藤村紀考選手。2イーグル、3バーディー、ノーボギーの7アンダーと、ロングホールを果敢に攻めて1位の座を勝ち取りました。「前半3アンダーで調子がよかったのでそのまま行こうと。飛ばし屋が2イーグル獲ってくれたので」チャンピオン大会の舞台となるオールドオーチャードも3回ほど経験があるとのことで、今日と同じロングドライブ戦法で優勝を!と明るい意気込みを語ってくれました。

選手のみなさんお疲れさまでした! 早朝から夕方まで長丁場でしたが、天気もよくコースコンディションも安定していて悔いのない戦いができたのではないでしょうか。そして上位30ペアはチャンピオン大会に進出です。激戦の関東Aブロックを勝ち抜いてきた強豪ペアとの好試合を期待しています。2018年3月17日(土)オールオーチャードゴルフクラブにて開催ですので、エントリーをお忘れなく。

2018シーズンは2018年4月開幕。エントリー受付開始は、2018年1月16日(火)を予定しております。

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