地元銚子の先輩と後輩、師弟愛でつかんだ栄光に歓喜 チーム「万太郎」がトータル64、8アンダーで432ペアの頂点に!

パブリックシリーズ
2015パブリックダブルススクランブルゴルフ選手権
前期|決勝大会|オールドオーチャードゴルフクラブ
2015.09.15(火)開催

パブリックダブルススクランブルゴルフ選手権、前期決勝大会は「万太郎」の大割孝敏・佐藤秀宣ペアが優勝。1イーグル、7バーディー、1ボギーのトータル64という好スコアでフィニッシュ。ダブルス戦での優勝は今回がはじめてという2人が予選から数えて総勢432ペアの頂点に立った。

万太郎
大割 孝敏選手 / 佐藤 秀宣選手

過去最多74ペアが参加し頂点を目指す!

2015年9月15日(火)、オールドオーチャードゴルフクラブ(茨城県東茨城郡)にて、2015パブリックダブルススクランブルゴルフ選手権、前期決勝大会が開催された。今大会の参加選手は全シリーズを通じて過去最多となる74ペア。各予選、各ブロック決勝と接戦を勝ち上がってきた強豪ペアが顏を揃え、2016年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県)にて開催されるチャンピオンシリーズへの進出を目指す。

スタート前、今大会にかける意気込みを参加ペアに聞いた。

決勝大会参加ペアのスタート前の声

速いグリーンを克服したい
「ゴル吉ともの会」の羽生慶一・堀江愛ペア。Cブロック決勝、10位通過の2人は「オールドオーチャードは自宅から近いのでたまに来ます。今日はショートパットが課題。ダブルス選は初参加ですが、速いグリーンを克服して上位進出したいです」とのこと。最後に「このウェアは揃えたのではなく、奇跡的に被っただけなんです(笑)」と息ぴったりの状況に笑顔でこたえた。
10アンダーで優勝を目指す
「R&K from K.G」の平川諒・高橋海仁ペア。Bブロック決勝を8アンダーと圧倒的な強さで1位通過した今回の優勝候補だ。現在、駒場学園ゴルフ部所属の3年生で来年から大学生という2人は「色々あって練習不足ですが、昨日はよく寝たので体調はバッチリ、10アンダーを目指します」と今日の目標を明確にした。また「親には『とにかく勝ってこい』」と言われています(笑)」家族の声援に応えるべく、若い力で頂点を狙う。
ミスを避けつつ優勝は運次第
「Team Arigato」の松山康明・谷沢正一ペア。雨のAブロック決勝の7アンダーで制した2人は「優勝できるかどうかは運次第ですね。2人で同じミスをしないように、67を出したいですね」と既に狙いを定めた様子。そして「ブロック決勝の副賞でいただいたショットナビは便利なので今日も使いますよ」と今日の強い味方を紹介してくれた。
スクランブルゴルフは楽しい
「バックファイヤー」の阿久津浩子・上村ひろみペア。Aブロック決勝を17位で通過した女性ペア。今年からペアを組み、ウェアも揃えたという2人に今日の課題を聞くと「ここのパターは難しそうですが、今日はアンダーで回りたいですね」と明るい声でこたえてくれた。また「スクランブルゴルフはいいスコアが出せるので、すごく楽しいです!」とスクランブルゴルフの魅力にすっかりはまっている様子だった。
5アンダーでカレドニアンへ
「TEAM DZUSHI」の小津和幸・鎌田孝史ペア。Aブロック決勝を2位で通過した2人は自宅が近所というゴルフ仲間。「ここは8月末の練習ラウンド以来ですが、ロングホールで突っ込み過ぎないようにしたいですね。5アンダーでカレドニアンを目指します」とコース攻略に触れた。また「夕べはたくさん飲んだ」と本番を前にリラックスした表情を見せてくれた。
グリーンを克服すれば大丈夫
「TEAM TOMO」の坂中亨・高橋健人ペア。ともに堀越学園ゴルフ部に所属する高校3年生。昨日も練習ラウンドで回ってきたという2人は「ドライバーはそこそこですが、グリーンさえ克服すればたぶん大丈夫。目標はトータル66、これで優勝できると思います」と自信を見せた。Cブロック決勝を2位で通過した高3コンビは今大会の台風の目となるか。
昨シーズンはノロウィルスに
「ネバーギブアップ」の小泉匡稔・長谷川邦彦ペア。以前の職場が一緒という元同僚ペアは「実は昨シーズンもこのシリーズの決勝に進出したのですが、ノロウィルスにやられて欠場。なので、今回は体調をちゃんと整えてきました」と苦笑する。Bブロック決勝、4位通過の2人がリベンジ戦に挑む。
今日はパーセーブをしっかりと
「ザ・○○」の金田康子・豊崎幸子ペア。ダブルス戦の経験は豊富だという女性ペアは「オールドオーチャードは慣れたコースですが、先週の大雨の影響で1週間クラブを握っていません」とのこと。今日の目標については「パーセーブをしっかりと、オーバーしないように頑張ります!」と元気に意気込む。Cブロック決勝、27位通過。馴染みのコースで目標達成なるか。
課題のパターはチームワークで
「ヤマピー」の山下明・伊佐博明ペア。この大会のためにウェアを揃えてきたというともに50代の2人。「先週末に練習ラウンドをしてきましたが、課題はやはりパターですね。今日の目標は半分以上。ライン出しする人と入れる人で頑張ります(笑)」と役割分担はしっかりできている様子。Cブロック決勝、35位とギリギリの通過ながら、その強運とチームワークに期待したい。
ダブルス戦は今回が初参加
「ダブルボギー」の岸正和・斉藤哲郎ペア。ともにシングルの腕前という2人は「ダブルス戦は今回が初参加です。一昨日もゴルフに行きましたが、特別な準備はありません。今日は前後半で2アンダーずつの68が目標、パッティング勝負になると思います」と今日のポイントを整理した。Cブロック決勝、28位通過から上位を狙う。
勝負服で目標は9アンダー
「S.H」の黒滝公彦 ・伊藤晃嗣ペア。オールドオーチャードは今日で2回目という2人は「できれば9アンダー、トータル63が目標ですね」と具体的な目標を設定。また「前回の黒からウェアを変えて、今回は2人とも赤で揃えてきました」とのこと。Cブロック決勝、3位通過の底力をどこまで見せられるか。

目指すは優勝!OUT・INとも午前7時22分にティーオフ!

秋晴れの好コンディション
先週の大雨から打って変わり、決勝当日は絵に描いたような秋晴れの空が広がった。気温19℃、コース上はほぼ無風と絶好のコンディションの中、IN・OUTともに午前7時22分よりティーオフ。今日を占う第1打がそれぞれの目標に向かって放たれた。
人気シリーズの前期決戦
パブリックゴルフ協会後援のパブリックゴルフコースを舞台とした今大会。予選12大会、ブロック決勝3大会と計15大会の開催を経て、前期決勝となる今日を迎えた。競技会の常勝ペア、ダブルス初参加ペアというように選手の経験値はさまざま。また現役高校生からシルバー世代まで幅広い年齢層の選手が活躍を見せて予選を上位通過、この決勝に駒を進めている。予選スケジュールが比較的合わせやすく、それぞれのホームコースが会場になるなど、気軽に参加できるという点においても高い注目を集めた。

予想外のハーフスコアに一同騒然!

高速グリーンに苦戦続出
フロントナインを終えて、前半トップに立ったのはハーフスコア31をマークした「チームAngel」の横川泰夫・吉村明浩ペア、そして「チーム還暦」の平賀俊哉・上野加代子ペア。ともに5バーディー、ノーボギーと安定かつ好調な出足を見せる。前半でアンダーを記録したのは26ペアと全体の3分の1程度にとどまり、10フィートを越える速いグリーンに苦戦した模様。また厳しいピンポジションの影響からか、前半戦はINスタート組がやや攻勢という結果となった。コースが入れ替わる後半からはOUTスタート組の巻き返しが期待される。
前半でイーグルも記録された7番、15番ホールなどロングホールでスコアを伸ばすペアが多い一方、ショートと距離の短いミドルホールではため息とともにボギーを叩く姿が目立った。当初の予想通り、アイアンの精度とパッティングが今大会の課題。後半のスタート前、練習グリーンでは各ペアが入念にショートパットの感覚を取り戻そうとしていた。
後半も穏やかな天候は変わらず、ライバルまたは目標スコアを気にしながらの攻守戦が展開された。特にグリーン上では1メートル内の距離に首を傾げるペアが続出。ある選手は決めどころをしっかりと決めて渾身のガッツポーズ、またある選手は勝負の1打がカップに蹴られた瞬間、肩を落とし、秋の空を仰いだ。

優勝の行方は!? スタッフの予想に反し意外な結果に

優勝候補が不調の番狂わせ
最終ホールをホールアウトした組が続々と戻ってくる中、リーダーボードはカットライン前後でのスコア争いが激しくなり、当落選上にいるペアがその動きを静かに見守った。さらに上位争いに目を向けると、時間の経過とともに4アンダー、5アンダーと1つずつトップスコアが更新され、周囲からは賞賛の声がささやかれた。そんな中、優勝候補と期待されたブロック決勝の上位入賞ペアが思うようにスコアを伸ばせず、自身の順位を確認しては落胆の表情を浮かべていた。夕暮れが迫った午後5時半、最終スコアが確定。目標に届いたペア、あと1打に泣いたペアなど参加した全選手が今日の結果を真摯に受け止めた。
次戦では今回のリベンジを
3位は「サイドカラー」の川村義樹・佐田健ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半33・後半32)と後半1つ伸ばして、入賞圏内に踏み込んだ。同じゴルフ場のメンバーという2人は「アンダーで2桁は行きたいと思っていたので、(この結果には)正直納得できていません」また「ドライバーは調子よかったのですが、決めるべきバーディーパットを決められなかったのが原因ですね」と悔しさをにじませながらも、次戦でのリベンジを誓う。
還暦ペアが魅せた熟練の技
2位は「チーム還暦」の平賀俊哉・上野加代子ペア。8バーディー、1ボギーのトータル65(前半31・後半34)で前半のリードを守り切っての入賞。チーム名の通り、ともに60歳という還暦ペアが熟練のテクニックで優勝にあと1歩と迫った。中学2年生のお孫さんがいるという上野さんは「自分の子どもと同じくらいの人たちと戦えたのでとても楽しかったです」と世代を越えた大会に満足した様子。また平賀さんは「次はもちろん優勝したいですが、まずは楽しいゴルフをすることですね」と謙虚に今後の抱負を語った。
ショットもパターも絶好調
そして、堂々の優勝は「万太郎」の大割孝敏・佐藤秀宣ペア。1イーグル、7バーディー、1ボギーのトータル64(前半32・後半32)と、千葉県銚子市の先輩・後輩ペアが抜群のチームワークで今大会を制した。「スタート前は4アンダーで9位以上は行けるかな、と思っていたのですが、(優勝という)この結果はまったく予想していませんでした」と佐藤さん。一方、大割さんは「先輩(佐藤さん)のアイアンが切れていて、パターも読み通りに当たって5メートルや3メートルの長い距離も全部決められました。自分が先に打ってラインを見せながら距離を合わせてパーを確保。あとは先輩に任せてのバーディーという感じでしたね」と好プレーの流れを喜びとともに振り返った。
今後の課題なり得る点を聞いたところ「ドライバーが左に巻いてしまったため、自分のティショットを選択するのが苦しかったです」という大割さんに対し、佐藤さんは「彼(大割さん)はよく頑張ってくれました。ダブルスは1人じゃ戦えないので色々と助けてもらいました」と後輩の健闘を讃えた。
なお、4位には「チームAngel」の横川泰夫・吉村明浩ペア、5位には「チームキムタカ」の高橋俊一郎・木村充ペアがそれぞれ入賞。表彰式では優勝、2位、3位の各ペアに大会トロフィーを授与。また副賞として優勝ペアにはShot Navi Pocket NEOを、5位までのペアに三井住友カード VJAギフトカードなどが贈呈された。

上位入賞者のみが参加できる大会「2015チャンピオンシリーズ」

2016年3月、最強ペア決定戦開催
今大会において上位9ペアが2016年3月18日、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県)にて開催されるチャンピオンシリーズへの参加権を獲得。ミックスシリーズ、WEEKENDシリーズ、アスリートシリーズ、今回のパブリックシリーズ、さらにプレミアムシリーズを加えた各シリーズにおける上位入賞者との最強ペア決定戦に挑む。そのチャンピオンシリーズ進出をかけた後期戦は8月より各シリーズの予選会がスタートしている。2人1組のダブルス戦、4人1組のチーム戦ともにエントリーを受付中。前期戦を制した強豪ペア・チーム、そしてチャンピオンシリーズへの挑戦者を待っている。

パブリックシリーズの後半戦は始まったばかり!求む挑戦者! パブリックシリーズの他、以下のシリーズでエントリーを募集中!

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