2016.08.27(土)開催
参加チーム:82ペア
天候/曇り一時雨 気温/24.0℃ 風向/北東 風速/4.0m/s
(男子)6,622Yards Par72 (女子)5,532Yards Par72
2016WEEKENDペアスクランブルゴルフ選手権 じゃらんゴルフCUP|前期戦|決勝大会。「Team Hakusan」の浅田哲也・浅田勉ペアが7バーディー、ノーボギーのトータル65で優勝。前半は3アンダーでトップと1打差。天候が荒れはじめた後半以降もペースを崩さず、大詰めの18番ホール、決定打となるバーディーパットを沈めて勝利を手にした。大学時代からの先輩・後輩ペアが抜群のチームプレーを発揮。スクランブルゴルフの競技ルールにそれぞれの持ち味を上手く当てはめ、難コースの攻略に成功した。
2016年8月27日(土)、オールドオーチャードゴルフクラブ(茨城県東茨城群茨城町)にて、2016WEEKENDペアスクランブルゴルフ選手権 じゃらんCUP|前期戦|決勝大会が開催された。
参加したのは各予選会を勝ち抜いてきた全82ペア。2017年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて開催されるチャンピオン選手権への進出を目指して戦う。
最高気温26度と夏の陽気が一段落した大会当日。曇り空のもと、時折吹く風がウェアの袖を小刻みに揺らしていた。雨の予報も出ていたが、朝方はまだその気配が見られず、プレーしやすいコンディション。
ほどよい緊張感に包まれたティグラウンドでは、気まぐれな風向きを繰り返しチェックする選手の姿が目立っていた。そして7時30分、INコース、OUTコースともにティオフ。周囲に甲高い音が響き渡ると、パートナーとともにボールの行方を追う。2人の長い戦いがスタートした。
WEEKENDペアスクランブルゴルフ選手権は土日祝開催ということもあり、参加者の多くは競技志向の週末ゴルファーたち。コースラウンドは平均して週1回程度だが磨いてきた腕はそれ以上のもので、限られた時間をゴルフに打ち込んできた分、オンとオフの切り替えは早く、競技に挑む思いも強い。
また職場の同僚ペア、夫婦ペア、親子ペアなど週末ならではの多彩なペアが登場。仕事や生活でのパートナーとタッグを組み、今大会でも上位を狙う。
前半終了の時点で上位争いを引っ張ったのはハーフスコア32をマークした「今井家」の今井美紀・今井大輔ペアと「奥田・吉田」の奥田岳史・吉田勇ペア。それを1打差で5ペアが、2打差で8ペアが追うという序盤から白熱の展開となった。
またハーフラウンドを終えた選手が口々に「面白いけど難しい」と首を傾げるほど、起伏が激しく数々のハザードが立ちはだかるタフなコース。2人のプレーが噛み合わず苦戦を強いられた結果、上位と下位の差は大きく広がっていた。
後半戦は風が強くなってきた上、上空の厚い雲からは冷たい雨が落ちてきた。コンディションの変化にどう対応していくかが、今後のスコア争いにも大きく関わってくる。
集中力を切らさず、残りの9ホールをどう戦うか。改めて各ペアのチームワークが問われる展開となった。その一方、この状況をチャンスととらえ、逆転を狙うペアも少なくない。ここから終盤まで流れをつかむのはどのペアか?
好試合に水を差すような降雨のせいか、後半さらにスコアを崩すペアが続出。スコアボードは7アンダーを筆頭に下に長く伸び続けた。
アテストを終えた選手たちが上位争いの動向を見守る中、17時30分に最終スコアが確定。チャンピオン選手権の進出争い、そして優勝争いに決着がついた。
「常北エンジェルス」の松下研・宗方直樹ペア。中学校時代からの先輩・後輩で職場も一緒という2人は「普段100切るかどうかなので、このコースで75というスコアは上出来。(同じく今大会に参加した)『関本エンジェルス』に勝ててよかったです(笑)」と結果に満足、明るい表情を見せた。今後は仲間とチーム戦への参加にも興味あり。
※参考 OUT 37 / IN 38 トータル75 47位
「関本エンジェルス」の原一治・豊田茂ペア。チーム名はかつて所属していた野球チームの名前から。仲間でありライバルの常北エンジェルスに3打差で負け「罰ゲームは帰りの運転とコーヒー代ですよ(笑)」と勝負には敗れたものの清々しい様子。
なお1ヶ月前、このコースでフルバックから回ったときは2人とも100オーバーだったとか。
※参考 OUT 40 / IN 38 トータル78 66位
「team mori mori☆」の田澤雅子・森川嘉洋ペア。親会社と子会社の社員同士という2人は栃木県佐野市から参加。
田澤さんは「スタートホールは池ポチャのダボで出足からつまずいちゃって(笑)でも、男女ペアが同組だったのでリラックスして楽しめました」と今日のプレーを振り返った。
※参考 OUT36 / IN39 トータル75 51位
「チーム リッキー」の一力有里・一力真人ペア。娘さんの有里さんから誘われる形で真人さんが快諾したという東京から参加の親子ペアは「パープレーを目標に頑張りましたが、池に入ったりでまあこんな感じです」とのこと。
普段は70台後半で回るという腕前だが、今回はコース攻略に苦戦したようだ。
※参考 OUT 37 / IN 41 トータル78 69位
「宇宙人たち」の井上裕雄・井上由佳ペア。熊谷市から参加の夫婦ペアは前半の最後に+6を記録、特に裕雄さんのドライバーが絶不調だったという。由佳さんは「その分、後半のティショットにプレッシャーがかかって大変でした(笑)」と出入りの激しいスコアカードを見せてくれた。スコアは振るわなかったがスクランブルゴルフは十分楽しめたとの感想。
※参考 OUT 40 / IN 45 トータル85 82位
「「イニシャルTS」の佐藤岳仁・関根亨ペア。「スタートホールがボギーで、しかもプレー中に3Wが破損してしまい、直ドラでセカンドを打っていました(笑)」とツキがなかった模様。
昨年度のプレミアムシリーズで優勝した実力コンビが2勝目を狙い参戦したが、結果は目標に届かなったと苦笑い。天気にもクラブにも翻弄された一日となった。
※参考 OUT 35 / IN 34 トータル69 13位
3位は「ウィンザー年度会員募集中!」の村居正之・村上美佳ペア。8バーディー、1ボギーのトータル65(前半35・後半30)と後半からの猛チャージで逆転、初入賞を果たした。
村居さんは「当初は6アンダーという目標でしたが途中で達成しちゃったので、もう1個取ろうと修正しました。念のため取っておいてよかったです(笑)」との好結果のポイントをまとめた。
村上さんは「パートナーが1ピン以内につけてくれたので伸び伸びとプレーできました」とコンビネーションのよさを語った。ここ2、3ヶ月でゴルフが上手くなってきたという2人、さらに練習を重ねてチャンピオン選手権ではさらなる飛躍を狙う。
2位は「今井家」の今井美紀・今井大輔ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半32・後半33)と前半のリードを守りながらの2位フィニッシュ。惜しくも優勝には届かなかったが厳しいコースコンディションの中、安定したプレーで好スコアを残した。
チーム名の通り、ご夫婦で参加の2人。大輔さんは「特に快心の一撃とかはなかったですが、お互いにミスなくできたのがよかったと思います」と回想。
美紀さんは「いつもは2人で参加してもアンダーが出なかったりなんですが、今日は曲がらなかったというのがポイントです」とのこと。またコーディネートについては一緒に揃えたわけではなく、美紀さんのウェアを見て「この色いいね」と大輔さんが後で買ってきたとか。
そして優勝は「Team Hakusan」の浅田哲也・浅田勉ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半33・後半32)と序盤でペースをつかみ、3ペアの戦いとなった首位争いを上がり3ホールで2バーディー奪取、勝利を手にした。
大学のゴルフ部からの先輩・後輩という2人は偶然苗字が一緒。先輩の浅田哲也さんは「ラッキーなスコアで優勝できて恐縮ですが、このスクランブルゴルフはたくさんバーディーが取れて楽しいです」とやや謙虚に優勝の喜びを語った。
後輩の浅田勉さんは「前半伸び悩んで、(途中から)雨も降ったので苦しみながらのゴルフだったのですが、上がってみて優勝できて賞品もいただけて恐縮です」とのこと。
またチームプレーについては「先輩も自分もショットメーカーでパター、アプローチが得意なので、そのいい部分をこのスクランブルゴルフという競技では出せたのだと思います」と2人の持ち味とスクランブルゴルフの相性のよさを伝えた。
最後に「ここは1度しか回ったことがないのですが、距離も長いので風の影響を読むのは難しかったですね。無駄なのもいくつかありましたが、この競技方法だとやりやすくて、お互いに上手く補完し合えるのでいいスコアが出せました」と一日を振り返った。
なお表彰式では優勝、2位、3位の各ペアに大会メダルを授与。副賞としてキャロウェイゴルフアイテム、じゃらんゴルフポイント、ゴルフライフチケットが贈呈された。
今大会において上位10ペアがチャンピオン選手権への参加権を獲得。2017年3月9日のカレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)を舞台に各選手権の上位選手を交えた最強ペア決定戦に挑む。