「「ヤマトンガー2017」が13アンダーで優勝 前半イーグルが決勝打、リードを守り切り最強チームに

大会レポート

2017.03.10(金)開催

2016スクランブルゴルフチャンピオン選手権|チーム戦

カレドニアン・ゴルフクラブ

参加チーム:43チーム
天候/晴れ 気温/13.0℃ 風向/北西 風速/3.0m/s
(男子)6,522Yards Par72 (女子)5,381Yards Par72

2016スクランブルゴルフチャンピオン選手権 エボラブルアジアCUP・チーム戦。「ヤマトンガー2017」の坂本和浩・赤坂昇・赤井淳一・小林幹が1イーグル、11バーディー、ノーボギーのトータル59で優勝。
INスタートとなった前半、14番ホールから4連続バーディーと急加速。さらに18番ホールでイーグルを奪い単独トップに。後続が猛追してくる中、最後までリードを守り切り、最強チームの座を勝ち取った。

各選手権決勝上位43チームが参加

2017年3月10日(金)、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて、2016 スクランブルゴルフチャンピオン選手権 エボラブルアジアCUP・チーム戦が開催された。

参加したのはWEEKENDチーム、太平洋クラブCUP、茨城プレミアム、キャロウェイゴルフCUP、WinterOpenの各選手権、各決勝大会において上位成績を収めた43チーム。1年を通じて激戦を勝ち上がってきた強豪ペアが集結し、今シーズンの最強チームを決定する。

優勝目指して静かな闘志を燃やす

ペア戦が開催された前日の好天は今日のチーム戦にも引き継がれ、シーズン最後となる戦いの準備が整った。気温も幾分上がり、コース上は上着の必要性を感じないほど春の陽気に。INコース、OUTコースとも、7時24分にティーオフ。前方の狭いフェアウェイをとらえるべく、一番手の選手から順に高精度のショットを放っていく。
「採用!」「まかせた!」というチーム戦らしい声はチャンピオン選手権でも変わらず。ボールの着地点へと向かう4人の背中には静かな闘志が感じられた。

年間チャンピオン&最強チーム決定

チャンピオン選手権の名の通り、この大会で勝ったチームが年間チャンピオン及び最強チームの称号を得ることになる。各選手権の優勝チームが過去の実績を上回るビッグスコアを叩き出すか、あるいは惜しくも優勝を逃したチームのリベンジ達成か。

いずれにしてもカレドニアン・ゴルフクラブを舞台に2016シーズン、最もハイレベルな戦いが展開されることは間違いなさそうだ。

前半8アンダーで単独トップに

前半終了の時点でトップに立ったのは「ヤマトンガー2017」でハーフスコア28。14番ホールからの4連続バーディー、さらにイーグルを奪うなど尻上がりにスコアを伸ばし、優勝争いに有利なアドバンテージを獲得した。1打差で追うのが「ひたちなかの愉快な仲間たち」、「えりちゃんず」、「はじめ倶楽部…いぐぜー!」の3チーム。
リードを奪われてからの攻め方に注目したい。全体では42チームがアンダーで回り、1打を争う混戦模様のままバックナインの勝負へと向かう。

後半は風をどう読むかがポイント

12フィートの高速グリーンに加えて、スコアを左右しそうなのは徐々に強まってきた風。アゲインストにしてもフォローにしても、ショットの距離感を狂わす要因になってしまう。落としどころがシビアなこのコースにおいてはティーショットのミスがグリーン上での苦しいプレーに直結する。

風の影響を読み解きながら、4人のショットを上手くつなげていけるかどうかが後半のポイントになりそうだ。

優勝争いは3チームがタイスコア

18ホールのプレーを終えたチームが続々戻ってくる中、いち早くリーダーボードの最上位につけたのが「ミラクルGB」で12アンダー。しばらくして「ひたちなかの愉快な仲間たち」、「ヤマトンガー2017」、「ねお!ハイボール」の3チームがともに13アンダーでフィニッシュ。その後は風の影響を受けたのか各チームともスコアを伸ばせず。
上位争いに大きな変動がないまま16時半に最終スコアが確定。大会規定によりマッチング方式によって優勝チームが決まった。

参加チームのフィニッシュ後の声

4時起きで走ってきたので疲れた

「第三位」の大窪拓未・八原正行・沓掛昭宏・宮倉秀仁。チーム名の通り3位以内が目標。「朝4時起きで神奈川から走ってきたので疲れました(笑)雨風の強かった(太平洋クラブCUP・決勝大会の)御殿場からの参加なので、今日のコンディションには満足しています」とのこと。またこのチームでエントリーしたいと強い意欲を見せた。
※参考 OUT 32 / IN 31 トータル63 20位

1人足りなくてもベストを尽くした

「アスゴル」の須賀啓介・冨永龍介・関本勝。諸事情によりリーダーが欠場のため3人でプレー。「1人足りないので確率的にも雰囲気的にもきついですが、今日はベストを尽くすと決めてきました」と少数精鋭で奮闘した。目標だった11アンダーには届かなかったが、この状況で出し切ったという安堵の表情が見られた。

※参考 OUT 31 / IN 33 トータル64 23位

血液型が4人それぞれ違っていて

「チーム裏研」の関谷幸三・土井修・柄澤正寛・吉井邦博。血液型が4人とも違うというバランスのとれたチーム。「性格がそれぞれ違うのでもめごとが起こっても、誰かが仲裁に入ったりと上手くやっています(笑)」ということでスクランブルゴルフとの相性もいいようだ。メンバーがオーナーを務める千葉のダイニング「Enya」で打ち上げ予定。
※参考 OUT32 / IN30 トータル62 14位

ピンに絡まずバーディーも獲れず

「アダム・スコッツ」の中村晃士・富田雄一・富田亮・岩田善信。アダム・スコットのファンということでウェアはユニクロに統一。「ショットがなかなかピンに絡まず、バーディーパットを外しました。いいスコアが出るという意味でペア戦よりもチーム戦の方が楽しいですね」と仲間とのチームプレーを楽しめた模様。

※参考 OUT 34 / IN 31 トータル65 28位

優勝の可能性が消えて諦めモード

「チーム絆」の青山幸司・久後行生・杉山光輝・川上将秀。ウミガメ似(?)というメンバーを中心に記念撮影。「優勝か否かという意識で挑んだので、後半はややあきらめモードでした。7番ホールでワンオンに成功したのですが、それがイーグルだったら流れが変わっていたかもしれません」と逃したチャンスを悔やんだ。

※参考 OUT 31 / IN 33 トータル64 24位

チーム“ひたちなか”で2日連続入賞

3位は「ひたちなかの愉快な仲間たち」の鈴木靖孝・五十嵐恭彦・高橋宏治・染野光弘。1イーグル、11バーディー、ノーボギーのトータル59(前半29・後半30)と前半からトップ争いに加わり、その後もコンスタントにスコアを伸ばし続けた。高橋さんは前日のペア戦に続く連続入賞を果たし「ピン位置は変わっていましたが、今日の方が簡単でしたね」とコメント
また「前半トップのチームが28で回っていたので、INに入ってから8アンダーはいかないと厳しいかなと思いました」と後半スタート前の心境を語った。選手層の厚いひたちなかチーム。優勝するまでメンバーを変えながら挑戦し続けると誓った。

スタートホールでいい流れができた

2位は「ねお!ハイボール」の持田哲哉・長谷川勝巳・齋藤誠・志村和彦。13バーディー、ノーボギーのトータル59(前半30・後半29)と優勝まであと僅かという好スコアでフィニッシュ。群馬県の同じゴルフコースのメンバーという4人。長谷川さんは「スタートホールのロングパットが入ったことで、その後のいい流れをつくれました」と試合を振り返った。
太平洋クラブCUP・決勝大会7位からの参加で見事入賞。来シーズンもチーム戦へのエントリーを予定しているとのこと。

このメンバーで優勝できて本当によかった

そして優勝は「ヤマトンガー2017」の坂本和浩・赤坂昇・赤井淳一・小林幹。1イーグル、11バーディー、ノーボギーのトータル59(前半28・後半31)と前半のリードを守り切って、大接戦の優勝争いを制した。キャプテンの坂本さんを中心に1人また1人とメンバーが増えてチームを結成。

坂本さんは「スクランブルゴルフでみんなの持ち味を活かしながら助け合って、初優勝をこのメンバーで実現できてよかったです」と率直な喜びを語った。

赤坂さんは「こんなにグリーンが速くてコンディションもよくて、なかなかこういうコースはめったに来られないので今日はプレーを楽しめました」とコース攻略を楽しめた様子。赤井さんは「スクランブルゴルフを通じてたくさんの思い出をつくれたことに感謝しています。スクランブルゴルフを知ればゴルファーがもっと増えると思うので、今後もまわりに声をかけていきます」とコメント。
小林さんは「今回(得意な)パターはほとんど入れてないんですけど、他のメンバーが決めてくれたので楽な1日でした。今はスクランブルゴルフが楽しいのでまたこのチームで出られたらいいなと思います」と今日の感想をまとめた。

ピンチについて聞いたところ、12番のショートホールで15ヤードを残し、さらにミスしてカップまで約3メートル。なんとかパーセーブに成功したが、そこでボギーだったら(優勝は)危うかったという。逆境を乗り越えて4連続バーディー、続く18番ホールのイーグルでマッチングなら負けないと確信できたようだ。来シーズンもこの4人で参戦し、再び頂点を目指す。
なお表彰式では優勝、2位、3位の各チームに大会トロフィーを授与。副賞として優勝チームには国内航空券往復航空券チケット、入賞の3チームにキャロウェイ賞品、ゴルフライフチケットが贈呈された。

2017シーズン開幕、エントリー受付中

2017シーズンは3月開幕。各選手権とも拡大リニューアル、スクランブルゴルフの魅力を堪能できる大会を多数開催。大会公式サイトにてエントリー受付中。

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