2017.03.09(木)開催
参加チーム:68ペア
天候/晴れ 気温/13.1℃ 風向/西 風速/2.0m/s
(男子)6,522Yards Par72 (女子)5,381Yards Par72
2016スクランブルゴルフチャンピオン選手権 エボラブルアジアCUP・ペア戦。「ちぃむ けいけい」の菊地彩香・桑山紗月ペアが1イーグル、9バーディー、1ボギーのトータル62で優勝。スタートから3連続バーディーでトップに立ち、6番ホールではイーグル奪取と時期早々に後続を突き放した。後半1つ落とすも、冷静さを失わず3つ伸ばしてフィニッシュ。終わってみれば2位に3打差をつける快勝。強豪揃いの中、19歳のレディースペアが年間チャンピオンと最強ペアの称号を獲得した。
2017年3月9日(木)、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて、2016スクランブルゴルフチャンピオン選手権 エボラブルアジアCUP・ペア戦が開催された。
参加したのはWEEKENDペア、ミックスペア、茨城プレミアム、パブリックダブルス、ゴルフライフペアスクランブル、WinterOpenの各選手権、各決勝大会において上位成績を収めた67ペア。1年を通じて激戦を勝ち上がってきた強豪ペアが集結し、今シーズンの最強ペアを決定する。
大会当日は朝から青空が広がるゴルフ日和。選手にとっても実力を発揮しやすい絶好のコンディションとなった。コース上にはまだ白いところも残っているが、澄み切った空気で視界は良好。これがシーズン最後という緊張はさほど感じられず、体をほぐしながらパートナーと談笑する姿も見られた。
そして7時32分にティーオフ。朝日を受けながら、軽快なショットを放ち、細めた目でボールの行方を追った。
チャンピオン選手権の名の通り、この大会で勝ったペアが年間チャンピオン及び最強ペアの称号を得ることになる。各選手権の優勝ペアが過去の実績を上回るビッグスコアを叩き出すか、あるいは惜しくも優勝を逃したペアのリベンジ達成か。
いずれにしてもカレドニアン・ゴルフクラブを舞台に2016シーズン、最もハイレベルな戦いが展開されることは間違いなさそうだ。
前半終了の時点でトップに立ったのは「ちぃむ けいけい」の菊地彩香・桑山紗月ペア。ハーフスコア29と驚異的な数字をマークし、独走状態に持ち込んだ。それを3打差で追うのがWinterOpenで今大会の最終切符をつかんだ「谷沢一家」の藤井大介・谷沢正一ペア。
やや引き離された感はあるがまだ逆転可能な範囲。全体的に見れば12フィートの高速グリーンに苦しんだのかオーバーも目立ち、スコアは大きくばらつく結果に。コースが入れ替わる後半、各ペアの調子が上がることを期待したい。
チャンピオン選手権仕様となったグリーンの攻略に手を焼いた選手は多く、前半のスコアがそれを象徴している。速さも形状もピンポジションも悩ましい状況。特にはじめてこのコースを回るペアにとってはグリーンに乗せることさえ難しく感じるはずだ。
つまり大会コース、カレドニアンに対する経験値が後半のスコア、そして順位を決めるといっても過言ではない。休憩を終え、18番ホールのプレーの様子をチェックする選手も少なくなかった。
コースコンディションは日が高くなった午後も変わらず。7時台にスタートし、無事後半のプレーを終えたペアがアテストエリアに入ってきた。その後も続々と暫定順位が決まっていくが、各ペアとも思うようにスコアを伸ばせなかった様子。
リーダーボードは中盤から下の方が先に長くなっていった。そして17時10分、最終スコアが確定。上位争いでは前半についた3打差が埋まることはなかった。
「BU-chan's」の長谷川やよい・馬場雅裕ペア。今年度からペアを組んだ職場の同僚2人は「ここのグリーンは落としどころが難しくて。最終ホールのボギーがもったいなかったですね」との感想。今日は思い通りに噛み合わなかったようで、目標の3アンダーにあともうひとつ届かなかった。
※参考 OUT 34 / IN 36 トータル70 21位
「チーム52」の黒野美奈・角田孝幸ペア。「イーブンパーを狙いましたが、後半バーディーを3つとったにもかかわらず3ボギーと落としてしまって。同組のペアもミックスだったので楽しかったです」とチャンピオン選手権の厳しさと同時に、プレーも十分に楽しめた様子。
※参考 OUT 36 / IN 39 トータル75 51位
「koga Links発」の服部紀美子・染谷栄ペア。ホームコースが同じでパブリックコースを主戦場としている2人は「グリーンの形状が複雑で攻略に苦しみました。圏央道が開通したので、この辺までのアクセスはよくなりましたね」とのこと。次回はメンバーを増やして、チーム戦にエントリー予定。
※参考 OUT35 / IN37 トータル72 35位
「平野物産」の大割孝敏・平野貴洋ペア。今年度からパートナーを組んで再チャレンジの2人は「今日は今一つ流れに乗れませんでしたね。パートナーはお互いに気をつかわなくていいので、ノンプレッシャーでゴルフを楽しめました」とプレー中はリラックスできた模様。スコアは伸び悩んだが、新チームで今後の活躍を誓った。
※参考 OUT 37 / IN 36 トータル73 42位
「フェアウェイドリームス」の吉澤栄祐・吉澤一瑠ペア。WinterOpen優勝の親子ペアは「前日にここで練習ラウンドを行いましたが、ロングホールで1つしかとれなかったのは想定外。バーディーチャンスにはつけるけど決め切れないという感じでしたね」と今回は作戦がスコアに結びつかなったようだ。
※参考 OUT 35 / IN 33 トータル68 10位
「ケンダイ魂」の鈴木伸正・川島学ペア。「こういう難しいコースは戦略性に溢れていて好きです。スタートホールは微妙なパーパットを残してしまいボギー。その影響でセカンドショットが慎重になり過ぎました」とこの大会のために単身赴任先の大阪から帰ってきたパートナーとともに試合を振り返った。
※参考 OUT 37 / IN 37 トータル74 44位
「TEAM CRAZY」の藤平康法・田中泰臣ペア。チーム名の通り「CRAZY」のクラブを武器に参戦。「コンペでしたが、今日のグリーンコンディションに近い11.5フィートのコースで1ラウンドしてきました。チャンピオン選手権ということで、もう少し上に行きたかったですね」と準備万端だったが、思うように調子が上がらず苦戦した模様。
※参考 OUT 35 / IN 34 トータル69 13位
3位は「アメージング☆やすけん2017」の田所憲司・赤津泰孝ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半33・後半32)と危なげないゴルフで入賞に食い込んだ。田所さんは「私のドライバーが全然当たらず、前半でティーショットを3つしか採用できず、16番ホールでようやく7つ消化と結構ギリギリになってしまいました。でも同組のペアに引っ張られながら、タイミングよく噛み合ってノーボギーで回れました」との感想。最後の18番ホールでは2人でティーショットをミス、バンカーショットから1パットで決めてバーディー。この1パットが好結果につながったと振り返った。
2位は「ひたちなかA」の高橋宏冶・大越裕一ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半33・後半32)と3ペアがタイスコアという混戦の2位争いを制した。高橋さんは「このコースははじめてで攻め方がわかりませんでした。距離は短いけど難しく、特にINコースは(グリーンの)遠くに乗せるとチャンスはないという感じで」と後半スタートからはなかなかバーディーが獲れずに焦ったとのこと。その後はプレッシャーに負けず、3連続バーディーで急浮上。今日の勢いを別メンバーと参加するチーム戦にも持ち込みたいところだ。
1ボギーのトータル62(前半29・後半33)と昨年12月に開催の2016ゴルフライフペアスクランブルゴルフ選手権(オープンクラス)に続く2連勝を飾った。
年末に骨折して約2ヶ月間クラブを握れなかったという菊池さんは「昨日の練習ラウンドではスコア81と落ち込みましたが、今日はペア戦というもあり桑山さんに助けてもらって、飛距離もさほど落ちていなくて安心してプレーできました」と無事プレーを終えてほっとした様子。
桑山さんは「今日嬉しかったのはイーグルを獲れたことです。前半のハーフスコア29は2人でのベスト更新だったのでそれもよかったですね」と好スコアを振り返るとともに優勝の喜びを語った。
唯一の心残りは11番ホールでのボギー。「前半のアドバンテージがあるので気持ちを切り替えました」とそこから3つ伸ばして、2位以下を突き放した。優勝と同時に狙っていたという副賞の航空券をゲット。使い道を聞いたところ、2人で沖縄に飛びゴルフを満喫するとのこと。
2016シーズンは圧倒的な強さを見せた19歳女子ペアの明るい声で幕を閉じた。
なお表彰式では優勝、2位、3位の各ペアに大会トロフィーを授与。副賞として優勝ペアには国内航空券往復航空券チケット、入賞した3ペアにキャロウェイ賞品、ゴルフライフチケットが贈呈された。
2017シーズンは3月開幕。各選手権とも拡大リニューアル、スクランブルゴルフの魅力を堪能できる大会を多数開催。大会公式サイトにてエントリー受付中。
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