こんにちは、大会カメラマン兼レポーターの工藤由行です。前日に行われたペア戦に続き今回はチーム戦のレポートをお届けします。2人から4人になり攻めバリエーションが増えたことで、チーム独自の戦略が垣間見える試合でした。

2018年3月18日、オールドオーチャードゴルフクラブ(茨城県東茨城郡茨城町)にて、2017WEEKENDスクランブルゴルフ選手権|チーム戦|チャンピオン大会が開催されました。エントリーしたのは各ブロック決勝を勝ち抜いてきた38チーム。強固なチームワークと徹底したコースマネジメントでチャンピオンの座を目指します。

2日連続で好天に恵まれ、大会コースはプレーに集中しやすい上々のコンディションとなりました。練習グリーンでは各チームが最後の調整を行いながら、スタートに向けてモチベーションを高めていました。途中で手を止めて談笑している選手も多く、リラックスムードが伝わってきます。スタート前のチームのみなさんの声を聞いて回りましたので、まずはそちらからどうぞ。

「CN RED」松島みち子選手、村上了太選手、西谷憲之選手、中西利江選手。同じゴルフクラブのメンバー4人が集まってチームを結成したそうですが、本当の家族のような仲のよさが印象的でした。大会コースについては「(昔の記憶を辿って)グリーンは速いよという噂だけは流しておきました(笑)」とのこと。目標の2桁アンダー、期待しています!

「Power of One」小山郁選手、若菜重昭選手、白井康平選手、白政慎司選手。ゴルフ仲間+職場の同僚で今大会に参加していただきました。スタート順やライバルチームについては「後でも先でも気にせず、特にどこがというよりも自分たちのプレーをするだけです」と力強くコメント。14アンダーを目指して頑張るということで、まずは前半戦に注目しますね!

「Team SVC4」角井通直選手、竹下健二選手、土田真喜選手、角井範子選手。カリフォルニアのシリコンバレー時代に知り合ったお仲間で、今日のために来日した方もいらっしゃいました。男女2人ずつのミックスチームということに聞いたところ「戦略がバラエティーになって選択肢が多いかなと。ただ絶不調が3人いるので(笑)」とスタートまでの時間を余すことなく練習に励まれていました。

さて、ファーストショットとともに快音が響き渡るスタートホールです。最初にフェアウェイに置いてしまえばあとはガンガン攻めるだけなのですが、コースレイアウトによっては2打目、3打目を計算する用心深さも欠かせません。仲間の期待と声援が大きいほど飛距離が伸びそうなので、みんなで「行けー!」とパワーを送りましょう。

9番と18番ホールのグリーン上では前半最後のプレーが行われています。ここのスコアによってランチの味が変わるかもしれません(笑)。近からず遠からずという絶妙な距離でお仲間が勝負の一打を見守っていましたが、視線とプレシャーに負けずカップイン! 後半もその調子で行きましょう。

前半戦トップに立ったのは「ブルゾン植withB-2&A」植吉泰光選手、斉藤浩基選手、手賀正英選手、池元良介選手。4連続を含む6バーディーを奪ってハーフスコア30をマーク。着々とスコアを伸ばしながら単独首位に浮上しました。しかし、わずか1打差で7チームが追うという大接戦のため、まだまだ先が読めない状況です。

チーム戦といえばお揃いのチームウェアです。単純にファッションを楽しむだけでなく、チームの士気や一体感を高めるという心理的な効果もありそうです。いずれにしても写真映えするので、カメラマンとしてはチーム色の強いウェアコーディネートを全力推奨します(笑)。

チーム戦の場合、同じところから4回打てるのでペア戦より入る確率は高くなりますが、個々のプレッシャーは逆に増えるという意見も耳にします。「誰か入れるだろう……」が「自分が入れなきゃ!」に変わった瞬間、一気に緊張が襲ってくるとか。喜びも落胆も4倍になると考えれば確かにその通りかもしれませんね。まずは肩の力を抜いてカップに集中しましょう。入ると信じればきっと入ります(笑)。

終わってみればあっという間ですが、無事18ホール終了です。チャンピオン大会ということで全体的に難しい位置にカップが切られており、各チームともかなり苦戦したようです。やや疲れた表情も見えましたが、ようやく終わったという清々しさも感じられます。みなさんの努力の結果が刻まれたスコアボードに注目しましょう。さて結果は?


第3位は「ダッシュ」岡田誠選手、土田麻美選手、角田博志選手、堀峰也選手。1イーグル、8バーディー、ノーボギーのトータル10アンダー。前後半ともに5アンダーとスコアを揃えて3位フィニッシュ、安定したゴルフで熾烈な上位争いを勝ち抜きました。※都合により表彰式は欠席です。

第2位は「T4」渡部智仁選手、妹尾匡利選手、今村雅一選手、加藤理香選手。1イーグル、11バーディー、2ボギーのトータル11アンダーと前半やや出遅れたものの、後半のスタートホールでイーグルを奪い反撃開始。その後も勢いは止まらず上位入賞を果たしました。

渡部さんは「前半が伸ばしきれなかったところがあったので、後半に巻き返せて尻上がりにいいゴルフができ、気持ち的には前向きになれました」とコメント。また加藤さんは「すごくチーム戦を楽しみにしてきたので回れただけでもよかったです」と4人でのプレーを満喫できたようでした。

そして優勝は「ブルゾン植withB-2&A」植吉泰光選手、斉藤浩基選手、手賀正英選手、池元良介選手。2イーグル、10バーディー、ノーボギーのトータル14アンダーと2位に3打差をつける快勝でチャンピオンチームの称号を手にしました。

チームリーダーの植吉さんは「初年度から参加していて、やっと優勝できましてみんな喜んでいます。今日の勝因は(池元さんの)イーグル2つですよ。この競技はパター次第、今日はめちゃめちゃ入って前半でもう勝ったなと思いました。(今後は)全ホールバーディーを目指していきます」と初優勝の感想と今後の抱負を語りました。

斎藤さんは「4人で力を合わせてやるというのは1人では到底出ないスコアが出るので、それを楽しみに参加させてもらっています。今後も是非よろしくお願いします」とチーム戦の魅力について、また手賀さんは「今日はドライバーをとりあえず4本採ってもらえたので、なんとか回ることができました。18番のパットが一番思い出に残っています」と感慨深くプレーを振り返りました。

優勝の立役者となった池元さんは「今日はチームがひとつになってとれた結果だと思います。(後半2つのイーグルについては)後ろに3人いるので自分の責務の果たすことができました」と改めてチームワークの大切さを伝えてくれました。

喜びの言葉に続き、最後は運営スタッフにも温かい謝辞をいただきありがとうございました。

選手のみなさんお疲れさまでした! 予選、ブロック決勝と勝ち抜いてきただけでもすごいことで、今日戦い抜いた全チームに拍手を送ります。いつかまた週末にお会いしましょう。ただいま2018シーズンのエントリーを受付中です。スタッフ一同、みなさんの熱いチャレンジをお待ちしています。

2018シーズンは3月開幕。各選手権とも拡大リニューアル、スクランブルゴルフの魅力を堪能できる大会を多数開催。大会公式サイトにてエントリー受付中。

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