こんにちは、大会カメラマン兼レポーターの工藤由行です。気づけば12月半ばですが、忙しくても疲れていても、ゴルフ場に来れば美しい景観に心が癒されます。というわけでやって来たのは太平洋クラブ 成田コース。好試合が繰り広げられてきた太平洋クラブCUP|ペア戦の最後のブロック決勝です。御殿場行きの最終切符を手に入れるのはどのペアなのでしょうか?

2017年12月13日、太平洋クラブ 成田コース(千葉県成田市)にて、太平洋クラブCUP|ペア戦|関東Cブロック|ブロック決勝が開催されました。エントリーしたのは10月から12月まで、各予選会を勝ち抜いてきた48ペアです。もうひとつ上をねらうべく、2人で果敢に攻める様子が各ホールで見られました。

真冬並みの寒気の影響により、日本海側は雪、そして関東各地でも厳しい冷え込みとなりました。明け方、まだ薄暗いコースを見渡すと霜で真っ白です。スタート時間まではダウンなどに身を包んだ選手のみなさんが、練習場やティーグラウンド付近で体を温めていました。風こそ吹いていないものの体感気温は氷点下。寒い寒い言っていてもしょうがないので、今大会にかける選手のみなさんの声を聞いてきました。

「Team y&g」尾船裕、清水剛ペア。ゴルフサークルで知り合ってペアを組んだというお2人はアプローチとパットを課題のひとつとして今大会に挑む。「3アンダーで決勝進出を目指します」とのこと。見た感じから30代前半くらいかと思いきや、ともに40代だそうでとてもビックリしました。ゴルフにはアンチエイジングの効果があるのかもしれません。

「BU-chan's」馬場雅裕、長谷川やよいペア。大会コースと同じ成田市内からご参加のカップルは季節柄クリスマスっぽいウェアでパープレー以上を目指すようです。「ミックスに出ていたんですけど、御殿場に行きたくてこの大会にエントリーしました」ときっちり次を見据えています。ティーショットの採用回数を気にされていましたが、いつも通りのチームワークで好成績を残してくださいね。

「ルネサンス競技ゴルフ部」伊藤啓司、秋山仁ペア。お仕事仲間でコンビを組んで今大会が3戦目。好スコアのカギを握るのはアプローチだそうで、グリーンの外からチップインバーディーをねらい続けるとのこと。「2人だとスコアが悪くても楽しいですね」とスクランブルゴルフを純粋に楽しんでいただいている様子。目が覚めるようなアプローチの連発を期待しています!

「嵐」及川辰亮、植木大介ペア。前日にこのコースで練習ラウンドを実施して準備万端のお2人。うちハーフはスクランブルゴルフ形式で行ったということで、すでにイメージはできている模様です。「昨日の印象ではINコースの方が難しいですね」と今日の結果は前半のスコアメイクにかかっているようです。しっかり噛み合うことを祈っています。

「ゴルキチ」山名啓継、早河清五ペア。カレドニアン・ゴルフクラブのメンバー同士というお2人ですが、早河さんは40歳を過ぎてからゴルフをはじめたそうです。その理由を聞いてみたところ「(若いときにはなかった)時間とお金のゆとりができたから」とのこと。なるほど、そういうタイミングや環境って重要なんですね。最終組から追い回しましょう。

さてOUTコースのスタート、朝日がまぶしい1番ホールにやってきました。ティーグラウンドからグリーンまで見通しはいいですが、距離もあって難易度高めのミドルホール。ここで大きなミスをすると出足から借金より重いプラス1を背負うことになります。まずはボールをフェアウェイに置きに行って、2人目で攻めるというのがセオリーですが、冷たい空気に吹き飛ばすような激熱ショットを期待しましょう。

ところ変わって9番ホールではグリーンの外からしっかり寄せて、バーディーチャンスにつけるペアが続出しています。ここを獲ることができれば楽しいランチタイムになりそうですが、短くてもラインは正確に読み解きたいところ。確率は2分の1でも、先に打つ人はパートナーに仕事をさせないくらいの心構えが大切です。結果はバーディーに次ぐバーディーと、スクランブルゴルフ名物“ハイタッチ祭り”となりました。

やわらかな冬の日差しにより厚手の防寒着が邪魔になってきたところで前半戦終了です。まずはハーフスコア速報で途中結果をチェック。「チームMGG」が4アンダーで単独トップ、そして2アンダーの5ペアがそれを追いかける展開になっています。全体の半数以上がオーバーと苦戦しているようですが、スコアを見る限りINコースの方が難しいと思われ、後半戦で順位が大きく動く可能性があります。出遅れた選手のみなさんは気分を入れ替えて巻き返しを。

7時台からはじまったブロック決勝もいよいよ大詰め、INスタートの組が最終9番ホールにやってきました。天候は変わらず、空港が近いこともあり冬晴れの空にはJALやANAなど各地に向かう飛行機を見ることができます。でもここで見なきゃいけないのはエアラインではなくグリーンのライン。最後の1打でチャンピオン大会進出が決まるかもしれないので、しっかりラインに乗せましょう。

終わってみればあっという間ですが、全18ホールで熱戦が繰り広げられた事実はスコアボードが証明してくれています。結果を気にせずゴルフを楽しんだ選手もいれば、祈るような気持ちで順位をチェックする選手もいて、スコアボードの前では今日を振り返る会話が続いています。といったところで最終スコアが確定、いよいよ結果発表です。上位争いは、そしてチャンピオン大会進出はどうなったのでしょうか?

第3位は「Team y&g」尾船裕、清水剛ペア。6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの3アンダーと上がり3ホールの猛チャージで入賞ラインを飛び越えてきました。「朝の目標通りになっちゃったなと(笑)13番で2人ともドライバーを池に入れてダボになっちゃって、同じミスをしたら致命的だということが改めてわかりました。それを取り返そうと最後にバーディー×3で3アンダーに潜れたという感じですね」と今日のプレーを振り返ってくれました。決勝大会の目標は5アンダーとのことで、次こそトップですね。

第2位は「BU-chan's」馬場雅裕、長谷川やよいペア。5バーディー、1ボギーの4アンダー、安定感抜群のゴルフでじわじわと順位を上げながら、後続の追従を許しませんでした。「予選も4アンダーだったんですけど、同じくらい出せればと思っていたので。15番は420ヤードあって、レディースティーがかなり前にあったので、普通は乗らない距離なんですけどティーショットで残り130ヤードにつけられてバーディーでした」とミックスペアの利点を活かせた模様です。御殿場は5年ぶりだそうですが、毎回ペアルックにしているというウェアのコーディネートにも期待していますね。

第1位は「チームMGG」伊藤繁治、飛田葵ペア。6バーディー、ノーボギーの4アンダーと前半のリードを守り切りました。「予選と同じスコアを出したいなと思って頑張っていました。楽勝のように思われるかもしれませんが、やっている本人たちは結構苦しいパーパットが多かったんですよ(笑)。ティーショットの採用回数が残ってしまって、最後の方にバンカーに入ったボールを選択したりと苦労はありましたね」と2打差をつけながらも、後半はかなり厳しい場面が続いたようです。初挑戦という御殿場ですが、この勢いで有終の美を飾りましょう!

選手のみなさんお疲れさまでした! 朝早い時間帯は寒かったですが、その後は澄んだ青空のもと気分よくプレーできたのではないでしょうか? そして上位32ペアはチャンピオン大会に進出です。まだちょっと先ですが2018年3月6日(火) 太平洋クラブ 御殿場コースにて開催ですので、エントリーをお忘れなく。冬ゴルフをじっくり楽しんだあと、早春の御殿場で会いましょう。

2018シーズンは2018年4月開幕。エントリー受付開始は、2018年1月16日(火)を予定しております。

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