12月18日、茨城県の筑波カントリークラブで、「2017茨城プレミアムスクランブルゴルフ選手権」決勝大会が行われました。この日はペア戦とチーム戦が同時に行われ、それぞれ3つの予選会場から勝ち上がってきた18ペア・11チームが出場し覇を競いました。上位8ペア・5チームには、2018年3月9日にカレドニアン・ゴルフクラブで行われる「2017ゴルフライフスクランブルゴルフチャンピオン選手権」への出場権が与えられます。

会場となった筑波カントリークラブは、日本庭園の大家・佐藤晶氏に設計された美しいコースです。当日はこの試合のためにコースは貸し切り。さらに朝から好天に恵まれ、最高のコンディションで試合が行われました。

天気はよいものの気温は低く、とくに日陰は底冷えするような寒さ。スタート前にはストーブで暖を取る人も多く、ティグラウンドにティペグが刺さらず苦労する選手もいました。この寒さの中で朝から普段どおりのパフォーマンスを発揮できるかどうかが勝敗を分けそうです。

チーム戦は、同じところから4人が打ってベストのボールを選択していくので、かなりの好スコアが期待できる方式です。普段は味わえないたくさんのバーディチャンスやイーグルチャンスを楽しみ、大アンダーを狙います。

みんなでワイワイと楽しめるのも、普段のゴルフとは大きく違うところ。仲間のナイスプレーにハイタッチを交わし、テンションが上がっていくのは楽しいものです。

仲間がいれば、普段はやらないチャレンジャブルなプレーに挑めるのも楽しみの1つ。パー5の2打目、先頭打者の選手が「直ドラ」で積極的にグリーンを狙っていくようなプレーもチーム戦ならではです。

一方ペア戦は、2人だけの戦いなのでチーム戦ほど上手く行くものではありません。ベストボールを選んでもバンカーショットやトラブルショットを強いられることもあるので、スコアを出すのは難しくなります。

入念にラインを確認し合っても2人で外してしまうような、悔しいプレーもありますが、それを乗り越えて粘りのゴルフをできなければ上位進出は望めません。

そんな激戦を勝ち抜いてペア3位に入ったのは、「WoodyGolf」の関口洋一選手(左)と岩堀真規選手(右)。スコアは33-36の69。寒くて普段どおりの飛距離が出ず、距離感を合わせるのに苦労したと関口さん。もっとスコアは伸ばせたはずが、「外してはいけないほうに外してしまった」という16、17番の連続ボギーが悔やまれます。

ペア戦の2位に入ったのは、最終組で回った「横浜仙台ゴルフ同盟」の深井岳仁選手(左)と関根亨選手(右)。「WoodyGolf」と同じくトータル69ストロークでしたが、35-34と後半のスコアがよかったためマッチングで2位に。15、16番で、2打目の残り距離が同じ143Y残り、それを深井選手が8番アイアンで両方をベタピンにつけて連続バーディを獲ったのが大きかったとのこと。

ペア戦で見事優勝したのは35-31の66ストロークで回った「打てば愉快だ宇都宮」の角田浩選手(左)と巻島誠選手(右)。前回の予選では、巻島選手のドライバーが不調で苦戦しましたが、「試合の帰りにショップに寄って買い換えた」というそのドライバーが今日は活躍しました。前半は2バーディ1ボギーと伸び悩みましたが、後半10、11番と連続バーディスタートで波に乗ると、5アンダーの大爆発で逆転勝利をつかみました。おめでとうございます!

ハイスコアのチーム戦で3位に入ったのは「TEAM CRAZY RS」の4人。左から津田数馬選手、中嶋浩二選手、田中泰臣選手、藤平康法選手です。32-31でトータル63ストローク。「難しかった」という1、2、3番ホールを1アンダーでしのいだのが生き、「今日のMVP」という津田選手のパターが大活躍して好スコアを叩き出しました。田中選手、藤平選手が飛ばし、中嶋選手がアプローチでピンチをしのぎ、津田選手がパターを決めるというチームプレーの成果でした。

チーム2位に入ったのは、「なかよし会?」の4人。左から海野克美選手、高柳兵吾選手、逆井喜市選手、逆井英雄選手は平均年齢60歳越えのベテランですが、30-32の62という堂々の結果。後半アウトコース7番が終わって高柳選手のティショットの採用回数が足りず、残り2ホールのティショットを両方成功させなければならない状況でしたが、プレッシャーに負けずにナイスショットし、窮地を脱したそうです。9番ではイーグルを奪取しましたが、63歳の逆井英雄選手が2番アイアンで3mにつけたというのは驚きです。

そしてチーム戦で見事優勝したのは、31-30の61ストロークで回った「BUA」の4人。左から森田喜一郎選手、川村直樹選手、安井健二選手、湯山賢祐選手です。出だしの3ホールを連続バーディでスタートできたおかげ一気に流れに乗れたとのことで、イーグルこそなかったものの、11バーディノーボギーの素晴らしいゴルフでした。ショットは、森田選手、湯山選手、川村選手、安井選手の順で打ち、パットはその逆の順番と決めていたなかで、森田選手が苦しいパットをことごとく決めてくれたのが勝因とのことでした。おめでとうございます!

チーム、ペアともに、普段は個人でプレーするゴルフを仲間と楽しめる独特の競技。来年度は茨城県に限定しない試合となり、試合数も増えて名門コースを中心に予選会が開催されます。今年と同じ筑波カントリークラブで行われる決勝大会目指して、ふるってご参加ください!

2018シーズンは2018年4月開幕。エントリー受付開始は、2018年1月16日(火)を予定しております。

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