アスリートシリーズ
2015ゴルフライフスクランブルゴルフ選手権
後期|決勝大会|大利根カントリークラブ/西コース
2016.01.15(金)開催
2015アスリートシリーズ ゴルフライフスクランブルゴルフ選手権・後期決勝大会。チーム戦は「team . A」の礒崎雄司・五十嵐恭彦・玉木大輔・島澤勝浩が1イーグル、11バーディー、ノーボギーのトータル59で優勝。前半のリードを活かして見事逃げ切り、実力伯仲のチーム戦を制した。ダブルス戦は「やまちね」の木村夏海・中谷鈴音ペアが12バーディー、ノーボギーのトータル60をマーク。2位に5打差をつける圧勝となった。
2016年1月15日(金)、大利根カントリークラブ/西コース(茨城県坂東市)にて、2015アスリートシリーズ ゴルフライフスクランブルゴルフ選手権・後期決勝大会が開催された。今大会の参加資格を得たのはチーム戦22チーム、ダブルス戦20ペア。予選会及びブロック決勝を好スコアで突破してきた腕自慢のアスリートゴルファーが決勝会場に顔を揃えた。チーム戦は2016年3月29日、太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)、ダブルス戦は2016年3月1日、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県)にて開催されるチャンピオンシリーズへの進出を目指して戦う。
戦いの舞台は美しさと戦略性を兼ね備えた日本有数の名門コース。当日は早朝から雲ひとつない青空が広がり、決勝戦に相応しい絶好のコンディションとなった。午前8時28分、チーム戦がティオフ。
快音とともに打ち放たれたボールがフェアウェイをとらえると「はい採用!」というメンバーの声が響き渡る。ティグランドはチーム戦ならではの明るい雰囲気に包まれた。
チーム戦に続き、午前9時52分にダブルス戦がスタート。勝負のカギとなる第1打は冬晴れの空へと吸い込まれていった。
アスリートシリーズは競技志向の強いゴルファーが数多く参加するスクランブルゴルフ大会。4人1組のチーム戦と2人1組のダブルス戦が同日開催される。
チーム戦は気の合う仲間と一緒にプレーを楽しみつつ、共同作業で1つのスコアを記録するという一体感が魅力。スピーディーな試合展開とともに、ビッグスコアの誕生にも期待できる。
ダブルス戦は実力者同士のペアが揃い踏み。スタートからフィニッシュまで闘志溢れる熱戦が繰り広げられる。
前半終了の時点で試合をリードしたのはハーフスコア29をマークした「team. A」と「インフィニティ」の2チーム。
僅差のハーフスコア30で追うのが「TEAM 3 AXEL」で1打逆転を狙える位置に。残り9ホールを残し、全チームが6打差以内にひしめく混戦模様となった。
一方、ダブルス戦は「やまちね」の木村夏海・中谷鈴音ペアが6連続バーディーでハーフスコア30を記録し、序盤から元気のよさをアピール。
そんなチーム戦に迫ろうかという好スコアを「チームFC」の進藤祥史・伊藤耕治ペアが1打差で追走し、前期優勝ペアの意地を見せた。
全体的には3分の2がオーバーとコース攻略に苦しむペアが目立ち、後半からの巻き返しに期待がかかる。
ゴルフ日和の好コンディションは後半も変わらず。気温の上昇とともにスコア争いも白熱していく。
チーム戦はバーディー合戦そのもので、ホールアウトするたびに各チームのスコアが伸びるというエキサイティングな展開に。
ダブルス戦においては10フィートの高速グリーンに苦戦するペアが続出。前半の結果が後半に引き継がれているような状況の中、優勝争いは2ペアに絞られたといったところだ。
激戦を終えた各チームがスコアとともに戻ってきた。結果の良し悪しにかかわらず表情は明るく、チーム一丸となって戦ったという充実感に満ちている。前半終了の時点で密集状態だったスコアも上下の差が開き、今日の大筋が見えてきた。
リーダーボードの前にはプレーを終えたメンバーが集まり、自分たちの順位と他チームの動向を見守る。とりわけチャンピオンシリーズ進出となる10位以上は僅差で当落が決まる状況。ライン上にいるチームは最後の最後まで目を離せずにいた。
3位は「ウェッジで ”ちょん” 」の大和次郎・遠藤仁史・三木美奈子・加藤隆之。10バーディー、ノーボギーのトータル62(前半31・後半31)と着実にスコアを伸ばし、前期戦優勝チームの底力を見せた。
成田東カントリークラブのメンバー4人でチームを結成。大会コースを熟知しているという大和さんは「(コース攻略について)メンバーには教えませんでした(笑)」とおどけ、紅一点の三木さんは飛ばし屋揃いの男性陣を前に「レディースティでも男性の前には出ないので、もう少し距離の短いティが欲しいですね」と語った。
2位は「インフィニティ」の坂本和浩・赤坂昇・中野宏治・藤本正三。11バーディー、ノーボギーのトータル61(前半29・後半32)と前半のリードを活かし2位フィニッシュ。
全ホールパーオンという安定したゴルフで見事入賞を果たした。坂本さんは「惜しいのが4回くらいあったので57~58くらい出てもおかしくなかったです。予選では僕が足を引っ張ってしまったことを考えれば、今日は活躍できたので満足です」とコメント。昨シーズンのチャンピオンシリーズは赤坂さんとのペアで9位。ダブルス戦で成し得なかった入賞を今度は4人で狙う。
そして優勝は「team . A」の礒崎雄司・五十嵐恭彦・玉木大輔・島澤勝浩。
1イーグル、11バーディー、ノーボギーのトータル59(前半29・後半30)と2位に2打差をつけて後期チャンピオンの栄冠を勝ち取った。
磯崎さんは「11番のロングホールで五十嵐先輩がチップインイーグルを決めてから勢いづいたという感じです。一方、自分のティショットがなかなか採用されなかったので辛かったですね(笑)」と今日のポイントと反省を整理。
茨城県ひたちなか市のゴルフ仲間で市町村対抗のメンバーでもある4人。30代、40代、50代と各世代が集まりチームを結成した。
表彰式後は最年長メンバーが59歳であることからエージシュート達成!と盛り上がる一幕も。
チャンピオンシリーズでは高い技術力とチームワークで優勝を目指す。
チーム戦に続きダブルス戦もプレーを終えたペアがアテストエリアに戻ってきた。後半以降は前半リードのペアが上位争いを展開。
このまま終わるかと思われた終盤、4組目のスコアがリーダーボードに貼られると同時に驚きの声が上がる。
そして午後4時30分、最終スコアが確定。数々の好スコアが記録されたアスリートシリーズにまたひとつ新たな歴史が加わった。
3位は「チーム02」の岡村浩喜・小野慶ペア。1イーグル、2バーディー、1ボギーのトータル69(前半34・後半35)で混戦模様の3位争いにピリオドを打った。
岡村さんは「簡単なホールでもパーオンできず、小野さんに頼ってばかりで。ティショットは上手くかみ合って、久しぶりにダブルス戦をしたという感じです」とのこと。小野さんは「もっとアグレッシブにピンを狙っていきたかったですね」と我慢のゴルフが続いた模様。2人は昨シーズンのチャンピオンシリーズにも出場しており結果は14位。その悔しさもあり、次戦は入賞を目標にリベンジする。
2位は「チームFC」の進藤祥史・伊藤耕治ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半31・後半34)と優勝した前期戦を上回る好スコアを記録した。前後期の連覇はならなかったものの、その実力を改めて証明。進藤さんは「スコアは目標通りでした。プレーも2人ともかみ合っていてよかったのですが…」とコメント。伊藤さんは「他の大会と同じコースだったのである程度予習はできていました。前半はよかったですが、後半以降はチャンスのときでも上手く攻めきれませんでした」と試合を振り返った。チャンピオンシリーズにおいては最低でも3位以上という目標を掲げた。
そして優勝は「やまちね」の木村夏海・中谷鈴音ペア。12バーディー、ノーボギーのトータル60(前半30・後半30)と2位に5打差をつける圧勝でシリーズ後期戦を制した。
木村さんは富里ゴルフ倶楽部所属の高校2年生。姉妹コースでもあるカレドニアン・ゴルフクラブにてティーチングプロ 鶴見功樹氏のレッスンを受けながらプロを目指している。「中谷さんが先に打ってそのまま入っちゃうので、私は必要ないかなと(笑)2人とも強気のパッティングで打てたのがよかったです」と攻めのパターがビッグスコアにつながった模様。
一方、キャディのアルバイトをしながら再来年のプロテストを待つ高校1年生の中谷さんは「この大会に参加するのははじめてでしたが、ペアでいいスコアが出せて本当に嬉しいです」と喜びを語った。
チャンピオンシリーズが開催されるカレドニアン・ゴルフクラブはいわばホームコース。目標は今日を1打上回るトータル59と宣言。相性抜群の女子高生コンビが全シリーズ最強ペアの有力候補に躍り出た。
なお表彰式では優勝、2位、3位の各チームに大会メダルを授与。また5位までの各チームに副賞として三井住友カード VJAギフトカードなどが贈呈された。