2016.12.09(金)開催
36チーム
天候/晴れ 気温/16.2℃ 風向/西南西 風速/4.0m/s
(男子)6,555Yards Par72 (女子)5,695Yards Par72
2016ゴルフライフチームスクランブルゴルフ選手権 キャロウェイゴルフCUP 関東大会・決勝大会。「チームタイガー」の朝見公一・朝見賢光・大川基康・小林正尚が11アンダーで優勝。
トップ争いは5チームが11アンダー、タイスコアで並ぶ大混戦となった。最終ホールで沈めたバーディーパットが決め手となり、僅差で順位が決定した。
2016年12月9日(木)、富里ゴルフ倶楽部(千葉県富里市)にて、2016ゴルフライフチームスクランブルゴルフ選手権 キャロウェイゴルフCUP 関東大会・決勝大会が開催された。参加したのは各予選会を勝ち抜いてきた36チーム。
関東大会の優勝と2017年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて開催されるチャンピオン選手権への進出を目指して戦う。
一時の寒さが幾分緩み、決勝戦に相応しい天候となった大会当日。開催コースは朝の柔らかい光に包まれていた。チーム戦らしく参加選手はメンバー同士で談笑するなど、リラックスした表情のままスタートホールに足を運んできた。緊張はほとんど感じられず、スタートの合図を心待ちにしているようだ。
7時24分、OUTコース、INコースともにティーオフ。ミスショットでもナイスショットでも歓声が上がるという明るいムードの中、好試合を予想させる位置にボールが飛んでいった。
キャロウェイゴルフCUPは今シーズンからはじまったスクランブルゴルフの競技大会で、関東と関西の2大会を開催。わずか3日前に太平洋クラブ 六甲コースにて関西大会の決勝戦が行われ、西の優勝チームが決定したばかりだ。ちなみに優勝スコアは10アンダー。
4人のチームワークでどこまでスコアを伸ばせるか、予選を突破してきたその実力に期待がかかる。延べ参加総数111チームの頂点に立つのは一体どのチームか?
前半終了の時点で試合をリードしたのはハーフスコア28を叩き出した「帝国軍」と「Players Club」の2チーム。ともに8バーディー、ノーボギーと序盤から快進撃を見せた。1打差のハーフスコア29で追うのが「チーム絆」で白熱の上位争いに加わる。
INコースからスタートのチームは全体的に伸び悩んだが、その中で気を吐いたのがハーフスコア30をマークした「TEAM JAPAN」。コースが入れ替わる後半からの逆襲に注目したい。
各チームの駆け引きが本格化する後半戦は予報通りに風が強まってきた。クラブ選択に迷いショートまたはオーバーと、グリーンを外す選手が続出。キャリーを合わせにくい状況においても、高精度のショットが要求されるのは言うまでもない。
また、ティーショットの採用回数という問題も出てくるため、のちの展開を先読みしながらプレーする必要がある。1打落とせば順位も下がるという厳しい戦い。本当に強いチームだけが上位を維持できる。最後に笑うのはどのチームか?
後半戦を終え「ネバーギブアップ」が11アンダーでフィニッシュ。早くもリーダーボードの最上段に立った。その後、カットライン付近は順位の動きが激しい一方、優勝争いはなかなか見えてこない。さらに時間が経過し、後半の組が戻ってきた頃、こう着状態だった上位に変動が現れる。
そして16時に最終スコアが確定。終わってみれば11アンダーのタイスコアで5チームが並ぶ大混戦となり、大会規定のマッチング方式によって優勝チームが決定した。
「HTM2(同級生)」の武井莊八・半田英雄・宗村健司・宮下義史。高校時代の同級生4人でチーム結成。武井さんは「8アンダーという結果は悪い方。自分のティーショットが採用できず、後半に4つ残しました」と後半から伸ばせなかった原因を語った。
またダブルスは喧嘩になるが、チーム戦は多数決なので揉めごとにならないとのこと。
※参考 OUT 30 / IN 34 トータル64 9位
「dragonスターズ」の石井友幸・鴻巣純一・須藤睦弘・篠塚誉子。チーム名のドラゴンはメンバー在住の龍ヶ崎市からとったという。須藤さんは「普段は80前後でラウンドしていることもあり、今日の3アンダーは上出来。イベント好きなのでこういう大会は数多く参加しています」と結果に満足した様子だった。
※参考 OUT 32 / IN 37 トータル69 22位
「ラスベガス会」の坂元享司・泉田利信・三上宏志・千田好二。仕事つながりという4人は月1回ラウンドするゴルフ仲間。
千田さんは「10アンダーを狙いましたが、グリーンが難しくてパットが入らず。でもそれはみんな同じ条件なので仕方がないですよね」と試合を振り返った。
※参考 OUT35 / IN34 トータル69 21位
「帝国軍」の小林清・山田宗志・福田大介・藤田謙一。チーム名の通りスターウォーズのウェアで揃えた4人。
ダース・ベーダーに扮した小林さんは「最後に自分のティショットが残ってしまい、その18番ホールでミスしたのが悔やまれます」と反省のコメント。惜しくも表彰式には届かなかったが、次戦もこのウェアで上位を狙うという。
※参考 OUT 28 / IN 33 トータル61 4位
「チームゴルビー」の大林寿寛・近藤基明・木村信之・加納秀益。大会前は必ず4人で練習ラウンドを行うというが加納さんは「今回はそれをやっていなくて。セカンドショットが悪く、チームワークもよくなかったですね」と本調子ではなかった模様。予選トップ通過という本来の実力を発揮できなかったようだ。
※参考 OUT 34 / IN 34 トータル68 19位
「KIHM」の赤塚郁夫・中島賢治・掛札英樹・野路晶基。太平洋クラブのメンバー4人で参加。赤塚さんは「9アンダーは微妙な結果です。(チャンピオン選手権の)カレドニアンはウェアを揃えて、可能なら女性メンバーを入れたいです(笑)」と気持ちを切り替えた。堂々の7位フィニッシュで、次の目標を12アンダーとしトップ3を狙う。
※参考 OUT 31 / IN 32 トータル63 7位
3位は「チーム絆」の青山幸司・久後行生・杉山光輝・川上将秀。11バーディー、ノーボギーのトータル61(前半29・後半32)と後半やや耐えながらもトップ3入りを果たした。住まいもバラバラのゴルフ仲間4人でチームを結成。このメンバーで戦うのは予選と今回の決勝のまだ2回だという。
上がり5ホールがすべてパーだった理由については「メンバー間でティーショットを先に4つ消化することを競っていたので、最後に1人残ったからです(笑)」とのこと。メンバーの久後さんは車のトラブルに見舞われるも、スタート直前になんとか合流。チーム名にもある絆を守りつつ、次戦も上位入賞を目指す。
2位は「ネバーギブアップ」の小泉匡稔・長谷川邦彦・高崎幹久・軍司一成。11バーディー、ノーボギーのトータル61(前半30・後半31)と最後の最後でバーディーを獲り、2位に滑り込んだ。小泉さんは「後半にティーショットが残ってしまって、17番を選ぶか、18番に持ち越すかを考えた結果、最後にバーディーを獲ったという感じです」とのこと。
優勝はもちろん、上位入賞も意識していなかったという。「前後4つずつの8アンダーを出せればいいかなと思っていたところ、前半6つ獲れたので貯金が2つできたと。後半は風も強くていっぱいいっぱいでした」と振り返りながらも、カットライン上となる予選10位からの大飛躍を成し遂げた。
優勝は「チームタイガー」の朝見公一・朝見賢光・大川基康・小林正尚。11バーディー、ノーボギーのトータル61(前半30・後半31)と大混戦の上位争いを僅差で制した。
兄弟を含むゴルフ仲間4人、抜群のチームワークで栄冠を手にした。朝見公一さんは「前半終了の時点で、トータル60以内で回らないと優勝できないねとみんなで話していて。(後半は)残り2ホールで3つしか獲れていなかったので、これは攻めなきゃいけないなと思いました」との言葉通り、17番、18番ホールで連続バーディー。
また他のチームと同様、ティーショットの採用に苦しんだようで「もうここで採るしかないという最後に残ったティーショットが完璧でした(笑)」と勝因のひとつとしてあげた。
印象に残ったプレーを聞くと「13番ホールのグリーン狙いのショットが風で戻されちゃって。15メートルくらいのバーディーパットを沈められたことです」とのこと。予選、決勝ともトップという強豪チームがチャンピオン選手権でも優勝を狙う。
なお表彰式では優勝、2位、3位の各チームに大会メダルを授与。副賞としてゴルフライフチケットが贈呈された。
今大会において上位9チームがチャンピオン選手権への参加権を獲得。2017年3月10日のカレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)を舞台に各選手権の上位選手を交えた最強チーム決定戦に挑む。
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