2016.12.19(月)開催
参加ペア:16 参加チーム:11
天候/晴れ 気温/12.9℃ 風向/北西 風速/1.0m/s
(男子)6,834Yards Par72 (女子)5,898Yards Par72
2016茨城プレミアムスクランブルゴルフ選手権|決勝大会。チーム戦は「MJ・・・いぐぜー!」の柿本英一・高橋静司・東夏規・岩井靖仁が10アンダーで、ペア戦は「K.D」の藤井邦生・長谷川大介が4アンダーでそれぞれ優勝。茨城の名門コースを舞台にした戦いは、終盤の猛チャージで見事逆転。作戦通りにスコアを積み重ね、最終ホールをきっちり決めた試合巧者に軍配が上がった。
2016年12月19日(月)、筑波カントリークラブ(茨城県つくばみらい市)にて、2016茨城プレミアムスクランブルゴルフ選手権・決勝大会が開催された。
参加したのは各予選会を勝ち抜いてきた11チームと16ペア。今大会の優勝と2017年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて開催されるチャンピオン選手権への進出を目指して戦う。
決勝戦の開催に相応しい好天に恵まれた大会当日。参加者の多くがゴルフ経験、競技経験ともに豊富なこともあり、落ち着いた雰囲気のままスタート時刻を迎えた。
メンバーと相談しながら落としどころを決め、ティーを差し、体をほぐすように素振りを1回。
8時35分、ティーオフ。ボールの行方を見届けた選手はバーディー発進を目指して、セカンド地点へと向かった。
茨城プレミアムスクランブルゴルフ選手権は予選から決勝まで茨城の名門コースを舞台にした競技大会。2016年11月~12月にかけて大洗ゴルフ倶楽部、大利根カントリー倶楽部、茨城ゴルフ倶楽部の各会場で予選を実施。
いずれも美しい景観と戦略性を兼ね備えた魅力溢れるコースで、スクランブルゴルフらしいスピーディーかつハイレベルな戦いが繰り広げられた。
スコア争いがより激しくなるバックナインは、明確な目標が上位に食い込むカギとなる。特にINコースを攻めるチームとペアは尻上がりに調子を上げながらのスコアメイクが要求される。
上位5チーム、5ペアに限り、タイスコアの場合、その順位はマッチングにより決定するからだ。最後に泣くか笑うかはホールごとの冷静な対応と確実な処理にかかっている。しっかり目標をクリアし、その内容までも仕上げてくるチームとペアは?
まだ日が高いうちに18ホールを戦い終えたチームがアテストエリアに入ってきた。記録を確認するその表情は思いがけずスコアが伸び悩んだという様子。しばらくして後続のチームが戻り、暫定順位が貼り出されると、時期早々に優勝スコアが見えてきた。
15時30分に最終スコアが確定。終盤にたたみかけるように攻めたチームとペアがリーダーボードの最上段にその名を刻んだ。
「TEAM 3 AXEL」の重野理咲・宮野賢一・小坂圭司。メンバーの1人が腰痛のため欠場し、3人での戦いとなった。重野さんは「3人だとパターがきついですね。あと1人いれば入ったかもというホールが多かったので」と苦笑い。チーム名については「プレーが好調なときに私がクルクル回るから(笑)」とのこと。
※参考 チーム戦 OUT 34 / IN 34 トータル68 8位
「チョロズ」の番野誠・市川健太・嶺岸正供・竹本宗晴。東京から参加のゴルフ仲間4人。番野さんは「上位4チームに入るつもりでしたが、3メートルくらいのパットがまったく入らず。その一方、チャレンジした直ドラが採用になったりで」と上手く調子がつかめなかった様子。最後に「天気がよかったので十分楽しめました」と笑顔を見せた。
※参考 チーム戦 OUT 36 / IN 36 トータル72 11位
「スタイミー」の山田耕市・尾形幸司・仙石雄士・秋谷美樹。7月開催の1Dayオープン優勝により、決勝大会に進出したミックスチーム。石岡ゴルフ倶楽部で14アンダーを記録した4人に今大会コースの印象を聞くと「1Dayオープンのときと同じく58を狙いましたが、ここは花道がせまく、バーディーチャンスにつけられませんでした」とコメント。連続優勝を狙ったものの、コース攻略に苦戦したようだ。※参考 チーム戦 OUT33 / IN35 トータル68 7位
チーム戦3位は「TMMK」の長沼清司・飯島辰雄・森田正浩。9バーディー、ノーボギーのトータル63(前半31・後半32)と最後まで粘り切った結果のトップスリー入り。メンバー全員が茨城在住ということで、この大会には賭けるものがあったというが、今日はリーダーが風邪で欠場。プレーした3人は「風邪で欠場のメンバーがいれば間違いなく優勝でしたね(笑)」と顔を見合わせた。
また「チャンスだった14番のロングをとれたら優勝できるかなと思いましたが、パットが入りませんでしたね」と振り返りつつ、3人でベストを尽くしたとのこと。
チーム戦2位は「YDK50」の鈴木まゆみ・小松崎博・市村一志。9バーディー、ノーボギーのトータル63(前半32・後半31)でフィニッシュ。終盤は3連続バーディーで追い上げタイスコアに、マッチングによって僅差で2位に食い込んだ。小松崎さんの指揮のもと、市村さんがチャンスをつくり、鈴木さんが沈めるという見事な連携プレー。
小松崎さんは「今日は天気もよく、グリーンもフェアウェイもきれいで楽しめました」と感想を述べた。また次の目標を59に設定、チャンピオン選手権での優勝を目指す。
チーム戦優勝は「MJ・・・いぐぜー!」の柿本英一・高橋静司・東夏規・岩井靖仁。1イーグル8バーディー、ノーボギーのトータル62(前半31・後半31)と最終ホールでイーグル奪取に成功、1打逆転で頂点に登りつめた。チーム名にもある川口市のゴルフ工房「MJ」に集う4人。代表の柿本さんは「今日は12月とは思えない好天の中、いつも一緒に練習している仲間と楽しくスクランブルゴルフができました。チャンピオンシリーズは(ここにいる)みなさんと戦うことになると思いますが、負けないように精進して、またお会いできることを楽しみにしています」とコメント。
また岩井さんは「こういう大会からゴルフ仲間が増えてくるということをスクランブルゴルフに参加しながら感じるようになりました。出会いを大事にして今後も仲間を増やしたいと思います」と参加メリットについて触れた。スコアについては「(INコーススタートなので)17番、18番でバーディーをとっていたので、後半30で回れば優勝できるというのが目論見でした。去年の優勝スコアを見てもこのコースは出にくいと思っていましたが、結果が出るまでは(62というスコアは)これでどうかなというちょっと微妙な感じでしたね」と大詰めでイーグルを奪うも最後まで優勝は確信できなかった模様。チャンピオン選手権では前日ラウンドも計画しながら、最強チームの称号を狙う。
ペア戦3位は「Team Guerrilla」の鈴木一成・大川義満。5バーディー、3ボギーのトータル70(前半37・後半33)と1オーバーで終えた前半から一転、攻めのゴルフで入賞ラインを越えてきた。
今日のプレーについて鈴木さんは「前半はグリーンが(思った以上に)遅くて、読めませんでした。ハーフが終わった時点で3位狙いだったので、この結果には大満足です」と振り返った。次戦はチーム名の通り、ゲリラ的なゴルフを見せてくれるとのこと。
ペア戦2位は「覚醒☆やすけん2016」の田所憲司・赤津泰孝。6バーディー、2ボギーのトータル68(前半32・後半36)と終盤に2つ落としながらも、この位置に踏みとどまった。
昨年のアスリートシリーズからペアを組んだというゴルフ仲間の2人は「予選を8アンダーでトップ通過だったので自信がついて、このスクランブルゴルフのルールが自分たちに合っているなと思いました」と語り、来年以降も “覚醒” することを望んだ。
ペア戦優勝は「K.D」の藤井邦生・長谷川大介。6バーディー、2ボギーのトータル68(前半35・後半33)と後半から2つ伸ばしてトップに立った。今大会ではじめてペアを組んだという職場の先輩後輩。ドライバーが得意という長谷川さんは「今日は同組で回ったペアも3位になり、メンバーに恵まれ楽しくプレーできました。またいい成績を残せるように頑張ります」と優勝の喜びを語った。一方、パターが得意という藤井さんは「今日はショットの内容など個人的にはあまりよくなかったのですが、かなり噛み合った感じだったので、楽しくゴルフができたというのがよかったです」とコメント。
「予選はイーブンパーで3位通過。今日は5位以内に入れたらいいね、と話していたので上出来です。ただ68で優勝しちゃった…というのが実感ですね」と結果を受け止めつつ、スコア的にはまだまだいけるはずとの感想を残した。今日の課題だったセカンドショットの精度を高め、チャンピオン選手権の舞台となるカレドニアンに挑む。
なお表彰式では優勝、2位、3位の各チーム、各ペアに大会メダルを授与。副賞としてゴルフライフチケットが贈呈された。
今大会において上位4チームと8ペアがチャンピオン選手権への参加権を獲得。2017年3月9日~10日のカレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)を舞台に各選手権の上位選手を交えた最強チーム&ペア決定戦に挑む。
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