18歳女子ペア「ちぃむ けいけい」がオープンクラス優勝 ミッドクラスは「バーディープロジェクト湘南」が逃げ切り シニアクラスは「トラック一番星」が2打差をつけて快勝

大会レポート

2016.12.08(木)開催

2016ゴルフライフペアスクランブルゴルフ選手権|決勝大会

富里ゴルフ倶楽部

参加チーム:35ペア
天候/晴れ 気温/12.2℃ 風向/北北西 風速/3.0m/s
(男子)6,490Yards Par72 (女子)5,695Yards Par72

2016ゴルフライフペアスクランブルゴルフ選手権|決勝大会。3クラスが同日開催され、オープンクラスは「ちぃむ けいけい」の菊地彩香・桑山紗月ペア、ミッドクラスは「バーディープロジェクト湘南」の深井岳仁・関根亨ペア、シニアクラスは「トラック一番星」の箱守伸夫・長谷川克己ペアが優勝した。それぞれ参加条件は異なるが、各クラスともレベルが拮抗し、冬晴れの空のもとライバルペアとの熱い戦いが繰り広げられた。

35ペアがクラス別に優勝を争う

2016年12月8日(木)、富里ゴルフ倶楽部(千葉県富里市)にて、2016ゴルフライフペアスクランブルゴルフ選手権|決勝大会が開催された。

参加したのは各予選会を勝ち抜いてきた、年齢制限なしのオープンクラス21ペア、40~54歳限定のミッドクラス10ペア、55歳以上のシニアクラス4ペア。計35ペアがクラス優勝と2017年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて開催されるチャンピオン選手権への進出を目指して戦う。

ウォームアップしながらスタート

明け方の気温が3度と厳しい冷え込みとなった大会当日。まだ薄暗い中、開催コースである富里ゴルフ倶楽部に続々と選手が集まってきた。練習グリーン、ティーグラウンドでは冬ゴルフらしい防寒対策とともに、ストレッチや素振り、ホットドリンクを飲むなど体を温める選手の姿が目立った。

東の空が明るくなった7時16分にティーオフ。ファーストショットのボールがフェアウェイをとらえると、グリーン狙いのセカンド地点へと走り出した。

年齢条件という土俵を選べる大会

2016ゴルフライフペアスクランブルゴルフ選手権は年代別のミッドクラスとシニアクラス、年齢制限なしのオープンクラスという計3クラスで開催。

年代という土俵を選べるとともに、競技経験が浅いペアにも予選突破のチャンスがある大会といえる。予選が10月~11月開催のため、来シーズンを見据えての力試し、あるいは今シーズンの締めくくりとして参加するペアも多く、各クラスとも予想以上の盛り上がりを見せた。

前半戦はOUTスタート組がリード

前半終了の時点で試合をリードしたのはオープンクラス「チーム良光PART3」の池元良介・植吉泰光ペア、ミッドクラス「バーディープロジェクト湘南」の深井岳仁・関根亨ペア、シニアクラス「3710」の小俣浩・丸山智ペアでハーフスコア33。1打差、2打差で後続が追いかける展開となり、上位争いは半分に絞られた感がある。
ただINコースでスコアが伸びなかったことから、コースが入れ替わった後半からの逆転も十分可能。残り9ホールの戦いはさらに白熱しそうだ。

グリーンに悩む姿が目立つ後半戦

気温が上がり、ほとんどの選手が上着を脱ぎ軽装となった後半戦。上位と下位の差がじわじわと開きはじめる。特に11フィートの高速グリーンに苦しむ姿が目立ち、ショートパットのボールがカップを舐めるシーンも数多く見られた。ペア戦ではチャンスは2回。先に決められなければ、2人目のパットに重い責任がのしかかる。
最終ホールが近づくにつれ、チームとしての結束力、そして確かな計算がものをいうのがスクランブルゴルフの面白いところ。優勝争いの結末はまだ見えない。

優勝争いは1打を争う混戦模様に

西日が眩しくなってきた頃、オープンクラスのペアから順にアテストエリアに入ってきた。選手の表情は疲れたというより、好コンディションのコースを楽しんだという様子。

リーダーボード上ではオープンクラス、ミッドクラス、シニアクラスとも終盤にトップスコアが入れ替わり、そのまま最終スコアが確定。1打を争う混戦を制した各クラスの優勝ペアが表彰式会場へと向かった。

決勝大会参加ペアのフィニッシュ後の声

ほかと被らないウェアコーディネートで

「チーム108」の川越寿美代・大島浩ペア。競技大会に出るときは他のプレーヤーとのウェア被りに気をつけているという。その点、いろんなタイプの人が集まる当大会は好都合とのこと。大島さんは「ゴルフライフの大会では、予選でも決勝でも、毎回違うパターンを用意しています」と独自のこだわりを教えてくれた。

※参考 オープンクラス OUT 36 / IN 39 トータル75 12位

上手くはまれば好スコアになるのが魅力

「MKCS」の庄司章人・千年正晃ペア。南越谷市の消防職員という2人。イーブンパー狙いだったが惜しくも1打足りず。個人戦にも参加しているという千年さんは「1人だと実力がそのままスコアや順位になりますが、ダブルスは上手くはまればいいところに行けるので、こっちの方がいいですね」とペア戦の魅力を語った。

※参考 オープンクラス OUT 36 / IN 37 トータル73 9位

次戦カレドニアンではトップ3を目指す

「ゴルフ馬鹿」の相樂康雄・飯沼志朗ペア。日立市から参加の2人は予選トップ通過の勢いで5位フィニッシュ、見事チャンピオン選手権への切符を手にした。相樂さんは「昨年のカレドニアンは4位と惜しい結果に終わったので、今シーズンはなんとしてもトップスリーを目指します」と次戦に向けて意気込みを語った。

※参考 オープンクラス OUT34 / IN35 トータル69 5位

ドライバーが悪く叩いちゃいましたね

「ヤスヒー&ユウコ」の阿部木綿子・古内泰弘ペア。町田市から参加の2人はペアを組んでから約1年。古内さんは「ドライバーの調子が悪く、今日はちょっと叩いちゃいましたね」と振り返り、阿部さんは「思った以上に距離が長かったですね」とコース攻略に苦しんだ模様。既にチャンピオン選手権の出場権は得ているものの、スケジュールの都合がつかず不参加とのこと。
※参考 ミッドクラス OUT 37 / IN 39 トータル76 8位

揃いのウェアで優勝できて嬉しかったです

オープンクラス優勝は「ちぃむ けいけい」の菊地彩香・桑山紗月ペア。7バーディー、1ボギーのトータル66(前半34・後半32)と後半からギアを上げて逆転、そのまま僅差を守り切った。ともに千葉県出身の18歳で現在はプロゴルファーを目指しながら修行中とのこと。
桑山さんに今回の参加理由について聞くと「シーズンオフ中に出られることと、この同じブランド(KISS ON THE GREEN)のウェアを2人で着たかったからです」とカラフルなペアルックについて説明してくれた。日刊アマ関東大会優勝の実績を持つ菊池さんは「10アンダーくらい考えていましたが、寒かったせいかスタートからなぜか上手くいかなくて、最後もギリギリの感じでしたね」と苦笑い。
本調子ではなかったものの、予選では他を圧倒する10アンダー、トップ通過という底力で勝利をもぎ取った。競技歴4年、本格的にゴルフをはじめたのは高校生になってからという2人。チャンピオン選手権での大暴れに期待したい。

神がかり的なパットで2勝目をゲット!

ミッドクラス優勝は「バーディープロジェクト湘南」の深井岳仁・関根亨ペア。5バーディー、1ボギーのトータル68(前半33・後半35)で2015プレミアムシリーズ以来となる2度目の勝利を手にした。
関根さんは「前半が終わった時点でスコアを確認して、後半は絶対35で回らなきゃいけないと思ったんですが、最初のパー3でボギーになって。18番のバーディーは必須でした」と振り返った。深井さんは「パターは僕が先に打っていたんですけど、2メートル以内は1パットで決めていて、神がかっていました。神がかっていないと優勝できません(笑)」と安堵の表情を浮かべた。次戦に向けての課題をセカンドショットとし、今日に続く好成績を誓った。

優勝が不思議なくらい苦戦しましたね

シニアクラス優勝は「トラック1番星」の箱守伸夫・長谷川克己ペア。1イーグル、4バーディー、2ボギーのトータル68(前半34・後半34)と2位に2打差をつけて今大会を制した。チーム名の通り運送業仲間という2人。仕事柄、付き合いのゴルフが多く、それぞれ腕を磨いてきたという。
箱守さんは「ここのグリーンは難しくて、今日はパターが入らなかったですね。(優勝という)この位置にいるのが不思議なくらいです」と6番ホールでイーグルを奪ったもののパットに苦戦した模様。長谷川さんは「切れるかなと思ったら切れなくて、なかなかバーディーを拾えなかったです」と初ラウンドとなったコースの感想を述べた。最後に次戦カレドニアンへの抱負を聞いたところ「これから花粉症との戦いがはじまる(笑)」とのこと。

なお表彰式では各クラスの優勝ペアに大会メダルを授与。副賞としてゴルフライフチケットが贈呈された。

2017年3月、最強ペア決定戦開催

今大会において規定の上位ペアがチャンピオン選手権への参加権を獲得。2017年3月9日のカレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)を舞台に各選手権の上位選手を交えた最強ペア決定戦に挑む。

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