柿本・近藤ペアが-7で優勝!幸運を味方につけた2人が最強男女ペアに

ミックスシリーズ
2015ミックススクランブルゴルフ選手権
後期|決勝大会|グレンオークスカントリークラブ
2015.12.14(月)開催

2015ミックスダブルススクランブルゴルフ選手権、後期決勝大会は「ゅ ゅ ゅ ・・・ えっ!?」の柿本英一・近藤幸ペアが7バーディー、ノーボギーのトータル65で優勝。カットラインぎりぎりの予選通過から決勝大会へ進出、数々のラッキーが重なったという幸運も味方につけ、最強男女ペアの称号を手に入れた。

ゅ ゅ ゅ ・・・ えっ!?
柿本 英一選手 / 近藤 幸選手

各予選上位の53ペアが一挙集結

2015年12月14日(月)、グレンオークスカントリークラブ(千葉県香取市)にて、2015ミックスダブルススクランブルゴルフ選手権、後期決勝大会が開催された。今大会の参加選手は接戦を制し各予選を勝ち上がってきた男女混合の53ペア。この大会で結果を残し、2016年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県)にて開催されるチャンピオンシリーズへの進出を目指す。

気温10度と12月中旬にしては暖かいものの、上空には雲が低くたれこめていた。練習グリーンやティグラウンドでは各ペアが感覚を確かめながらクラブを振り、ところどころで談笑を交えながらその時が来るのを待っていた。時折吹く横風が気になる中、まだ周囲が薄暗い7時5分にティーオフ。鋭いスイングののち、ボールは一直線に雲の中へ。フェアウェイ上の着地点を確認すると、先ほどまでの緊張がほぐれたのか穏やかな笑みがこぼれた。

目指すは優勝!OUT・INとも午前7時22分にティーオフ!

8月より計5回の予選会を実施してきたミックスシリーズは男女ペア限定で開催され、半数が女性ゴルファーであることから他の大会とは雰囲気が大きく異なる。いつものゴルフ友だちはもちろん、夫婦、カップル、同僚など男女混合という参加ルールの中、バラエティ豊かなペアが大会に華を添えてくれる。
雰囲気こそ和やかムードだが、競技である以上、男女とも選手のまなざしは真剣そのもの。コースに出れば技と技がぶつかり合うガチンコ勝負が繰り広げられる。

前半は3打差内に10ペアの混戦

混戦が予想される中、前半トップに立ったのはハーフスコア31をマークした「ビクター&プーラ」の恩田将大・宮内麗可ペア。5バーディー、ノーボギーと序盤から勢いを見せ、安定したゴルフとともに逃げ切りを目指す。
ハーフスコア32の1打差で追うのは「T3」の渡部智仁・金田穂波ペア。つい1ヶ月前に行われた予選を2位通過した実力で逆転を狙う。さらにハーフスコア33でフロントナインを終えた8ペアが続き、優勝と上位入賞を賭けた争いは最後の一打までわからない展開に。クラブハウス内には外の肌寒さを感じさせない熱気が漂っていた。

目指すは優勝!OUT・INとも午前7時22分にティーオフ!

勝負を左右する要因のひとつが、いずれかのティショットを7回以上選択しなければならないというルール。
特にこのミックスシリーズでは男女で使用するティグランドが異なるため、より確かな計算と予想が求められる。

過去の大会においてもこのルールに涙を飲んだペアは少なくなく、男女混合ならではの難しさでもあり、面白さなのかもしれない。いずれにしてもバックナインの課題として各ペアが作戦を見直すきっかけになることが多い。

攻守が繰り広げられる後半戦へ

コンディションに大きな変化がないまま後半戦へ。すでに目標が見えているため、攻めるもあり、守るもありの攻守戦が随所で繰り広げられる。上位争いは1打1打が勝負の分かれ目になるので、距離とラインの読みに2人の考えが交錯し、前半以上に首を横に振る姿が目立つ。

逆に前半不調だったペアも自分たちのゴルフを追求しようと士気を上げ直してコース攻略に挑む。難しいとの声が聞こえていたグリーン上では歓喜と落胆、それぞれの白い吐息がもれていた。

優勝スコアとカットラインに注目

後半戦を終えた最初のペアが戻ってくるなり、リーダーボードにはそのまま優勝となりそうな好スコア、-7がトップに刻まれた。後続のペアは必然的にリーダーボードを高く見上げることになる。時間が刻々と過ぎていくも、首位の座は変わらず。優勝争いと並行して、チャンピオンシリーズ進出の9位以上というカットラインにも注目が集まりはじめた。

逃げ切りか、それとも逆転か。周囲がその動きを見守る中、午後3時半に最終スコアが確定。最強男女ペアを決める一戦に決着がついた。

決勝大会参加ペアのラウンド後の声

コースもグリーンも楽しめました
「チーム凸凹」の岡原秀樹・山本華英ペア。千葉県内から参加の2人はリラックスした様子で「コースとグリーン、両方ともプレーを楽しむことができました」と今日一日を振り返った。「ダブルス戦は今年がはじめてでしたが、互いに協力し合える点でスクランブルゴルフはとても面白いので、来年も参加したいですね」など今後の意欲を語ってくれた。

※参考 OUT 37 / IN 38 トータル75 40位
早朝スタートでちょっと準備不足
「カピうさぎ☆2015」の伴美奈・明下雅美ペア。東京から参加の2人は「朝が早くてお茶でもしながらゆっくり準備したかったですね(笑)」と7時台前半のスタートに苦笑い。男女ペアは今年から組んだそうで「グリーンは全体的に調子よかったものの、1番ホールの3パットが残念でしたね」と今日唯一のボギーにコメントを加えた。

※参考 OUT 34 / IN 33 トータル67 7位
空手とゴルフを両立しています!
「押忍!空手部」の鈴木愛佳子・飯塚光洋ペア。チーム名の通り、横浜にある空手道場の師範と教え子という異色のコンビ。「上がりの9番ホールで2オンに成功、バーディーで終われてよかったです」と今日のポイントを語ってくれた。現在、中学3年生の鈴木さんは「空手とゴルフを両立してきましたが、来年からはプロを目指してゴルフ一本に絞ります(笑)」とのことで、今後の活躍が期待される。

※参考 OUT 34 / IN 33 トータル67 4位
あとひとつスコアを伸ばしたかった
「PETIT NEIGE」の讃岐ひろみ・中川宏治ペア。前組で回っていた友人に誘われてこの大会への参加を決めたという2人。「グレンオークスGCは3回ほど来ていて、今日のために練習ラウンドもやってきました」と調整を進めてきたという。プレーについては「1~2mのパットをしっかり沈めればイーブンが-1になったかもしれませんね」ともうひとつスコアを伸ばしたかった様子。

※参考 OUT 36 / IN 36 トータル72 26位
ベストドレッサー賞をください(笑)
「YJ」の城埜尚之・井上裕可里ペア。目標に4打と届かなかったという2人は「はじめてペアを組みましたが、5分5分のバランスでいいプレーができました」との感想。ゴルフキャリア20年の井上さんは「今日のために赤のウェアで揃えてきました。ベストドレッサー賞があればください(笑)」とこだわりのポイントを見せてくれた。

※参考 OUT 34 / IN 34 トータル68 8位
ボギーを叩かないことが大切です
「TEAM 渡辺」の相内俊彦・角野真梨奈ペア。勤務先がゴルフ場という角野さんとそこのメンバーでもある相内さんは「普段はそれぞれ別の大会に参加していますが、ダブルス戦は初参加です」と競技経験は豊富。「目標は-3ずつの6アンダーでしたが、とにかくボギーを叩かないことが大切ですね」と今日の出来を回想しながら緊張を解いた。

※参考 OUT 33 / IN 35 トータル68 9位
仲間と感動をわかち合えるのが魅力
「くろいくま」の伊藤季世・阿部十枝三ペア。アスリートシリーズ前期戦の準優勝チームからペアを組んだ2人は「個人で参加してもバーディーでガッツポーズとかできないので、チーム戦やダブルス戦の方が楽しいです」など仲間と感動をわかち合えることが一番の参加理由だという。「-8狙いでしたが、相性はよかったものの目標にはもう少し届きませんでした」とやや悔いが残った模様。

※参考 OUT 35 / IN 32 トータル67 3位

ダブルス初挑戦で納得の2位入賞

2位は「ビクター&プーラ」の恩田将大・宮内麗可ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半31・後半34)と後半惜しくも逆転を許したが、ペースを崩すことなく2位フィニッシュ。

予選1位通過の勢いをそのままに決勝戦でも好結果を残した。

現在21歳と24歳、元ゴルフ部という2人は「入賞できるとは思ってなくて、自分たちとしては上出来で満足しています」と素直な気持ちを伝えてくれた。

ドライバーは思わしくなかったが、全体的にパッティングの調子がよかったとのこと。ダブルス戦は今回が初挑戦で、普段のゴルフでは70台後半から80台前半で回ることが多いという。

チャンピオンシリーズへの意気込みを聞いたところやや謙遜しながらも「次こそ1位を獲りにいきます!」と声を揃えた。

予想外のハーフスコアに一同騒然!

そして優勝は「ゅ ゅ ゅ ・・・ えっ!?」の柿本英一・近藤幸ペア。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半33・後半32)で1打を争う接戦を制した。

ゴルフ仲間でダブルス戦もよく参加しているという2人。柿本さんは「今日は一日楽しくやろうと約束したこと、またラッキーが2つ3つ重なったりしたおかげで優勝することができました」と喜びを語ってくれた。また近藤さんは「優勝祝いにこれから鰻を食べに行きます!」と声を弾ませた。

予選会では11位とカットラインぎりぎりの通過だったため、2週間前に練習ラウンド行うなどトップ5を目標に準備を進めてきたという。練習ラウンドでバーディーを取るべきホールをチェックしておき、ショットもグリーンも今日はそのイメージ通りになったそうだ。

チャンピオンシリーズについては「今日は本当に出来過ぎなので、この結果をしっかり受け止めて謙虚に挑みます」とのこと。次戦もゴルフを楽しみながら、幸運とともに上位を目指してくれることだろう。

なお、4位には「押忍!空手部」の鈴木愛佳子・飯塚光洋ペア、5位には「ナンプー」の南宮光行・南宮真由美ペアがそれぞれ入賞。

表彰式では優勝、2位、3位の各ペアに大会トロフィーを授与。また副賞として5位までのペアに三井住友カード VJAギフトカードなどが贈呈された。

2016年3月、最強ペア決定戦開催

今大会において上位9ペアが2016年3月18日、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県)にて開催されるチャンピオンシリーズへの参加権を獲得。パブリックシリーズ、WEEKENDシリーズ、アスリートシリーズ、今回のミックスシリーズ、さらにプレミアムシリーズを加えた各シリーズにおける上位入賞者との最強ペア決定戦に挑む。

2016ミックスペアスクランブルゴルフ選手権も開催決定!

開催日 試合名 開催コース(開催地) プレースタイル
2016.04.09(土) 第1予選会 静ヒルズカントリークラブ(茨城県) セルフ、乗用カート
2016.04.14(木) 第2予選会 成田フェアフィールドゴルフクラブ(千葉県) セルフ、乗用カート
2016.05.10(火) 第3予選会 ミルフィーユゴルフクラブ(千葉県) セルフ、乗用カート
2016.06.08(水) 第4予選会 昭和の森ゴルフコース(東京都) セルフ、乗用カート
2016.07.08(金) 第5予選会 猿島カントリー倶楽部(茨城県) セルフ、乗用カート
2016.08.09(火) 決勝大会 レイクウッドゴルフクラブ/西コース(神奈川県) キャディ付き、乗用カート