前半のリードを活かして首位キープ チーム戦「GOLF REMIX」、ペア戦「フェアウェイドリームス」が冬決戦を制す

大会レポート

2017.02.25(土)開催

2016WinterOpenスクランブルゴルフ選手権|ペア戦/チーム戦
決勝大会

山田ゴルフ倶楽部

参加ペア:20 参加チーム:12
天候/晴れ 気温/10.3℃ 風向/北北西 風速/2.0m/s
(男子)6,402Yards Par72 (女子)5,403Yards Par72

2016WinterOpenスクランブルゴルフ選手権|決勝大会。チーム戦は「GOLF REMIX」の藤田典紀・久保田正樹・氷室 圭一・中野正博が11アンダーで、ペア戦は「フェアウェイドリームス」の吉澤栄祐・吉澤一瑠が7アンダーでそれぞれ優勝した。前半は安定したチームプレーでスコアを積み重ねトップに浮上。後半も手を緩めずに首位キープ。シーズン最後の決勝大会を制すとともに、チャンピオン選手権への参加権利を手に入れた。

12チームと20ペアが冬決戦に挑む

2017年2月25日(土)、山田ゴルフ倶楽部(千葉県山武市)にて、2016WinterOpenスクランブルゴルフ選手権・決勝大会が開催された。参加したのは各予選会を勝ち抜いてきた12チームと20ペア。

今大会の優勝と2017年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて開催されるチャンピオン選手権への進出を目指して戦う。

好条件のコンディションでスタート

2月最後の週末、明け方まで降っていた雨は止み、雲間には青空が見えていた。風も少なく冬の寒さも一段落というゴルフには好条件のコンディション。参加選手はパッティングやアプローチの感覚を確かめながら、今日の狙いを探っていた。

7時45分にOUTコースからチーム戦が、8時にINコースからペア戦がそれぞれスタート。渾身の力でドライバーを振り切る選手の姿に、今大会に賭ける強い意気込みが感じられた。

チャンピオン選手権への最終切符を

2016WinterOpenスクランブルゴルフ選手権は1月から2月にかけて予選、決勝を行うシーズン最後の大会。これまで日程が合わずここから参戦という例も少なくない。一方、他の選手権であと一歩及ばなかったチーム、ペアがチャンピオン選手権への最終切符をつかむべく続々エントリー。

リベンジ戦でもあり、泣いても笑ってもこれが最後という今大会。気合に満ちたチームプレーとともに1打を争う好試合が期待される。

チーム戦は白熱、ペア戦は独走体制

前半終了の時点でチーム戦のトップに立ったのはハーフスコア31をマークした「アスゴル」と「GOLF REMIX」。ともに5バーディー、ノーボギーとミスなくフロントナインを快走した。1打差のハーフスコア32で5チームが続き、ほとんどのチームに逆転の可能性が残っている。
ペア戦はハーフスコア32の「フェアウェイドリームス」が4バーディー、ノーボギーで頭ひとつ抜け出す形に。以下5ペアがアンダーを記録し、後半からの巻き返しを狙う。

勝負のポイントはグリーンの距離感

前半の結果を受けて、より目標が明確になった後半戦。昨夜の雨、朝方から続く湿った空気の影響もあって、グリーンの距離をどう読むかがポイントになる。
1つでも多くスコアを伸ばしたいところだが焦りは禁物。決勝大会特有の緊張感で転げ落ちるように調子を崩すこともあり得る。訪れたチャンスを活かすには自分たちのペースを崩さないこと。最後に笑うのは冷静であり続けたチームとペア。経験と実力に裏付けされた自信にスコアはついてくる。

僅差で優勝が決まったチーム戦

いち早くプレーを終えて戻ってきたのはペア戦の第1組。お互いにアンダーが出ず、ひとつずつ自身を納得させるようにスコアチェックしたのちサインを入れた。中盤以降に7アンダーが出た段階で、上位争いは一応の決着。前半のリードがそのまま反映され、目立つような波乱は起こらず。チーム戦は最終組が近づくにつれ逆転に次ぐ逆転となり、暫定首位のメンバーほか多くの選手が順位の入れ替わりを見守った。
そして16時15分に最終スコアが確定。上位入賞及びチャンピオン選手権の参加権利を獲得したチームとペアが決まった。

決勝大会参加選手のフィニッシュ後の声

慎重になり過ぎて攻め切れませんでした

「+d23」の島田俊哉・立川大介。職場の同僚ペアで参加。「ショットはピンの下につけて上りのパットを残そうとしましたが、思った以上に距離が残ってしまいました」とプレーが慎重になり過ぎ、終始攻め切れなかった様子。ドライバーの調子がよかっただけにやや悔いの残る結果となったようだ。

※参考 ペア戦 OUT 38 / IN 36 トータル74 13位

同組のペアに引っ張ってもらいました

「谷沢一家」の藤井大介・谷沢正一。ホームコースが同じという2人は今大会の予選ではじめてペアを組んだとのこと。「同組のペアがいいプレーしていたので、引っ張ってもらえました」と実力に加えて、運も味方につけた模様。スクランブルゴルフは「作戦を考えながらプレーできるから楽しいですね」と笑みを浮かべた。

※参考 ペア戦 OUT 34 / IN 35 トータル69 4位

後半はロングパットが入るようになって

「チーム長さん」の林田満明・米須哲文・文屋光洋・野木詠司。会社の仲間4人でチームを結成。「前半は我慢のゴルフが続きましたが、後半からロングパットが入るようになりました」と前半の取りこぼしを挽回するように、5連続バーディーの猛チャージで上位争いに迫った。

※参考 チーム戦 OUT34 / IN30 トータル64 7位

予選落ちが悔しくてこのラストチャンスに

「ニュー・シャルル」の向山昌吾・塩田哲也。同じ会社の上司と部下という2人。「WEEKWNDで予選落ちして悔しかったので、このラストチャンスに賭けました」と再チャレンジで好スコアを記録。「前半はボギーとパーばかりで疲れましたが、最後の3連続バーディーで気分よく終われました」と終盤に力を発揮できたとのこと。

※参考 ペア戦 OUT33 / IN36 トータル69 5位

寄らずもロングパットが決まる

チーム戦2位は「アスゴル」の石川秀人・須賀啓介・肥野竜也・冨永龍介。1イーグル、9バーディー、ノーボギーのトータル61(前半31・後半30)と優勝にあと一歩届かなかったが善戦した。石川さんは後半イーグルからの連続バーディーを今日のポイントとした上で「全体的によくありませんでしたが、セカンドショットが寄らないにもかかわらず、ロングパットを決めたことでバーディーも獲れました」とチームのプレーを振り返った。

前半を終えて確実に10アンダーは取ろうとした結果の11アンダー。本来ならもっと伸ばせたはずと、チャンピオン選手権では実力通りのビッグスコアを狙う。

相性抜群の4人が上手く噛み合った結果

チーム戦優勝は「GOLF REMIX」の藤田典紀・久保田正樹・氷室圭一・中野正博。1イーグル9バーディー、ノーボギーのトータル61(前半31・後半30)とチーム名と同じゴルフショップに集う4人が息ピッタリのチームプレーで接戦の優勝争いを制した。

お店のオーナーでもある藤田さんは「後半スタートホールでイーグル、その後3連続バーディーだったので20台も行けるかなと思いましたが、最後にパーが続いてしまって。ただリーダーボードが10アンダーまであったので、それを目標に頑張りました」との感想。メンバー全員の好プレーで勝ち取った順位。パットもたくさん入り、今日は実力以上の結果が出たとして優勝の喜びを噛み締めた。

後半からラインが見えてきた

ペア戦2位は「チームKOMEI」の稲子谷稔・渡邉宏。6バーディー、1ボギーのトータル67(前半36・後半31)と後半から一気に追い上げての2位フィニッシュ。渡邉さんは「今日は2人ともショットの調子が悪く、このコースもはじめてだったので前半はパープレー。後半OUTコースに入ってからはラインが見えるようになり、バーディーパットも入り、なんとかしのげたという感じです」と前後半の流れを語った。
地域の研修会で知り合ったという2人。ペアを組んで間もないが、今日の結果でチームワークのよさを実感したようだ。

作戦通りにそれぞれの持ち味を発揮できた

ペア戦優勝は「フェアウェイドリームス」の吉澤栄祐・吉澤一瑠。7バーディー、ノーボギーのトータル65(前半32・後半33)と親子ペアが予選トップ通過の勢いで独走優勝を飾った。
父親の栄祐さんは「後半スタートから3連続バーディーで、お互いティーショットもバランスよく取れていたので、あと2つくらい伸ばせたかなという感じですね。今日は僕がまずフェアウェイをキープして、(280ヤードは飛ばせるという息子さんに)思い切り振らせるという作戦でした」と思い通りにプレーをまとめられた様子。

一方、7つのバーディーパットをすべて決めたという一瑠さんは栄祐さんのアシストについて「満点」と絶賛。次回の課題をショットの精度とし、来たるチャンピオン選手権に挑む。

2017年3月、最強チーム決定戦開催

今大会において上位3チームと6ペアがチャンピオン選手権への参加権を獲得。2017年3月9日~10日のカレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)を舞台に各選手権の上位選手を交えた最強チーム&ペア決定戦に挑む。

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