「デフゴルファーズ」が10アンダーで逆転勝利 飛距離を活かして2イーグル、前期優勝ペアの連覇を阻む

大会レポート

2017.01.07(土)開催

2016WEEKENDペアスクランブルゴルフ選手権 じゃらんゴルフCUP|後期戦
決勝大会

山田ゴルフ倶楽部

参加ペア:61ペア
天候/晴れ 気温/10.2℃ 風向/北西 風速/1.0m/s
(男子)6,346Yards Par72 (女子)5,378Yards Par72

2016WEEKENDペアスクランブルゴルフ選手権 じゃらんゴルフCUP|後期戦|決勝大会。「デフゴルファーズ」の袖山哲朗・村井修一ペアが2イーグル、7バーディー、1ボギーのトータル62で優勝。難しいコンディションをものともせず、前半からイーグル2つを奪ってトップと1打差。後半は3番ホールのボギーで一時スコアを落とすも、3連続を含む6バーディーで挽回。飛距離と精度を武器に優勝ロードを走り切った。

後期決勝は予選突破の61ペアが参加

2017年1月7日(土)、山田ゴルフ倶楽部(千葉県山武市)にて、2016WEEKENDペアスクランブルゴルフ選手権 じゃらんゴルフCUP|後期戦|決勝大会が開催された。

参加したのは各予選会を勝ち抜いてきた61ペア。2017年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて開催されるチャンピオン選手権への進出を目指して戦う。

ロングのスタートホールは2オン狙い

大会当日の朝、気温は氷点下近くまで下がり、白く染まったコースが目の前に広がっていた。スタートホールはOUT、INコースともにロングと2オンを狙いたいところ。選手の吐息も白く、落としどころを探りながら、入念にウォーミングアップを繰り返していた。

予定通り、7時22分にティーオフ。まだ薄暗いコースに放たれた第1打は大きな放物線を描いて着地、固いフェアウェイを勢いよく転がっていった。

週末ラウンドで磨いた腕の見せどころ

昨年末に開催されたチーム戦に引き続き、年明け最初の大会となったWEEKEND ペア戦。チャンピオン選手権行きの残り少ない切符を手に入れるべく、週末ラウンドを主戦場とする強豪ペアが顔を揃えた。

WEEKENDの選手層は年齢やキャリア、ペアの形もさまざまだが、決勝大会ということもあり実力は拮抗。技と技が噛み合うチームプレーで、新年に相応しい好試合、好スコアが期待される。

前半イーグル発進の2ペアがリード

前半終了の時点でトップに立ったのは前期優勝を果たしている「Hakusan」の浅田哲也・浅田勉ペア。スタートホールでイーグル、その後は4つのバーディーを奪いハーフスコア30と絶好調。大会史上初となる前後期連覇に大きく前進した。1打差で追うのは「デフゴルファーズ」の袖山哲朗・村井修一ペアでハーフスコア31。こちらもイーグル発進、さらにもうひとつイーグルを追加して、先行する浅田ペアの背後にぴたり。全体的には固いグリーンに苦しんだのか、3分の2以上がオーバーという結果に。コンディションが変化する後半、各ペアがどれだけスコアを伸ばせるか、注目が集まる。

後半は順位の入れ替わりに期待大

じわじわと気温が上がり、コースが真の姿を現した後半戦。順位が大きく入れ替わる可能性は十分にある。ここから先は頭脳戦の割合も増え、狙ったスコアと順位にどうやって辿り着くかという計算をしなくてはならない。
獲るホールと耐えるホールの選択、ティーショットの採用回数などプレー中に考えることは多く、バックナインの時間は前半のそれよりも短く感じられる。集中力が試されるここからが逆にチャンスでもあり、前半にスコアを伸ばせなかったペアの浮上にも期待がかかる。

序盤の勢いは最後まで止まらずに

無事18ホールのプレーを終え、第1組のペアから順に戻ってきた。思うようにスコアが伸びなかったのか、首を傾げながらのアテストがしばらく続く。ちょうど半数がフィニッシュした時点で「GO TIME」の横川和正・古沢久絵ペアが3アンダーで暫定トップ。

リーダーボードが様変わりしたのはそこから約30分後。スタートホールで勢いよく飛び出した2ペアが好スコアを持ち帰ってきた。15時45分、最終スコアが確定。大会規定のマッチングにより、今日の勝者が決定した。

決勝大会参加ペアのフィニッシュ後の声

後半はショットが乱れてしまって

「Gv」の尾船裕・城埜尚之ペア。ゴルフサークル仲間の2人は「結果は不本意。後半からスコアを伸ばしたかったが、ショットが乱れるなど2人で同じミスをしてしまいました」と4番ホールのダブルボギーなど思い通りにならないプレーを振り返った。来シーズン、尾船さんはサークル仲間とともにチーム戦に挑むという。

※参考 OUT 38 / IN 35 トータル73 34位

シャンクが止まらず苦しいゴルフ

「フルスイング」の北林三太郎・伊藤弘幸ペア。スポーツクラブで知り合ったという2人。「練習のときから嫌な予感はしていましたが、シャンクを7回ほどやってしまいました(笑)」と今日は苦しいゴルフだったとのこと。
チーム名の通り、フルスイングはできたようだが、残念ながら狙った結果にはつながらなかった。
※参考 OUT 36 / IN 38 トータル74 40位

凍結したグリーンに乗せられなくて

「935」の小田久美子・渡辺和彦ペア。渡辺さんは「(前半は)グリーンが凍っていて、乗るはずのものが乗らずオーバー。ショットがよかっただけにもったいなかったですね」と今日のコンディションに苦笑い。スクランブルゴルフについては「好スコアを出すという意味でゲームを楽しんでいる感じです」とのこと。

※参考 OUT34 / IN37 トータル71 19位

予選3日前に呼ばれて決勝大会へ

「GO TIME」の横川和正・古沢久絵ペア。ゴルフ仲間の2人、リッキー・ファウラー選手のファンだという古沢さんは「予選の3日前に(元のパートナーの代理として)急きょ呼ばれて、運よく決勝まで来ちゃいました。ペア戦はチーム戦より仕事が増えますね(笑)」とコメント。決勝に向けて練習してきたというパターが好スコアに結びついたようだ。
※参考 OUT 35 / IN 34 トータル69 10位

早めに上着を脱ぐも不完全燃焼で

「のりぴーあやぴー頑張るぴー!」の榎本大祐・横倉英人ペア。奥さんの名前をチーム名に盛り込んだ2人は「不完全燃焼ですね。2人ともドライバーもパターもダメで2オーバーになっちゃいました」と満足なプレーができなかった模様。
日は中に勝負服を着て来たため、寒くてもすぐに上着を脱いだとのこと。
※参考 OUT 37 / IN 37 トータル74 43位

前期戦で予選落ちしたのでリベンジ

「あされみ」の梶井廉弥・梶井麻美ペア。年間60ラウンドをこなすという夫婦ペア。廉弥さんは「前期決勝で結果を出せず悔しかったので、今日はリベンジ戦です。夫婦同士のペアリングだったので楽しいラウンドでした」と明るい表情で感想を。また麻美さんは今日のために買い替えたドライバーで飛距離アップに成功した模様。

※参考 OUT 36 / IN 33 トータル69 9位

次はもう少しバーディーチャンスを

3位は「Always めでタイ!」の成瀬直邦・トゥラティムッティ・カーン ペア。6バーディー、ノーボギーのトータル66(前半33・後半33)で見事入賞。東京から参加のゴルフ仲間2人は「予選と同じ10アンダーを目指していたので、あと2つずつ伸ばしたかったですが、カレドニアンに行けるので今日は頑張ったと思います」と安堵の表情を浮かべた。
ペアを組んでまだ2戦目。「予選、決勝を通じてノーボギーなのでこの調子を維持しつつ、次はもう少しバーディーチャンスをつくりたいですね」とチャンピオン選手権への豊富とともに、2ヶ月後の本番を待つ。

ロングで獲れず予想通りの結果に

2位は「Hakusan」の浅田哲也・浅田勉ペア。1イーグル、8バーディーのトータル62(前半30・後半32)と僅かに届かずも、前期優勝ペアの実力を見せつけた。前半トップに立ってからのプレーについて聞いたところ「後半4つだとタイくらいになっちゃうんじゃないかなと思ったら、予想通りになりましたね。特に後半の獲るべきロングを獲れなかったのが痛かったです」とのこと。
後に「予選も決勝も前半のスコアがいいと後半以降は気が緩んでしまうので、最後まで気持ちを切らさないことが大切です」と次戦への課題をまとめた。

飛距離でリードしてチャンスをつくる

そして優勝は「デフゴルファーズ」の袖山哲朗・村井修一ペア。2イーグル、7バーディー、1ボギーのトータル62(前半31・後半31)と前後半をきっちり揃え、頂上決戦に打ち勝った。前半、持ち味の飛距離を武器に2つのロングホールでイーグルを奪取。スタートホールの10番ではティーショットを引っ掛けてしまうが、固く締まったコースの上を長く転がり続けるというラッキーも重なったという。ハーフスコア31でトップと1打差。この段階で優勝への道筋は見えていた。変わって後半、2連続バーディーのあとの3番ホール。ショットのミスに加え、残り40ヤードのパットを外してボギーに。

しかし、そこから3連続バーディー、最後もしっかり決めた上で結果を待ったが、前半のスコアが功を奏した。28歳にしてキャリア20年という袖山さんは「300ヤードくらい飛ばせるので、僕のドライバーの調子がよければチャンスをつくれます」とチャンピオン選手権でのイメージはできている様子。カレドニアンは難しいコースと前置きしながらも、目標スコアは今日より3つ伸ばして59。ビッグスコアとともに連続優勝を狙う。

なお表彰式では優勝、2位、3位の各ペアに大会メダルを授与。副賞としてキャロウェイ賞品、じゃらんゴルフポイント、ゴルフライフチケットが贈呈された。

2017年3月、最強ペア決定戦開催

今大会において上位10ペアがチャンピオン選手権への参加権を獲得。2017年3月9日のカレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)を舞台に各選手権の上位選手を交えた最強ペア決定戦に挑む。

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