真夏の決戦「MODERE」が11アンダーで優勝 他を圧倒する横綱ゴルフで男女ペアの頂点に立つ

大会レポート

2016.08.09(火)開催

2016ミックスペアスクランブルゴルフ選手権 CURUCURU CUP
前期戦|決勝大会

レイクウッドゴルフクラブ/西コース

参加チーム:77ペア
天候/晴れ 気温/33℃ 風向/南南東 風速/3.0m/s
(男子)6,638Yards Par72 (女子)5,743Yards Par72

2016ミックスペアスクランブルゴルフ選手権 CURUCURU CUP|前期戦|決勝大会。「MODERE」の船越秀人・君島実幸ペアが1イーグル、9バーディー、ノーボギーのトータル61で優勝。前半トップタイに立ち、12番のイーグルでギアチェンジ。後続を突き放すような連続バーディーで勝負を決め、さらに3連続バーディーを追加するなどその勢いは最後まで止まらなかった。終わってみれば2位に4打差をつける圧勝で実力ペア揃いの前期決勝大会を制した。

2016シリーズの前期決勝スタート

2016年8月9日(火)、レイクウッドゴルフクラブ/西コース(神奈川県中郡大磯町)にて、2016ミックスペアスクランブルゴルフ選手権 CURUCURU CUP|前期戦|決勝大会が開催された。

参加したのは各予選会を勝ち抜いてきた77ペア。2017年3月、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)にて開催されるチャンピオン選手権への進出を目指して戦う。

青空と富士山が見守る中でティオフ

心配された台風の影響もなく、大会当日は雲間に青空が見える好天に恵まれ、コース前方には雄大な富士の山肌が姿を現した。

明け方は比較的過ごしやすかったものの、太平洋高気圧の影響で気温が急上昇。日差しも一気に強まり、芝生からの照り返しに目を細める選手の姿が目立っていた。
予定通り、7時32分にティオフ。眩しい緑をバックに快音が響き、男女とも夏らしい爽やかなスタートを切った。

華やかなウェアが揃う男女ペア大会

ミックスペアスクランブルゴルフ選手権は男女ペアでの参加が出場条件。夫婦、カップル、友人、親子など、男女の個性を活かしたコンビネーションプレーが楽しめるという点でも注目の大会となっている。

またファッショナブルなゴルフウェアも特徴のひとつで、色とりどりのコーディネートで身を包んだペアが勢揃い。スタートからフィニッシュまでコース上は華やかな雰囲気に包まれる。

4アンダーで3ペアがトップを並走

前半終了の時点で試合をリードしたのはハーフスコア32をマークした「シャイズ」の松橋秀明・木附志津子ペア、「TheLittleDevil」の君島勇人・相馬洋子ペア、「MODERE」の船越秀人・君島実幸ペア。

それに1打差のハーフスコア33で8ペアが続き、首位取り合戦は早くもヒートアップした展開に。
全体では3打差内に32ペアがひしめく混戦模様となり、後半以降は1打を争う熾烈なバトルが予想された。

スコア争いとともに猛暑との戦いが

この日、各ペアの最大のライバルはうだるような暑さだった。水分を奪われた体に真夏の太陽が牙をむくという絵に描いたような猛暑日。強い日差しのせいか、ショットやパットに精細を欠き、バーディーチャンスを逃しては汗を拭うという場面も数多く見られた。

そんな厳しいコンディションの中、暑さに負けず集中力を保ち、自分たちのペースを崩さなかった数ペアが着々とスコアを伸ばしていく。熱風を追い風にするかどうか、勝負の分かれ目はそこにありそうだ。

終盤上がってきたのはあの強豪ペア

18ホールを戦い終え、アテストエリアに入ってきた選手は体力を消耗しながらも、無事乗り切ったという安堵の表情を見せた。
前半リードしていたペアは思うようにスコアを伸ばせず、また後半からの逆転を狙ったペアも調子が上がらず。全体の4分3がフィニッシュした時点でトップスコアは4アンダー。このまま逃げ切るのかと思われた終盤になってようやく順位が動き出す。

-5、-6、-7とトップが入れ替わり、17時に最終スコアが確定。スコアボードの最上段に名前を刻んだのはあの強豪ペアだった。

決勝大会参加ペアのフィニッシュ後の声

ゴルフ歴1年半でも十分楽しい

「みるきぃ」の井上亜紀子・杉田敦之ペア。ゴルフ歴1年半の井上さんは「刺激とやりがいを求めて参加しました。大会に出ると上達が早いですよ」と思う存分プレーを楽しんだ様子。同じ練習場の仲間でもある杉田さんは「2オーバーで上出来です」と今日の結果を明るい表情で受け止めた。

※参考 OUT 38 / IN 36 トータル74 52位

バーディーチャンスが来なかった

「TEAM13」の武田泰夫・武田ひとみペア。千葉県松戸市から夫婦で参加の2人は「目標は5アンダーでしたが、ショットが思うように打てず、バーディーチャンスにつなげられませんでした」とのこと。
プレーのほとんどをパーパットで耐えるというやや我慢のゴルフが続いたようだ。
※参考 OUT 38 / IN 36 トータル74 58位

好スコアは上手く噛み合った結果

「チームK・R・P」の幸田隆一・半澤憲子ペア。4バーディーを奪い大活躍の半澤さんは「前半でティショットをほぼ消化できたので気分的に楽でした」といい、大会後は夏休みのゴルフでタイに行くという幸田さんは「後半のティショット6回は緊張しましたが、上手く噛み合ってよかったです」と好結果に満足した模様。

※参考 OUT33 / IN35 トータル68 6位

ラインが上手く読めず好機を逃す

「チーム山下」の山下美登・山下広子ペア。月平均8回ほどラウンドするという2人は「バーディーチャンスは多かったものの、ラインが読めず沈められませんでした」とはじめてのコースに戸惑ったようだ。打つ順番は予め打ち合わせし、ティショットの回数もバランスよく消化したとのことで、夫婦ペアならではのプレースタイルを語ってくれた。
※参考 OUT 37 / IN 38 トータル75 63位

先に打たせてもらえたので安心

「「ペルーサC.R.7」の織笠雅之・久高善江ペア。ゴルフ歴7年の久高さんは「スタート後はすべて先に打たせてもらえたので、安心してプレーに集中できました」との感想。一方、ゴルフ歴15年の織笠さんは「前半1アンダーだったので、後半も同じ狙いでしたが……」と猛暑の中でのプレーを振り返った。

※参考 OUT 37 / IN 35 トータル72 42位

ノープランで楽しみました(笑)

「チームジュン」の山高信保・武内正子ペア。スクランブルゴルフ初参戦で決勝に挑んだ武内さんは「ノープランで乗り込みましたが、遊び感覚でスクランブルゴルフを楽しめました」と明るい表情。来年でキャリア10年目を迎える山高さんは「暑さにやられて夏バテです」と後半はイーグル発進ながら、スコアを伸ばせなかった理由について語った。
※参考 OUT 37 / IN 37 トータル74 57位

毎回ペアルックで参加しています

「モン吉&ユニ」の芝田進弘・横田かおりペア。プレーとともに毎回ペアルックでのコーディネートを楽しんでいる2人。芝田さんは「この暑さで芝が伸びたのか、思うようにボールが転がりませんでしたね」との感想。諸事情によりスタートには時間ギリギリの到着だったが、3アンダーの好スコアでフィニッシュした。

※参考 OUT 33 / IN 36 トータル69 13位

暑さに負けず念願の初入賞

3位は「うなりくんの味方」の石原紀一・明壁浩美ペア。6バーディー、ノーボギーのトータル66(前半33・後半33)の安定したゴルフで念願の初入賞を果たした。

明壁さんは「眠くなるほどの暑さでしたが、キャディさんと同組のペアのお2人に恵まれ、楽しいゴルフができました」と今日の感想をまとめた。チーム名にある “うなりくん” は千葉県成田市の観光キャラクター。スケジュール次第と前置きしつつ、近場で開催されるチャンピオン選手権への意欲を語ってくれた。

作戦と好調パターで2位に

2位は「TheLittleDevil」の君島勇人・相馬洋子ペア。1イーグル、6バーディー、1ボギーのトータル65(前半32・後半33)と前半のリードを結果につなげた。君島さんは「基本僕が先に打って、外したところを彼女(相馬さん)が入れてくれました。ただ入れなきゃいけないパーパットなど緊張する場面では僕が後に打つようにしました」とチームプレーが好スコアにつながった模様。
2人とも3パットを叩いた16番のボギーで前半の勢いが一度止まるものの、後半から3つ伸ばして2位フィニッシュ。人から譲り受けたという絶好調のパターを手に次戦での優勝を狙う。

後半は完全にゾーンに入った感じ

そして優勝は「MODERE」の船越秀人・君島実幸ペア。1イーグル、9バーディー、ノーボギーのトータル61(前半32・後半29)と2位に4打差をつける圧勝で前期チャンピオンの座をつかみとった。他のメンバーを加えたチーム戦では2度の優勝を誇り、ペア戦でも表彰式の常連といえる2人が、今年度最初の優勝ペアとなった。

船越さんは「この大会は前年度の前期戦が2位、チャンピオンシリーズでも2位とずっと2位という感じでしたが、やっと優勝することができました」と率直な喜びを語った。君島さんは「今日は12番のパー5でベストショットが出てから流れができ、連続バーディーにつながりました」と優勝のポイントを振り返った。

2人は前半首位に立った時点で優勝ラインを8アンダーと想定、後半はイーグルと連続バーディーで4つ伸ばしたあと、念のためもう1つ獲っておこうと思ったところでダメ押しの3連続バーディー。17番のショートホールではあとちょっとでホールインワンというまさにゾーンに入った状態。その勢いは最後まで止まらず首位を独走した。

なお表彰式では優勝、2位、3位の各ペアに大会メダルを授与。副賞としてキャロウェイ商品、CURU CURUクーポン、ゴルフライフチケットが贈呈された。

2017年3月、最強ペア決定戦開催

今大会において上位10ペアがチャンピオン選手権への参加権を獲得。2017年3月9日のカレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡横芝光町)を舞台に各選手権の上位選手を交えた最強ペア決定戦に挑む。